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「長生き」が地球を滅ぼす 現代人の時間とエネルギー|本川 達雄|時間の奴隷に成り下がった現代人を開放

「生物的時間」という新たな時間の見方で今を見てみる。すると少子高齢化やエネルギー問題など日本のかかえる様々な問題が時間の捉え方の違いに起因することがわかると著者は主張。時間の奴隷に成り下がった現代人を開放する書籍。

現代人の時間

動物において、時間の進む速度はエネルギー消費量に比例します。エネルギーを使えば使うほど、時間は速く進んでいくのです。

この関係に気づいたとき、おや?これはどうも人間の社会活動にも当てはまりそうだぞ、と感じました。

車を使えば速く目的地に着けますが、車を動かすにもつくるにも、たくさんのエネルギーが必要ですね。だから、エネルギーを使うと時間が速くなると考えていいように思えます。何と言っても車は現代社会のシンボル。その車がエネルギーを使って時間を速めるものなのです。

現代のもう一つのシンボルはコンピュータですが、これはエネルギーを使って時間を速める最たるものでしょう。複雑な計算も速くできるし、電子メールならあっという間に世界中に手紙が届きます。エネルギーを使ってコンピュータをつくりそれを動かすと時間が速くなるのです。

コンピュータの心臓部のCPU(中央処理装置) の場合は、もっとエネルギーと時間の関係が直接的です。CPUの演算速度を速めようとすればするほど、エネルギーを注ぎ込まなければいけません。そのエネルギーは最終的には熱になります。スーパーコンピュータでは、この熱の処理が大問題になっています。

車やコンピュータだけではありません。身のまわりのほとんどの機器が、エネルギーを使って時間を速めるとみなせるものばかりです。飛行機、携帯電話、ファックス、工場の生産ライン、家庭内では全自動洗濯機や電子レンジでチン。このような文明の利器と言われるものは、便利なものですね。そして「便利」とは速くできることと言い換えてもいいでしょう。ですから文明の利器とは、エネルギーを使って時間を速めるものと言えるわけです。だから人間の社会活動においても、生きものと同様「エネルギーを使えば使うほど時間が速く進む」という関係が成り立つのではないでしょうか。

世の中に溢れる便利なもの。それはエネルギーの消費を前提としたものがほとんどだ。実際使用するときに電力を使うものもあれば、生産過程で電力や資源を必要とするもの。現代社会ではSDGsを目標に掲げなければいけないほど消費社会だ。大量生産大量消費から脱却するために僕らも少し考えなくてはならない。毎シーズン安いからといってユニクロの新作を物色するのはもうやめようと思った。

人の寿命・現代人の寿命

ではどのへんで古い体に見切りをつけることになるのでしょうか。生物の目的は、自分と同じものをなるべくたくさんつくって残すこと、「産めよ増えよ地に満ちよ」ですから、少なくとも次世代をつくる前に死んでしまうわけにはいきません。また、ガタがきても困ります。寿命が初産の時期より短いということはあり得ません。

では生殖活動に参加できるようになったとして、どこまで生き続けたらいいかが問題になります。生殖活動を続けていれば、次世代の生産に直接関わっているわけですから、これぞ生きる目的そのもの。あえて死ぬ必要はありません。では、生殖活動が終了したら、その先はどうなのでしょうか?

生殖活動を終えてしまったものが、そのまま生き続けているのは考えものです。理由は明白でしょう。資源が限られているからです。動物は食べなければ生きていけませんが、食物の量は限られています。生殖活動の終わった親が子供たちと餌の奪い合いをすれば、子供の栄養状態は悪くなり、元気な孫をたくさん産むわけにはいかなくなるでしょう。

奪うのは食物だけではありません。生きていくうえでの必需品といえば人間の場合「衣食住」ですが、動物では食と住。住むのに適した場所も、もちろん限られています。これら限られた資源を利用するに当たって、未来につながらない年寄りが資源を横取りすると、横取りした本人の子孫が少なくなり、自己の遺伝子を残せなくなってしまいます。長生きするものは自分自身の子孫の数を減らすことになるのです。もちろん年老いたらよそへ行って、自分の子供には迷惑をかけないようにする手もあるのですが、それにしても年寄りが長生きする積極的な意味は、生物学的には見いだせません(生物学的意味とは、自分の子孫を増やすのに役立つということです)。

子供をつくるということは、生物が行っている作業のうちでもっとも難しいものだと思われます。将来のすべてが受精卵という小さな一個の細胞に凝縮されているのです。ほんのちょっとした間違いも許されません。間違いのない立派なものをつくれるだけの体力を得るには、それなりの時間が必要でしょう。だから大人になるまでに時間がかかるのです。そしてもちろん体がすり減ってきてからではいいものはつくれません。子供の出来が悪ければ、その子は生き残れないのですから、そんなものをつくるよりはつくるのをやめたほうが資源の経済になります。だから体がある程度すり減ってきたら生殖活動は終わりにし、生殖活動が終わったら生きていてもしようがない、と考えれば、寿命は、せいぜい長くて生殖活動の終わりまでということになります。

医療の充実で癌で亡くなる人も減ってきた治療法もピンキリで選べる時代。長く生きるのが良いかどうかは別として動物の世界ではあり得ないほど長生きな人間に突きつけられた現実が今襲いかかってきているのだと思う。

寿命が伸びて長生きする人が増えることによる弊害を時間という単位で紐解いていく書籍。人口は若い人を中心に減ってきている日本だが世界的に見ればまだまだ人口は増加している。これが下降トレンドになるのが早いか地球の資源が枯渇するのが早いか?無駄を無くすための時間の書籍。

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