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生きていくことの意味 トランスパーソナル心理学・9つのヒント

      2019/08/11

不況とリストラ。死に急ぐ中高年、そして子どもたち。若者の暴力衝動の高まり、児童虐待…。圧倒的な閉塞感と無力感に覆われた現代。こんな時代に、それでも意味と希望を見失わずに生きていくことはできるのか?本書で著者は「人生で起こることは、どんなことにも意味がある」というトランスパーソナル心理学の考え方を紹介。愛と憎しみ、喜びと悲しみ、歓喜と絶望など、内なるすべてのメッセージに耳を傾け、深く自己肯定して生きるための“私を越えた視点”を育むことを熱く語りかける。

トランスパーソナル心理学とは?

トランスパーソナル心理学とは、個人としての“自分”や“自分のしあわせ”への執着・とらわれを脱して、“個を越えたつながり”を生きよ、と説く心理学であり、その意味でそれは、自分への執着=エゴイズムと、その執着した自分を愛する自己愛=ナルシシズムの超克を目指す心理学である、と言っていいでしょう。ここで注意しなくてはならないのは、この“つながり”が、ある種の宗教集団のような閉鎖的・排他的な集団であってはならない、ということ。それは“開かれたつながり”でなくてはなりません。そしてこの“つながり”は、もちろん、ある種の全体主義のような“個を殺すつながり”であってもいけません。それは“個が生きるつながり”でなくてはならないのです。すなわち、 トランスパーソナル=個を越えたつながり=個が生きるつながり  これが、トランスパーソナル心理学の基本コンセプトなのです。

トランスパーソナル心理学、初めて聞く言葉だが、妙にそそられるのはパーソナルという言葉と心理学という言葉が入っているところからだろうか。個を生きるつながりとはなんぞやと思いながら読み進めていく。

人生にもう何も期待できないと思ったら

「たしかにあなた方は、人生にもう何も期待できない、と思っているかもしれません。人生の最後の日がいつ訪れるかもしれないのですから、無理もない話です。ナチスの手でガス室に送られるくらいなら、みずから自分のいのちを絶つほうがまだマシだ。そんなふうに思われたとしても、少しも不思議ではありません。けれどその一方で、人生のほうはまだ、あなた方に対する期待を捨ててはいないはずです。“あなたを必要とする何か”がどこかにあり、“あなたを必要としている誰か”がどこかにいるはずです。そしてその“何か”や“誰か”は、あなたに発見されるのを待っているのです」この言葉を聞いて、二人の囚人は自殺をとりやめたといいます。

ガス室に送られる前の段階でかけた言葉だが、これを絶望している人すべてに届けたいと思う。あなたが絶望するほど未来は暗くないし(少なくとも強制収容所でガス室に送られる順番待ちをしているなんて極限状態と比べれば)、期待を捨てなければ誰かがあなたを必要としてくれる。そんな世の中なのです。

どん底の精神状態から

十四歳から二十二歳にかけての私は毎日のようにそんな衝動に駆られており、自殺を企てたことも一度や二度ではありません。醜い心を持つ今の人間をすべて滅ぼし、まったく新しい、純粋な心だけを持った人間の世界をつくりあげること、そのための精神的な革命を起こすことが、私がこの世に生まれてきた使命なのだ、と長い間思い続け、出口のない場所へ自分を追い詰めていました。そんな苦しみの極限で、私を救ってくれたものの一つが、フランクルの次の言葉でした。「人間が人生の意味は何かと問う前に、人生のほうが人間に問いを発してきている。だから人間は、ほんとうは、生きる意味を問い求める必要なんかないのである。人間は、人生から問われている存在である。人間は、生きる意味を求めて問いを発するのでなく、人生からの問いに答えなくてはならない。そしてその答えは、人生からの具体的な問いかけに対する具体的な答えでなくてはならない」(『医師による魂の癒し』)ここでフランクルが言っているのは、こういうことです。私たちは、“何のために生きているのか”“この人生に意味なんてあるのか”と思い悩むことがあるけれど、ほんとうは、そういったことに悩む必要なんて、これっぽっちもないのだ。なぜならば、私たちがなすべきこと=実現すべき意味・使命は、私たち人間がそんなふうに思い悩むかどうかとかかわりなく、“私を越えた向こう”から、私たちの 足下 に、常に既に送り届けられてきているからだ。つまり、“何のために生きているのか”という問いの答えは、私たちが何もしなくても、もう既に、与えられてしまっている。

特に思春期は今ある状況を絶望視して自殺未遂を図ったりする子が多い。年齢を重ねてその壁を越えるとあの時はなぜあんなに衝動的だったのかと不思議に思うものだ。

生きていくことの意味を見つければ、壁にぶつかった時、絶望ではなく、その先の希望に目を向けることができるように。なんのために生きているのかを考えることは絶望の淵から自らを救い出す妙薬となるのだと思う。

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