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THE LONELY CENTURY なぜ私たちは「孤独」なのか|ノリーナ・ハーツ

不安定な精神、引きこもり、小さな犯罪、クレームの増大、極右・極左への傾倒などを現在の経済学、政治学、ビジネスの現場の知識やテクノロジーの総力戦でこれらに歯止めをかけていく。

孤独とは?

孤独とは、他人を身近に感じたいという欲求と同時に、自分の声に耳を傾けてもらい、自分に目を向けてもらい、気にかけてもらい、行為主体性を持ち、フェアで親切で敬意を持って扱われたいというニーズの表れでもある。

この定義を踏まえて、自問してみてほしい。あなたが最後に周囲の人(家族、友達、隣人、市民) から孤立していると感じたのはいつだろう。自分が選んだ政治家に気にかけてもらっていないとか、声を聞いてもらえていないと思ったのはいつだろう。あるいは、権威のある人が、あなたの苦労を考えてくれていないと感じたのはいつだろう。職場で無力だとか、無視されていると最後に感じたのはいつだろう。

あなただけではない。

新型コロナウイルス感染症のパンデミック前の2019年時点で、世界の民主主義国に住む人の 64%が、自国政府は自分の利益のために働いてくれていないと感じてい た。また世界の労働者の 85%が、会社や仕事から切り離されていると感じてい た。米国では、他人でもたいてい信頼できると考える人は 30%しかいなかった。1984年の 50%から大きな減少 だ。世界がこれほど不信感に満ちているように感じられることがあっただろうか。

コロナの流行により1人住まいの人たちの間で孤独死の恐怖が襲っている。もし体調を崩した場合、独居の場合は誰も世話をしてくれず、救急車を呼ぶかひたすら我慢するかの二択を迫られるそんな恐怖に苛まれて結婚を考える人が続出したという現実。それほど孤独とは厄介であり耐えられない現実なのである。

なぜバリスタに話しかけるべきか

繁華街のスターバックスの前で、入店客の一部には店内でフレンドリーに振る舞い、バリスタと言葉を交わすよう頼み、それ以外の入店客には、店内で「効率的」に振る舞い、不要な会話は「避ける」よう頼ん だ。バリスタとの交流は 30 秒程度に過ぎなかったが、無作為に「フレンドリーな」グループに入れられた人たちは、ぶっきらぼうに振る舞うよう頼まれた人たちよりも幸福感が大きく、周囲の人とのつながりを感じたことがわかった。

もちろん、スターバックスやウォルマートの従業員は、フレンドリーに振る舞ったり、「よい1日を」と声をかけたりすることがマニュアルに書かれている。そんな相手と言葉を交わして、本当につながりを感じられるのか。「アメリカで最も礼儀正しいチェーン店」とされるチックフィレイの店員は、「ありがとうございます」ではなく「(ご利用いただけて) 私も嬉しいです」と言うよう教育されている。彼らは本当に「嬉しい」と思っているのか。

だが、この種の台本に基づく極小の交流でも、予想以上に大きなインパクトがありうる。なぜなら、人間は、フレンドリーな演技(ただし上手な場合) を見破ることが非常に苦手だからだ。微笑みがいい例だ。多くの研究は、私たちが嘘笑いを見抜くのが驚くほど下手であることを示している。 また、人にフレンドリーに振る舞うこと、あるいは振る舞われることによって、私たちは相手との間に人間性という共通点があることを思い出し、孤独感が低下する。

このことは、最近の暮らしがとりわけ孤独に感じられる理由と関係しているのかもしれない。なにしろ今は、極小の交流さえ激減しているだけでなく、私たちの顔はマスクで覆われている。だから、誰かが自分に微笑んでいてもわからないし、自分が誰かに微笑んでもわかってもらえない。顔を隠すと、思いやりが見えなくなってしまう。皮肉にも、マスクを着用するのは、自分を守ることよりも、周囲の人を守るためなのだけれど。

僕もスタバにはよく行くのだがバリスタとの会話がまあ苦手。向こうから話しかけてくれば応対するぐらいはできるが自分から話題を振るほど社交的ではない。しかし、事実バリスタと会話をした日の満足度は普段より少しストレスが軽減された感じすらあり満足度が高い。自分のようなコミュ障にも優しい接客はやはりスタバならでは。

孤独な日常を送っている人たちの生態系を見て現在、コロナ禍の孤独について考える書籍。孤独が持つ様々な特徴を分析しそれに対して皆がどのように振る舞っているかを考察。孤独社会の深淵に迫る。

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