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[禅的]持たない生き方|金嶽宗信|たくさんのものに囲まれているよりも、 何も持たないほうが、人生うまくいく

「物が捨てられなくて、家中に物があふれている」「次から次へと欲しいものが出てきて、つい買ってしまう」「何かと人と比較して、暗い気持ちになってしまう」「人間関係でも、なかなかNOを言えず、ストレスをためがち」そんな人にオススメの禅的持たない作法。

現代人は豊かに見えて、豊かではない

今の日本は物がたくさん増えすぎて、逆に不自由になっている人が多いと感じます。物に縛られているのです。

たとえば、食べ物にしても、「飽食の時代」といわれていますが、食生活が豊かになっている分、かえって偏りを生んでいるのではないでしょうか。 目の前にたくさんの食べ物があって、自分では栄養的にも偏りなく摂っているつもりでいる。でも、実は好きなものしか食べていなくて、バランスが取れていないことによる弊害も多いのです。 本当は、食事も品数が少ないほうがいいのです。ご飯とみそ汁に、おかずが何か一品あれば十分。

実は人間、数が多いほどなかなか選べないものです。 買い物も、三十種類の品物から選べと言われるとなかなか選べませんが、四つの中から選べと言われたら割と簡単に選ぶことができます。

ちょっと話が飛ぶかもしれませんが、結婚もそうです。昔は、見合い結婚が多く、相手に関しての選択肢もほとんどありませんでした。 今は自由恋愛で、出会いの回数も多いので、後でもっといい人が現れるのではないかという想いが出てきて結婚できなくなるわけです。 このように、 まったくの自由というよりも、少しの制約があったほうが、人生うまくいく場合も多いのです。

食の飽食化は僕の小さい頃から見てもずいぶん進んだ。インスタント麺のクオリティは上がったし冷凍技術により冷凍食品は格段にパワーアップ。自炊する人には調理を補助する家電も数多。ほったらかしで料理ができる便利さで美味しいものが簡単に作れる。お金がなくて食べるものがなく、なめ茸スプーン一杯でご飯を食べたり、もやしは王様なんて言ってた時代は過去のものなのか。

「所有は、すなわち執着である」と考える

一つ目に大事なことは、これまでもお話ししてきたことではありますが、「所有とは執着である」と考える ことです。

物を一つ持つと、そこに執着が増えます。なぜなら、物を「持ちたい」と思うこと自体が執着なのに、物を持ってしまうと、さらにそこに「所有」することで生まれる執着もついてくるからです。 ですから、物を持っていない人のほうが、当然、執着は減るということになります。

修行僧時代、自分の持ち物は、衣服以外は「 柳行李」一箱に入る分だけと決まっていました。この「柳行李」というのは、柳や竹で編んだ箱状の入れ物のことです。 私自身が持っていたものは、食器、ティッシュペーパー、歯ブラシ、風呂に必要な小さいタオル一枚だけ。バスタオルはかさばるので不要です。

また、修行僧が持てる自分だけのスペースは畳一畳分。そこに小さな棚と小箱がついていました。棚には、持鉢(自分の食器)、湯飲みを置いていました。 それ以外の別の場所にある棚は、一人一段分(三十センチ×百二十センチぐらいのスペース)を使っていいことになっています。個人が所有できる収納スペースは、たったそれだけです。 人によって、薬、眼鏡ケース、財布、手帳、あせも対策のベビーパウダーなど、持ち物に多少違いはありますが、基本的に誰も携帯を持っていませんし、本も読むことも禁止されていました。

このように、修行僧時代に物を所有しない生活をすることで、人間は物がなくても生きていけると、身をもって知ることができたのです。

また、物を持つことがいけない理由のもう一つは、 持っている物に付随して、次から次へと、いろいろな執着が発生していくことです。

修行僧の持ち物事情を知ると今の僕たちがいかにものを持ちすぎているかがわかる。衣服はユニクロやGUなどのファストファッションを使えば安くてそこそこの品質のものが手軽に手に入る時代。全国展開のショップなので地域格差も解消されて、田舎でもおしゃれが楽しめる。そんな自由な時代。ついついクローゼットが埋まりがちですが本当によく着る物は数着だったりします。いかに無駄が多いかが毎日着たもののログをとってみるとわかります。

まずは「リサイクル」に出してみる

一つ目は、いきなり捨てようとするから捨てられないのであって、たとえば リサイクルなどの方法を取ることです。

「物が捨てられない」のは、一つには、自分がお金を出して買ったものだからという心理的な理由があります。 一生懸命働いて手にしたお金で買ったものだと、「物を捨てる=お金を捨てる」という感覚になるので、なかなか捨てられないわけです。 壊れているものでなく、まだ使えるものであれば、なおさら「もったいない」という感情が生まれて、捨てられないものです。

そういう場合は、いきなり捨てるのではなく、まずはリサイクルに出すのがおすすめです。リサイクルショップに売ったり、バザーに出したり、洋服なども寄付できるところがいろいろあります。 捨てるのではなく、誰かの役に立つと思えば、物を手放すハードルが少しは下がるのではないでしょうか。

また、捨てられないものとして、人からのいただきものがあります。 たとえば、お姑さんからもらったものなど、本当はいらないのに、お姑さんに「あら、あれはどうなったの?」と聞かれるのが怖くて捨てられないという人もいます。 そういった、人間関係を壊すおそれのあるものを処分するかしないかは、最終的には自分で判断していくしかありません。ただ、可能であれば、それをいただく前の段階で断れるような人間関係を築いていくことも大切です。

着なくなったもの、使わなくなったものなどは「リサイクル」に出してみると良いと思います。捨てるのはもったいないと感じるものでも値段がつけば手放すきっかけになります。

ミニマリストを目指してみよう!と一念発起したもののやはり物に囲まれる生活からなかなか抜け出せない人は多いのでは?禅的ものを持たない生き方を参考に再チャレンジしてみては?

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