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『頭が良くなる文化人類学』斗鬼正一

      2019/02/27

人類最大の謎は、実は最も身近に存在する「人・社会・自分」だ! 「実は、人は生き物が大嫌いなのだ」「実は、人はエッチが大嫌いなのだ」「実は、人は自分の顔が大嫌いなのだ」などの22講の文化人類学講義を通して、「人・社会・自分」の裏に隠された謎を探る。知的興奮を味わいながら、世界観が変わる、確実に頭が良くなる!

実は、人は植物が大嫌いなのだ

雑草は汚い。セイタカアワダチソウが繁茂したら、ぺんぺん草だらけになったら、誰もが不快に感じる。だから庭でも公園でも田畑でも、草取りは大事な仕事、学校でも校庭の草取りは大事な清掃活動だ。それにしても雑草はなぜそんなに嫌われるのか? 「雑草などという名の植物はない」というのは昭和天皇の名言だが、自然界に栽培植物と雑草の境界などというものは当然ながら存在しない。ある民族にとって食用、鑑賞用などに有用と見なされた植物は栽培され、鑑賞され、そうでない植物が雑草にされてしまっただけのことだ。つまり、ある植物が雑草かどうかは文化による分類、評価の結果、つまり人が勝手に決めた境界にすぎない。たとえば 葛 の場合、荒れ地にも育ち、葛粉、葛根湯、葛布の材料になったため有用植物とされ、秋の七草にも数えられていたが、あまり利用されなくなった現在は雑草扱いだ。こうしていったん雑草とされると、作物の成育を妨げる田畑はもちろん、花壇でも緑地でも、さらには道路際、線路際、庭など、どこに生えようが、汚い、邪魔だと、引き抜かれ、除草剤をまかれ、排除されてしまう。人は実に勝手だ。

みんなが嫌がる雑草。僕たちはそれらに名前がついていることすら知らない。どこだろうと生えてくると邪魔者扱いされ、自宅の庭に生えようものならすぐに草むしりの対象になったり、除草剤を撒かれて根絶やしにされてしまう。同じ植物でも綺麗な花を咲かせるタイプの植物は鑑賞の対象になるのにだ。

実は、人は生き物が大嫌いなのだ

カラスはペットや家畜と違って、人が持ち込んだ動物ではない。なのに身近に、至る所にいて、目の前の電柱にも巣があったりする。まさに都市に、人の生活空間に、勝手に侵入してきた野鳥だ。とりわけ東京都心のカラスとなると、ハイソな街・白金台の緑地に住み、銀座にご出勤。庶民には無縁の高級料理を堪能し、毎日半ドンで、午後は日比谷公園でのんびり。噴水池でカラスの行水までして白金台へご帰還という、セレブ顔負けの暮らしぶりだ。巣もクリーニング店のハンガー製だったりするから、金属を使うのは人の家と同じだが、とりわけ人と似ているのは遊ぶことだ。遊びというのは、生きていく上で不可欠ではない、いわばムダな行為。だから遊ぶのは人の専売特許と思いきや、風に乗って飛ぶ「風乗り遊び」から、木にぶら下がって揺れる「ぶら下がり遊び」「線路の置き石遊び」までする。

僕のうちの窓から隣のマンションの屋上が見下ろせる。屋上に立った鉄塔に一時期カラスがクリーニーング屋の鉄製のハンガーで巣を作っていた。頻繁にカラスが往来するため鳴き声が激しく騒音レベルだったが、苦情があったのか、巣を撤去するに至った。黒い色のが嫌がられるのか、ゴキブリなんかも敬遠される生き物だ。殺さずに家の中に一匹いるだけでなんだか寝るときも落ち着かない。

実は、人は肉食が大嫌いなのだ

人肉は本当に食えないの?究極の肉食タブーは人肉だ。想像しただけでおぞましく、食べさせられたら、間違いなく戻してしまうだろう。しかし、それと知らずに食べたなら、戻すどころか、案外美味と感じるのかもしれない。現に飢餓によるものを別としても、歴史上人肉食事件はけっこう多いし、西部・中央アフリカ、ニューギニア、スマトラ、フィジー、オーストラリア、ニュージーランド、西インド諸島などで食べていた記録がある。料理法も塩漬け、乾す、煮る、焼くなどさまざまで、生食もあれば調味料を用いることもあったという。骨髄等の体液や血液を飲む場合もあるし、体の特定部分や女の肉が選ばれたことなども報告されている。さらに、地域によっては獣肉と同様、あるいはより美味な食物として、市場で売られていた例もあるという。しかし 今日 に至るまで、人肉を常食する民族は存在しない。食べる場合も、特別な作法や器具を必要としたり、何らかの儀式を行うといった制約があった。つまり、戦死者の勇敢さや祖国愛を乗り移らせ、生き続けさせるために食べる、愛する者の肉を食べて尊敬、愛情を示し、腹の中に埋葬するなど、呪的、宗教的な理由があったのだ。憎悪、復讐の表現として敵を食べる、刑罰として食べる、秘密結社の儀礼に食べるなどということもあったのだが、いずれにしても、人は決して人の肉を単なる食料にはしなかったのだ。

人の肉は美味しいのか?とか小さな頃は考えたもんだ。もしかしたら無茶苦茶美味しいのだけれど、それを大ぴらにしてしまうと食べてみたいという金持ちの富豪みたいな人が出てきて人肉を食らうという現象が起きるからではとか妄想したものだ。

人や社会や自分世の中には考える余地もなく〇〇と決めつけられていることが意外と多い。そんな人類最大の謎に迫る異色の書籍。より柔軟な思考力が身につき頭が良くなる文化人類学。

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