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興味のあることや本の感想などを綴っていく雑記Blogです。

忙しい人にも怠け者にもぴったりの画期的な読書案内

      2019/02/27

マキアヴェリ、シェイクスピアから司馬遼太郎、星新一まで、当代きっての読書人・谷沢永一が「読んで面白かった」という基準だけで選び出した四十冊。本書ではそのエッセンスを凝縮して紹介する。「この一冊さえ読めば、四十冊を改めてお読みになる必要はありません」と著者自ら太鼓判を押す、忙しい人にも怠け者にもぴったりの画期的な読書案内。

子曰く‥‥

子曰く、諸君は態度がおっちょこちょいであってはならない。人に軽侮されるからだ。学問をして、片意地にならぬことを身につけるがよい。友達には誠心誠意で付きあい、そうすることに相応しくない者は友達にならぬがよい。過失はあっさりあやまるべきだ。

友達と誠心誠意で付き合うっていうのが僕は出来ない。打算的になり、つい損得勘定が頭をもたげるからだ。自分の過失に対してすぐ謝るのも苦手。学問というのにも縁がない読書は趣味で行っているものの学問と呼べるほどのものからは縁遠い。こうやって自分を見てみるといかにダメ人間かがわかってちょっとヘコむ。

「議論の空気」「飲み屋の空気」

或る会議で或る事柄が決定される。そして散会する。各人は三々五々、飲みにゆく。そこで、今さっきの決定についての「議論の空気」がなくなって、「飲み屋の空気」になった状態での、フリートーキングが始まる。そうなると、「あの場の空気では、ああ言わざるを得なかったのだが、あの決定はちょっとね……」という論調が「飲み屋の空気」で言い交わされ、そこでの結論は全く別のものになる。日本における多数決は、議場と飲み屋の二重方式、とでも言うべき、「二空気支配方式」をとっていると見なしうる。すなわち、ひとつの事柄をめぐっての態度決定が、同じひとりの人間なのに、会議内と会議外では、全く逆になりうるのである。つまり、それぞれが心のなかで、その問題に対する考えが、賛成七対反対三、又は六対四、五対五、という風にたゆたっている。それゆえ、その場その場の空気によって、会議内では賛成だけが表に出るし、会議外では反対だけが表に出る、という動きになるのであるらしい。

日本人は議論が苦手だと言われている。欧米諸国のように小学校の頃から積極的にディベートの訓練を積んでいる子供たちと比べても苦手なのだ。会議で自分の意見があったとしてもその場では発言せず、アフターファイブの飲み屋でそのことについて色々と発言する風習のようなものがある。最近では世代も変わってきて教育も一巡して議論するのが得意な若者が会議で発言するような場面も見られるようだが、それでも一部の人間だ。出る杭は打たれる世の中では、飲みニケーションも大事ということか。それを拒んで社内の連中とは飲みに行かない若者は年長者から何を考えているのかわからないという評価を受けてしまうことに。

孫子の兵法

彼れを知り己れを知らば百戦して殆うからず。誰もが聞き及ぶこの名句が代表するように『孫子』は兵法の書にとどまらず人間界全般に通じる洞察の集約である。書中に現われる戦争という語を葛藤または競争と読みかえても意味するところはほとんど変らない。孫子は言う。戦争とは、敵をだます行為である。だから、本当は自軍に或る作戦行為が可能であっても、敵に向けては、自軍にはとてもそうした作戦行動が不可能であるかのように見せかけ、本当は自軍が或る効果的な運用ができる状態にあっても、敵に向けては、そうした効果的な運用ができない状態にあるかのように見せかけ、実際は目的地に近づいていながら、敵に対しては、まだ目的地から遠く離れているかのように見せかけ、実際は目的地から遠く離れているにもかかわらず、敵に対しては、すでに目的地に近づいたかのように見せかける。孫子は、兵とは 詭道 なり、と喝破する。詭道、すなわち、相手を 詐り欺くやり方。自分を掩って隠す配慮が知恵なのである。

まずは己を知ること、そして敵を知れば勝率は格段にアップする。こうした昔の書物に目を通し学ぶことも読書の醍醐味だ。古典と呼ばれる書籍の中には現代に通づる解答が多く含まれていることもあり、バカに出来ない。古典に親しみ歴史を味方につければ、難解な問題も簡単に溶けてしまうような金言に行き着くこともあるので参考にしたい。

歯を食いしばれ!!

力をふりしぼって働くことは確かに立派である。しかし、その時は誰もが実は束縛のなかに囲いこまれている。それに対して可能な限り外なる束縛から身を脱し、思い煩うことのない心境へ自身を導くのは、本当は労働に従事するよりも難しい。力を抜いて、ゆとりを持って、しみじみ寛ぎ、出来れば忘我の境地に達する為には、かなりの自己規律を必要とする。何かの準備として身構えるのでなく、何かに役立てようと勉強するのでなく、つまり効用という観念から離脱する。実益と結びつかず、何物にも侵害されず、自主の心境を確保する。拠り掛かる物のない遊泳に乗り出す。自分のなかに湧く泉の気配に耳を傾ける。余暇とは自分自身とじかに向き合う観想の 静謐 な時間なのである。

社会に出て働くようになると、力を振り絞って働くことが美徳とされているのがよくわかる。しかし力を抜いて、ゆとりを持ち、自分のペースを維持することで心の平穏を保っている僕のような生き方もあるので、バリバリ働くことだけが正義みたいなのはおかしいと思う。

過去の名著などの読書から何を学び取るべきかは人それぞれ。「こんな読み解き方があるよ」という参考程度に読み進めると案外人の解釈も聞いてみるもんだと思える書籍。

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