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1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 現代編|5分程度のすきま時間でニュースからエンタメまで

ベストセラーの1日1ページ読むだけでシリーズの第3弾。今回は現代編。毎日5分程度のすきま時間でニュースからエンタメまで世界の常識が学べます。

パブロ・ピカソ

芸術家パブロ・ピカソ(1881~1973)が亡くなった翌日、新聞『ニューヨーク・タイムズ』は、こう断言した。「パブロ・ピカソは、今世紀の最初の4分の3における視覚芸術において、間違いなく最も独創的で、最も多才で、最も力に満ちた人物であり続けている」

それから40年以上たった今日も、この評価は変わらない。スペインに生まれたピカソは、絵画が最も有名だが、それだけでなく、デッサン、リトグラフ、エッチング、彫像、陶芸品、モザイク画、壁画も制作している。19世紀の偉大な芸術家の大半とは異なり、ピカソは特定の芸術運動やジャンルにとどまることはなかった。むしろ、常に自力で新たなスタイルを生み出し、探り、発展させ続けていた。彼の最も重要な業績のひとつは、美と醜の違いを曖昧にした(あるいは、ときには、その違いを破壊した)ことだった。彼は、ジョルジュ・ブラック(1882~1963)とともに、1907年ごろにキュビスム(立体派)を創始したひとりと考えられている。キュビスムとは、対象を複数の視点から描いて、伝統的な透視図法では表されない情報も表現する芸術運動で、それによってルネサンス以来の伝統を打ち破った。ピカソにとってキュビスムへの転換点となったと考えられた最初の主要な作品が『アヴィニョンの娘たち』(1907年)であり、この作品では、美、解剖学的構造、透視図法といった伝統的な概念が破壊されている。その後も作品にさまざまな様式を取り入れていくが、そのひとつシュルレアリスムに少なくとも部分的に触発されて描かれたのが、最大の傑作『ゲルニカ』(1937年)だ。349センチ×777センチのキャンバスに描かれた油彩画である『ゲルニカ』は、抽象的な形態の人物たちが苦しむ様子を表現している。この作品は、スペイン内戦中にナチ・ドイツ空軍が実施したスペインの都市ゲルニカへの空爆に対してピカソが制作したものである。ピカソは80歳を過ぎてもなおパワフルで多くの作品を生み出していた。彼が制作した絵画は、一説によると6000点以上あり、その大半を死ぬまで手元に置いていたという。88歳だった1969年だけでも、絵画を165点、デッサンを45点、制作している。彼は91歳で亡くなった。

誰もが知っている画家であるピカソ。そしてキュビズムという言葉も同時に覚えている人も多いだろう。そんな彼が世の中に送り出した作品は数知れず。しかし、一説によると彼の作品は6000点もあり、そのほとんどは手元においていて世の中に出回っていなかったという。死ぬまで制作を続けた彼の作品群は、今でも色あせることはなく多くの人の目に触れることも多い。

J・エドガー・フーヴァー

J・エドガー・フーヴァー(1895~1972)は、アメリカ連邦捜査局(FBI)の初代長官で、この巨大警察機関のトップに50年近く君臨し続けた。彼が長官を務めていた時代、FBIは密売業者、スパイ、マフィアと戦ったが、その一方で捜査官たちは市民の自由を軽んじ、そのためフーヴァーはたびたび批判された。

フーヴァーはワシントン市で生まれ、法科大学院を卒業後、司法省に入った。1924年には、29歳の若手官僚ながら、省内の小さな部署だった捜査局の責任者になった。彼の指揮の下、捜査局はアルコールの密輸業者や銀行強盗の取り締まりに力を注ぎ、1920年代に組織を急速に拡大させていった。この時期の業績でとりわけ有名なのが、フーヴァーのGメン(捜査官)が銀行強盗ジョン・ディリンジャー(1903~1934)を見つけ出し、シカゴのバイオグラフ・シアターから出てきたところを一斉射撃で殺した件だ。すぐさまフーヴァーは、捜査局の勝利は自分の功績だと主張し、次第に彼は、犯罪の多発した大恐慌時代にあって法と秩序の象徴と見なされるようになっていった。1935年、捜査局は連邦捜査局と改称し、フランクリン・D・ローズヴェルト大統領(1882~1945)はフーヴァーを長官に任命した。その後フーヴァーは死ぬまで長官の座にとどまり続け、捜査局時代も含めると8人のアメリカ大統領に仕えた。冷戦期にフーヴァーがとりわけ熱心に取り組んだのが、アメリカ国内に潜む共産主義スパイの摘発で、そのためなら手段を選ばぬ姿勢は、後に多方面から非難された。例えば彼は、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(1929~1968)など公民権運動の指導者たちを、共産主義陣営の工作員の疑いありと見なし、FBI捜査官が運動のグループに潜入して違法に盗聴器を仕掛けてキングたちの会話を盗み聞くことを承認している。この活動は「コインテルプロ」と呼ばれ、1970年代にその実態が明るみに出ると、議会によって禁止された。フーヴァーの解雇を検討した大統領もいたが、犯罪取締人としての彼の人気により──加えて、ほぼすべての公人を対象に調べ上げた分厚い極秘ファイルのおかげで──アメリカ政府内で彼の立場が揺らぐことはなかった。私生活は謎で、仕事に完全に没頭しているように見えた。一度も結婚したことはなく、同性愛者だとの説が昔から唱えられている。フーヴァーの死後、FBI改革により、盗聴器の使用は制限され、以後、長官の任期は10年までとされた。これは、他の長官がフーヴァーのような空前の権力を手にするのを防ぐための措置であった。

僕がフーヴァー長官を知ったのは映画のなかに逸話として紹介されていたから。そこから興味が湧いてWikipediaとかで検索して彼のことを知った。

全て読めば様々なジャンルの知識を広く浅く得ることができるこのシリーズ。興味が出てきたらより深掘りするため検索してみたり関連書籍をあさってみたりするのも良いだろう。

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