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フィンテックは金融ビジネスを根底から変える|岩下 直行

フィンテックと聞いて難しく考える人が多いが、「なんだか分からないけど金融ビジネスを根底から変える新技術で、僕らの生活にも徐々に浸透してきている技術」ぐらいの認識でも生活には困らない。それでも概要は知っておきたいという人のための解説本。

金融とテクノロジーの組み合わせ

金融とテクノロジーを組み合わせたフィンテックという言葉が、一時的な流行語から金融の将来を語る上での重要なキーワードに格上げされた。銀行法が2年連続で改正され、そのいずれもが銀行にフィンテックへの対応を促すものだ。新しい銀行法では、銀行のシステムを外部へ開放する「API」を設けることが努力義務として規定された。金融機関側の対応も急ピッチだ。メガバンクは専門の部署を立ち上げ、地方銀行、証券会社、保険会社では、どのようにシステムを開放するか、外部企業とどう情報を共有するか、情報分析をどのようにビジネスに活かすかなど、フィンテック対応を真剣に議論し始めている。インターネットが普及して 20 年の時を経て、漸く金融が変わる局面を迎えたのだ。このような変化をもたらした原動力は、ビットコインという黒船である。ビットコイン自身は、まだまだ不完全な実験段階の決済手段にすぎない。現段階では投機目的で保有されることがほとんどだ。とはいえ登場してから 10 年近く、どこからも支援を受けず、止まることなく稼働を続けてきた。その基盤技術であるブロックチェーンが、金融に革命をもたらすと考えられているのだ。

ビットコインで一気に注目を浴びたフィンテック。基盤技術であるブロックチェーンが金融に革命をもたらすというが、どうなのだろうか。仮想通貨にその技術を使うとそのお金の出所からどのような経路を伝って現在の持ち主に至ったかなども通貨に記憶されるというが、実際には盗んだ仮想通貨の行き先を特定するのには四苦八苦している。そこのところがクリアになれば爆発的に普及する可能性もあるが、現段階では投資目的と海外送金を頻繁に行う人以外にメリットがないようにも思う。

黒船ビットコイン

なぜ、ビットコインが金融業界を揺り動かす黒船となったのだろう。従来、資金や証券に関する金融取引は、各国の金融当局によって規制されてきた。各国の金融当局は、各々の国内法制によって事業者に免許を与え、国内市場へのアクセスを許してきた。時代が下るにつれて、国際的な資金や証券の取引が拡大したものの、金融取引が国境を越えるためには、特別に規制された業者が担い手となることや、銀行間通信ネットワークの使用が前提とされた。インターネットを介して情報が自由に国境を越え、世界中を飛び回るようになっても、金融取引に限っては、国境に高い壁が築かれていたのだ。ところがビットコインはこの壁をやすやすと越えてみせた。この暗号技術に支えられた仮想通貨は、インターネットに接続してさえいれば世界中どこからでも、誰でも、金銭的価値を購入し、売却することが可能であることを実証したのだ。ビットコインは、金融の未来について様々な想像をかきたてた。世界中の人々が、インターネットを介して、共通の通貨を用いて相互に取引をするようになるかもしれない。現金は不要になり、全ての商取引と資金決済がシームレスかつリアルタイムに実行されるようになる。そうした取引のために、ブロックチェーンによる情報通信基盤が築かれることになるだろう。

黒船ビットコインといえどもまだまだその信頼性には問題があるように思う。決済がシームレスかつリアルタイムに実行されるのはいいが、やはりネット上の通貨である以上、それを奪おうという輩がそこら中に息を潜めているような状態がリスクとなってるような気がする。

フィンテックの発展

フィンテックの発展は、今後、わが国の金融をどのように変えていくだろうか。第一に、金融サービスの利用者の利便性が大幅に向上することが期待できる。想定できるのはスマホの家計簿アプリがコンシェルジュ的な機能を果たすことだ。ネットバンキング、電子マネー、クレジットカード等が連動し、家計・個人企業の出納が自動管理される。資金繰りや使い過ぎなどを適切にアドバイスしてくれて、余裕資金があれば最もフィットする投資方法を選択、自動で投資してくれるようになるかもしれない。企業の経理も大幅に自動化され、月末締めなどを気にせず、リアルタイムで経理処理が進むことになるだろう。第二に、金融サービスの国際的な相互乗り入れがより進むだろう。第三に、銀行のビジネスが根底から変革される可能性がある。フィンテックの導入によって、銀行が取得できるデータは拡大する。それらを有効に活用して高度な分析を行えば、いま経営資源の多くがあてられている融資判定(融資部、審査部)や融資先の管理(営業店など)が、すべて不要になるかもしれない。

僕はまだ現段階では投機熱が収まっていないと感じるので、暴落の可能性を秘めた通貨といったネガティブなイメージが払拭できない限り使うことはないかなと思った。

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