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興味のあることや本の感想などを綴っていく雑記Blogです。

『コーヒーはぼくの杖』岩野響,岩野開人,岩野久美子

      2019/04/01

発達障害の子を持つ親はもちろん、「将来が見えない」「いったいどのように生きていけばいいのか」などすべての「未来に迷う」人たちに、きっとヒントになる家族のものがたり。学校に行けなくなったアスペルガーの中学生が才能を活かして焙煎士の道へ。未来に迷ったらきっとヒントになる家族のものがたり。

深煎りに魅せられる理由

焙煎について言うなら、ぼくは深煎りのコーヒーが好きだ。「深煎り」と聞くと、多くの人は「苦くて焦げくさい感じ」を思い浮かべるにちがいない。ぼくもはじめはそう思っていた。だけど、焙煎を繰り返すうちに、酸味が消えて苦みが出始める瞬間の「交じり合う一点」が存在することに気がついた。焙煎をそこでぴたりと止めることができたとき、酸味が消え、霞んだような丸い甘みが出る。2ハゼを終えた少しあとのほんの一瞬だけ訪れるそのタイミングは、季節や豆の種類、状態によっても変わる。さらに、これは持論になってしまうけれど、コーヒーの味の大部分は焙煎で決まるものだと考えている。よく豆の産地のことを聞かれるのだが、たしかに豆の育つ環境による個性もあると思う。でも、どんなに〝酸っぱい〟豆を使っても焙煎を深くすれば酸味は消えてしまうし、どんなに〝苦い〟豆でも、浅く煎れば酸味は際立つ。ぼくの焙煎は、酸味と苦みが「交じり合う一点」を目指している。今のぼくは、その霞んだ丸い美味しさの先にコーヒーの個性をひらめかせることこそが、焙煎という仕事だと考えている。

僕はコーヒーは豆を挽いて飲む派なので、豆は色々な種類のものを飲んだ。スタバに売っている豆は全て試した結果、深煎りのものが好みだとわかった。僕はコーヒーの酸味が苦手なので必然的に深煎りを好むのだろう。豆の使用量も推奨よりちょっと多めに入れてより濃い味に仕上げる。これが僕のこだわり。

そして話題はコーヒーへ

なぜだかわからないのだが、コーヒーについては、自分から調べる意欲がどんどんどんどん湧いて出てくるようだった。ぼくとコーヒーが磁石のように引き寄せあった、というか。うっすらと、小さい頃、洗剤を集めていたのを覚えているのだけれど、あの時の感じに似ているような気がする。ものすごく好きで、大事な感じ。向こうから、話しかけてくる感じ。 「ねえ、ひーくんさ、オザワさんにいただいた焙煎機、使ってみようよ」 「うん、でも、なまの豆ないよ」 「そうか。あったらやるんだね?」こういうときの父はほんとうに行動が早い。夜にはもう豆があったから、アマゾンではないと思う。

最近では家庭用焙煎機で生豆を自宅で焙煎するマニアックな人がいるらしい。僕も興味があったが今の所手を出していない。焙煎機は場所を取るのでキッチンに置く場所がない。しかしやってみたいことの一つである。同じ理由で炭酸水メーカーも買うのを検討したが今の所保留中。

一筋の光「コーヒー」

コーヒーについては当初、趣味のひとつで終わるんだろうな、くらいにしか考えていませんでした。〝洗剤ならべ〟や、時計の分解、石集め、カレー(スパイス)など、数ある響の「偏愛」歴に加えられてしまうのだろうなと考えていたのです。しかし、コーヒーだけは、いままでの偏愛とはちょっと違っていました。無理難題のような質問をぶつけてみても、よどみなくスラスラと答えます。聞いてみると、私の質問を予測して、あらかじめ本を借りて調べていたと言います。はじめての手応えだったので、「これは面白いぞ」と思いました。リップル洋品店が毎年展示会を開かせていただいている雑貨店・ジャムカバーの小沢さんが、「美味しいのが焼けたら持ってきてね」と永年貸与して下さっていた焙煎機が、そのときはまだ、ほとんど手つかずの状態でありました。幸いなことに、染色場には強火力のコンロもありますし、響も火ぐらいはつけられるようになっていたので、 「ひーくん、ちょっと小沢さんの焙煎機、使ってみようよ」と、文字通り焚きつけてみたのです。でもそこは〝できない響くん〟ですから、 「うーん、でもさあ、なま豆もないしさあ」  と尻込みしています。ここは退路をすべて断たなくては、と思い、 「よーし、豆があったらやるんだな? 言ったな?」と、その日のうちに(ちょっと秘密のルートから)調達して、響を半ばむりやり、コーヒー焙煎の方向に持って行ってしまいました。

趣味の一つとしてやっていたことが収益化すると嬉しいものだ。僕のブログも最初は軽い気持ちで始めたが収益化とはほど遠い存在。今でも趣味に毛が生えたようなものだが、購入する本の資金を広告収入から得て、買った本でまた感想をアップするという好循環が生まれつつある。

病気や障害を持っている人でも、打ち込める何かを見つけられたら結構幸せな暮らしがおくれる好例だ。著者の場合はコーヒー焙煎だったが、道は無数にあると言っていい。何かに躓いたら、すぐに辞めてしまうのではなく、根気よく続けてみることだ。1ヵ月、1年、3年と続けているうちに何らかの勝利の方程式が出来上がるもんだ。

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