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伝える力2 もっと役立つ!「話す」「書く」「聞く」技術| 池上 彰

      2019/10/20

超ベストセラー『伝える力』の続編。前作のわかりやすさはそのままに、著者がテレビや報道の現場で学んできた「もっと伝わる」話し方、書き方、聞き方を伝授する。「東日本大震災と伝える力」「総理の演説力」から、「怪しい敬語」「教科書がわかりにくい理由」、そして「池上さんの意外な過去」まで様々なトピックスを収録。もちろん、具体的なノウハウも満載の一冊。

リスク・コミュニケーション

リスク・コミュニケーションとは、リスクつまり危機、あるいは危険な状況に関する正確な情報を行政、企業、市民などで共有して、適切な行動を取るために互いの意思 疎通 を図ることです。現在では、大企業や上場企業であれば、リスク・コミュニケーションの研修を行なったりして、リスクを回避する対策を講じているのが一般的です。たとえば、株主総会の前には、質問を想定して、それに対する回答を用意しておくことなどが行なわれます。事前に株主総会のシミュレーションをしておくわけです。何かしらの事故が起きた場合を想定して、模擬の記者会見を開いて訓練しておくこともあります。社長や副社長、役員などが、万一起きた事故に備えて、広報部門の社員を記者に見立て、厳しい質問をあえてさせて、それに対する回答や対応を考え、対策を練っておくのです。そもそも事故が起こることをある程度は想定していた場合とまったく想定していなかった場合とでは、対応に非常に大きな差が出てしまいます。同じ「想定外」でも、六くらいの事故を想定していて、一〇の事故が起きた場合はまだ何かしらの対応はできますが、事故が起こることをまったく想定していなかった場合は、一〇の事故に対しゼロから始めなければなりません。これは実に大変なことです。東日本大震災への対応を見ていると、東京電力のリスク・コミュニケーションはお粗末そのものでした。停電に対する対応も、発表しては取り消すことの繰り返しで、原発事故が起こりうることも、停電が起こりうることも、ほんとうに想定していなかったのだなと、妙な感心をしてしまったほどです。

最近では動画投稿サイトに不適切な動画をアップする従業員が多発している。大抵正社員ではなくアルバイトとかだが社員教育はアルバイトまで徹底していないと管理不足でちょっとした事件になる。特に報道では飲食店での不衛生な行動がクローズアップされているが、ユーチューバーも不適切動画で炎上して謝罪という流れが出来上がりつつある。ユーチューバーをマネジメントをしている会社もあり、その辺は抱えているユーチューバーの教育がさらに必要。

ツイッターで伝える

ツイッターには、一四〇字以内という文字数の制限があります。これは文章力を高めるには、たいへん有効な制約です。限られた文字数で文章を書くには、思考を整理し、必要なことを 過不足 なく盛り込まなくてはいけません。ダラダラと要領を得ない書き方をしていると、字数がすぐにオーバーしてしまいます。かといって、一時期盛んに見られた「昼飯なう」「残業なう」といったツイートでは、果たして〝つぶやく〟意味があるのか、と思ってしまいます。そんなこと打ち込んでいないで、早くご飯を食べるなり、仕事をするなりしたほうがいいんじゃないのかと。文字数の件で比較する意味で、参考までに出版業界などの話を少ししてみましょう。出版業界では一般的に、書籍の場合、文字数は比較的大ざっぱに決められます。「原稿用紙換算で三〇〇~三三〇枚ほど」とか「二二〇~二四〇ページくらいの本にしたい」とか。しかし雑誌では、場合によって、○△字詰めで□▽○行などと、ピッタリの文字数を指定されることがあります。たとえば「一八字×一九七行で書いてください」などと言われるのです。難しいですよね。でも、プロの作家やライターはこうした仕事もこなしています。 「一八字×一九七行」の指定を受けて書いてみると、どうしても一行収まらない、ということもあります。でも、何度も見直していると、不要な箇所や改善できるくだりが見えてくるものです。制限がある中で表現力が 研ぎ澄まされていく感覚です。

決められた文字数で考えていることや思いを相手に伝えることもしくは不特定多数に発信することは、伝える力の醸成に一役買ってくれる。僕はブログの宣伝ぐらいしか投稿しないのでもっぱら他人のツイートを見るだけだが、Instagramでは短い文章で書籍の紹介を毎日行っている。最初はなかなか時間がかかったが人は慣れていくもんですね。

個人が簡単に世の中に向けて発信できる時代だからこそ伝える力の重要性は高まっているように思います。もっと役立つ「話す」「書く」「聞く」技術がここに集約しています。

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