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ものの見方が変わる 座右の寓話|戸田 智弘|「実用的」に使える寓話集

スピーチやプレゼン、そして雑談などの際に知っておくと役立つツール、それが「寓話」。イメージを伝えやすくユーモア溢れる表現。そして説得力の高さなど話し手の主張をサポートしてくれます。しかし、場面にあった「寓話」をすぐに取り出すには日頃から訓練が必要。この書籍ではさまざまなジャンルの寓話を88話、さらにそれを15の視点に分け解説し実用レベルにもっていきます。

北風と太陽

北風と太陽が彼らの力について言い争っていた。議論ばかりしていても仕方がないので、勝負をしようという話になった。 最初の勝負は、旅人の帽子をとることだ。はじめに、太陽が旅人を照りつけると、旅人は日差しを避けようと帽子を深くかぶり、けっして脱ごうとはしなかった。今度は、北風が思いっきり強く、ビューと吹いた。すると、旅人の帽子は簡単に吹き飛んでしまった。

次の勝負は、旅人の上着を脱がすことだ。はじめに、北風がありったけの力で、ビューッと吹きつけた。しかし、旅人はふるえあがって、着ものをしっかり両手で押さえるばかりだった。今度は、太陽が旅人を照らした。すると、旅人は上着を脱いで、気持ち良さそうにのびをした。

状況に適した手段を選ぶ

この話の教訓は、何事においてもそのつど適切な手段を選ぶことが肝要であるということだ。旅人の帽子をとるには北風が適していた、上着を脱がせるには太陽が適していたということだ。要するに臨機応変の大切さを説いている。 一般的に、年をとればとるほど素直さは消えていく。逆に、頑固さは増すばかりである。「人の意見は四〇まで」(四〇歳をすぎた人に意見をしても効き目がないこと)ということわざがあるくらいだ。臨機応変であるためには頑固であってはならない。

社会で成功している人や組織ほど、自信を持っているという意味で頑固である。しかし、過去にうまくいったからといって、これからもずっとうまくいくとは限らない。成功は人を頑固にする。成功の記憶はときに耳栓になる。まわりの環境が変わってしまっているのに、過去の勝ちパターンにしがみつくことはよくあることだ。 時が変われば、選ぶべき手段が違って当然である。熟慮のうえ、適切な手段を選ばなければならない。

せっかくのスキルも状況や環境によって使い分けなければ効果を発揮しない。人は経験によって得た勝ちパターンみたいなものを何かしら持っているもの。しかし、そこに過信があると物事を成功に導くはずが逆効果になる場合も。よくあるのが上司がバブル時代に行っていた仕事方法を現代の若手に押しつけギャップが生まれるというもの。高度成長期やバブル時代の成功例は低成長時代の今、通用しない。

がんばる木こり

この木こりは、斧を使って木を切るという仕事に精一杯で、「斧を研ぐ」という基本的な仕事を疎かにしてしまった。

いくら頑丈で鋭い斧であっても、刃先は少しずつ劣化していく。刃が劣化すると作業効率は低下する。それだけでなく、斧が跳ね返って自分がケガをする原因にもなりうる。木こりは当然、そんなことは知っていたであろうに、忙しさにかまけて「斧を研ぐ」という大事な仕事をおざなりにした。そういう話である。

木こりではなく普通に仕事をしている人にとって「斧を研ぐ」とは何を意味するのか?

一つは、「身体の調子を整えること」である。

身体の調子が悪ければ仕事に集中することなんてできない。身体のあらゆる機能は二〇代をピークに衰えはじめる。筋力や瞬発力、敏捷性、持久力などの行動体力、体温調節力や免疫力、ストレスに対する抵抗力などの防衛体力─いずれも衰えていく。こういう衰えは自然の摂理なので仕方がないことだが、運動を習慣にすることによって、衰えていく速度を緩めることはできる。

もう一つ、つい忘れがちなのが、「頭脳を鍛えること」である。

頭脳は銀食器と同じで、磨くことを怠ると、薄ぼんやりと曇っていく。体調を良好に保つためには日常的に運動を続けることが大事だということは、誰もが知っている。しかし、知力を高い水準に保つためには学び続けることが大事だということは、あまり理解されていない。 目先の仕事をこなすだけで精一杯になってはいないだろうか。どんなに仕事が忙しくても、「刃を研ぐ」習慣を持っていないと、そのうちに頭脳もくたびれてしまう。

人生の達人は二分法をとらない。だから、 仕事と学びを分けず、混然一体となったような状況に身を置くように努める。仕事をしながら学び、学びながら仕事をするというような意識を持つことが肝要だ。

学生時代は必死に勉強したのに仕事を始めてからは、勉強しなくなる人が多すぎる。逆に、スキルを磨く人間の方が「意識高い」とか言われて敬遠される風潮はなんなのだろうか?みんなで一緒にバカやろうぜというのは学生時代で終わり。仕事と勉強をシームレスに行き来しスキルを磨く企業風土の醸成が大事。

皆が知っている「寓話」からマイナーなものまで、教訓となるものを現代に当てはめて紹介。どのように今、生かすことができるのか考え、知識として蓄積することで使える場面も増えていくことだろう。

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