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実例で必ず身につく! 一瞬で大切なことを伝える技術|三谷宏治|12の成功事例

重要思考を自分のものにするための多くの問いに答えた書籍。企業や病院、家庭や学校などで重要思考を取り入れて成功した事例を紹介します。

重要思考で「アンケートを分析する」

①高学年で急減する「学校がとても楽しい」子どもたちをどうやったら増やせるのか、そして、②1割強いる「学校が楽しくない」子どもたちをどうしたら、「楽しい」に持ってこられるのか、です。 まずは、学年別に「学校で好きなもの」を見てみます。(学年とのクロス分析) 好きなものの筆頭は、全学年とも「友だち」でした。それに高学年になると「行事」が上がってきます。順当な結果です。 「休み時間」も大人気ですが、 なんと6年生だけが「休み時間がキライ」と出ました。7割が「休み時間は好きじゃない」と答えたのです。 これは不可思議です。校長・教頭先生も親たちも首を傾げます。 何人かの現場の先生方に聞いて初めてわかりました。 6年生だけが、休み時間をつぶして「委員会活動」をやらされていた のです。児童数が少ないために、6年生のほとんどが委員長だったり役付きだったり…。 校長先生たちは、さっそく対応を考えます。 学校が「楽しくない」子は好きな友だちがいない。でも… 今度は学年別ではなく、楽しさ別にクロス分析してみます。楽しい、と言った子は、学校で何が好きなのか、楽しくないと言った子は、どうなのか。 一番差が出たのは「友だち」でした。 「楽しい」と答えた子どもたちでは、9割近くが「友だち」を好きと答えました。ところが「楽しくない」と答えた子どもたちでは、それがわずか2割だったのです。 おそらく、好きな友だちがいるかいないかで、学校が楽しいかどうかは決まるのです。 先生方も親もこれには納得。でも同時に、これはなかなか急には改善しにくいポイントです。「友だちをつくりましょう」ですむ話ではありません。

学校で充実度を図るには友人がいるかは大きな指標だが、たまに例外もあって休み時間になると人知れず姿を消してしまう子も。屋上や図書室などで過ごす彼らは楽しくないとは言えないのではないだろうか。友達がいないのは確かに学校が楽しくない理由になるかも知れないが、必ずしもそうとも言い切れないのが実情。

重要思考で「企画を立てる」

数年前、当時小5のわがやの次女は、「つまんない病」に 罹っていました。 授業がつまらない、友人がつまらない、○○は面白いけど週に1回しかない…。ドキドキする何かがない。 「人生なんてつまんない。毎日毎日が同じコトの繰り返し」 って 呟いていました。 それで9月のある日、彼女に指令を出しました。 「予算を 10 万円与える。 10 月 23 ~ 24 日で、1泊の家族旅行を企画せよ」 彼女はそれから数週間「ドキドキ」しながら、インターネットでいろいろなことを調べ、自分で電話を掛け、予約をしました。 小学5年生に 10 万円は、とっても重いものです。いやそれよりも、家族みんなの楽しみの責任を背負っているというプレッシャーが、彼女には何より重かったでしょう。 旅行の企画として、考えるべきことはいろいろあります。まず旅行のテーマ。そして行き先と予算配分。特に予算配分は彼女にとって未知の世界でした。 いったい何にいくら使うのか。大人2人と子ども3人で5人もいるのだから、宿を豪華にすればすぐ足が出ます。安い宿もありますが、古そうでサービスもどうだかネットだけではわかりません。 移動手段も問題です。うちには車がないので、5人の移動にはかなりの費用がかかります。電車のほうが若干安いのですが、それでは移動中に騒げません。レンタカーを借りるにしても大きさやグレードでずいぶん金額に差があります。 途中の食事や遊ぶ場所での費用はどうしましょう…。 取りうるオプションは無限にありました。 ダイジなコトが決まっていれば、決められる。捨てられる いろいろ調べ、いろいろ考えた末、結局、次女は決めました。 ・移動はレンタカー。ワゴンタイプで騒ぎ放題。帰りはぐっすり(運転手を除く) ・宿泊はインターネット予約の特別セット料金で激安温泉旅館をゲット ・昼食はレジャーを兼ねて、ヤマメの釣り堀「家族みんなでワイワイ!」です。彼女は「家族5人で思う存分一緒に騒ぐ。それさえできれば他のことはどうでもいい」と決めたのです。そこに自分がやりたかった「釣り」や「温泉」を絡めて、オプションを取捨選択し、組み合わせていきました。・移動手段:お金はかかるけど、移動中も騒ぐためにレンタカーを借りる・宿泊:みんなでワイワイできるなら、宿自体のグレードはどうでもいい。ということで、宿は温泉さえついていればOK。つまり、安さ重視・レジャー:高額なものには手を出さない。みんなで一緒に楽しめて安いものこれが、次女が決めた「ダイジなコト」と、そこからのトレードオフだったのです。まさに、「重要思考」そのものです。

自分で何かを企画するのは自立への第一歩であり、楽しいことの一つでもある。自発的に物事を進めなくてはならないため、新しい挑戦も増えるのだ。小学生にとってはなかなか刺激的な内容のミッションではなかろうか?

一瞬で大切なことを伝えるための思考法。ビジネス、家庭、教育、人付き合い様々なシーンで重要思考を落とし込んでいきます。

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