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私の生活流儀|本多 静六

給与生活者から職業の道楽化をはかり億万長者にまでなった本多静六の健康長寿、暮らしの考え方などを語った現代人にこそ読んでほしい書籍。

大切な住まいの工夫

生活の単純化は、まず居住の単純化から始まらなければならぬ。私も早くからそれに気付いたので、「自分の家」と名のつくものに住むようになってこの方、 ずっとその実現につとめるべく心掛けてきている。昔から、「居は志を移す」とも、「居は気を移す」ともいわれているが、いかなる場合も、居住の合理化は生活転換の第一歩をなすものといえる。ちかごろ、戦後とくに、文化生活などとやかましい。だが、その本当の意味は悲しいかな、日本人にはまだまだわかってはいない。マッカーサー元帥も日本人の文化程度を評して、十二歳の子供ぐらいだといったが、まずまずそんなところであろうか。その証拠には、ただ住の方面のみについてみても、いままでの日本家屋は、玄関と外見だけが立派で、いずれも内容はそれに伴ってはいない。もちろん、住宅難、資材難に苦しむ今日の家屋についていうのではない。追って改善改良されるであろうが、これはこれで仕方がないのである。私がここに衝きたいのは、虚偽と不合理にみちみちた、これまでの日本人の暮らし方、考え方なのだ。一例をこの住居にとっても、ムダな間数ばかりが多く、実に不便と、不健康と、不快適とを極めたものばかり。こんな家を設計するのもわるいが、注文するのもわるく、平気で住んでいるのも気が知れぬ。自分自身の家でありながら──この場合、持ち家たると、借家たるを問わない。自分の住む家は自分の家である──すこしも住みよいように心掛けず、ほとんどすべてが見せかけばかりを考えているのである。ことに日本人の悪い癖は、一年に幾人ともない来客のために、客間を一番いい場所において、自分たちの三百六十五日使用する居間や、寝室、台所などを、不衛生な面白くないところにこしらえて平気でいる。いったい住宅はあくまでも住まう人のためのもので、接客業者のように客をもてなすのが目的ではない。自分の家はあくまで自分たちのものだから、居間や台所とかは、何よりも一番いい場所を威張って占領するがよろしいのだ。

居心地は住まいの基本。普段の生活が円滑に運ぶよう、よく使う居室は快適に保ちたいものだ。整理整頓された部屋は気分もいいし、物がなくなるなんてハプニングも起こりづらい。僕は几帳面というわけではないが普段使うものの置き場所を決めているのでそれがそこにないと落ち着かない。自分だけの空間の部屋では常に何がどこにあるか把握しておくと日常生活がスムーズに行くので、掃除や整理整頓、場合によってはものを減らす断捨離なども行っていきたい。使わなくなったものはとりあえず買取業者を呼んで買い取ってもらう。あなたの部屋に眠っているアレもお金に変わるかも。

ぐっすり眠り忙しく働く法

私は昔から、睡眠時間をあまり多くとらない主義だ。元気に任せた学生時代はほとんど三時間くらいしか眠らなかった。これは 糞 勉強 のために時間を惜しんだためであるが、変則な進学と生来の鈍才であった私は、これまでにしなければ他の学生についていけなかったのである。さらにまた、ついていけるところまで来ると、今度は、多少 頭角 を現そうという欲が出てきて、どうしてもこれくらいの糞勉強が必要だったのである。こうした 習いがついに 性 となって、その後も、夜は四時間、昼間に少しずつの眠りを寄せて、一時間、都合合わせて正味五時間の睡眠で糞勉強を押しとおした。それでは 身体 がもつまいとよく注意されたが、 慣れるとよくしたもので、それ以上寝ていようと思っても寝ていられなくなった。元来、われわれ凡人が、他の天才者についてすすんでゆくのには、なんとしても、勉強時間、働く時間を引きのばして努力を積んでゆくよりほかはないのである。それにはまた、眠る時間をつめるよりほかに手はないのだ。私の短時間睡眠主義はここから出発してきたのである。いったい、睡眠の度というものは、眠る深さと長さを掛け合わせたものであるから、普通の人が二尺の深さで八時間眠ると、二八の十六という量であるが、私は熟眠を心掛けて、五時間四尺の深さで眠ることにしたから、四五の二十で、普通の人より四だけなおよけい眠る勘定になった。しかも勉強時間は、人よりも数時間多くなる。まさに 一挙両得 の睡眠法というわけであった。

睡眠は僕の罹患している統合失調症にもよく効く。調子が悪い時には頓服飲む他、睡眠が一番。調子の悪さが次の日にまで持ち込むことはあまりない。これも睡眠でリセットされるから。隠居のような生活を送っているので好きなだけ寝て体調回復しています。

偉大な学者であり巨万の富を得た著者の生活流儀が垣間見える書籍。習慣として取り入れられるものは取り入れたいですね。

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