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長生きの統計学|川田 浩志|科学的根拠に基づく、真実の健康管理術を集めました

〇〇するだけ、食べるだけダイエットというのが世の中には溢れているが、科学的根拠の薄いものばかり。もし、間違った方法を採用して健康を害すれば身も蓋もない。本書はハーバードや国家機関などの統計データに基づいた情報を紹介。もう間違った情報に踊らされるのはやめませんか?

コーヒーは1日何杯?

死亡リスクを下げるなら、コーヒーは1日何杯? -米国保健福祉省-

Q 米国保健福祉省が 40 万人の男女を対象に行った 13 年間の追跡調査によると、死亡リスクが下がるのはコーヒーを1日に何杯飲む人?

Ⓐ 1日1杯

Ⓑ 1日4杯

Ⓒ まったく飲まない

答え:Ⓑ コーヒーを1日4杯以上飲む人のほうが死亡リスクが下がる

コーヒーは、以前から「体に悪いのではないか」と考えられてきました。色が真っ黒で刺激が強く、胃にも悪そうなイメージがあるからかもしれません。

しかし近年の調査により、それはまったくの濡れ衣であることがわかってきました。コーヒーには、実はさまざまな病気を予防して死亡リスクを明らかに低下させるパワーがあります。悪者どころか、健康の強い味方になってくれる存在だったのです。

米国保健福祉省の研究者は、 50 ~ 70 歳の米国の男女 40 万人を対象に、コーヒーとさまざまな病気による死亡リスクとの関係を 13 年間にわたって追跡調査しました。

その結果として示された事実は、 1日4杯以上のコーヒーを飲んでいると、死亡リスクが明らかに低下する ということでした。死因別では、心臓病、呼吸器疾患、脳卒中、外傷や事故、糖尿病、感染症など、 病気だけでなくケガによる死亡リスクまで有意に低下させる という、驚くべき結果となりました。なぜ外傷や事故の死亡率まで低下するのか、はっきりした因果関係はわかりませんが、いずれにしても、コーヒーが、少なくとも人の健康に、何らかのよい影響を及ぼしていることだけは確認されたようです。

ちなみにこの時に調査されたコーヒーには特定の銘柄はなく、 インスタントコーヒーやカフェインレスのコーヒーでもじゅうぶん認められる こともわかっています。

また、スウェーデンのカロリンスカ研究所の研究者らが、1966年から2013年までに報告されたコーヒー摂取と健康の関係に関する調査をまとめ、解析したデータがあります。それによると、コーヒーを飲むことで人々の死亡リスクが下がるのは明らかで、特に1日4杯のコーヒー摂取がもっとも(16%)効果的、ということでした。図らずも米国の調査と同じ結果となっており、その信憑性は高いといえます。

コーヒーががんの発症リスクを低下させるという研究結果もあります。  米国で、90万人の男女を対象とした研究においては、コーヒーの摂取により口腔がんや咽頭がんの発症リスクが低下するという結果が出ています。

僕は昔、砂糖のたっぷり入った缶コーヒーしか飲めなかったが、そこからダイエットのためブラックで飲むようになり、カフェに定期的に通うようになってからは帰りに豆を買って帰り、家でもコーヒーを楽しむようになりました。コーヒーミルやなんかの器具を揃えて楽しくコーヒータイム。1日大きめのマグカップに3〜5杯程度飲むのが習慣に。5杯だと飲み過ぎかもしれないので今後が3、4杯で留めておこうかと。コーヒーが癌のリスクを軽減するというのはコーヒー好きにとっては朗報です。

死亡リスクが低い人はどんな性格か?

死亡リスクが低い人はどんな性格か? -ヘルシンキ大学-

Q 米国の国際的な疫学専門誌「アメリカン・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー」に2013年発表されたフィンランドのヘルシンキ大学などの研究者による調査。○○な人ほど死亡リスクが低い。さて、○○に当てはまるものは?

Ⓐ 誠実

Ⓑ いいかげん

Ⓒ 神経質

答え:Ⓐ 誠実で実直な人は、死亡リスクが低い

「正直者が馬鹿を見る」「憎まれっ子世に憚る」など、誠実な人ほど損をして、生きづらいようなたとえの言葉がいくつかあります。確かに実社会において、ずるがしこく立ち回れる人のほうが得をするようなことは、残念ながらよく起きます。

しかし、こと「寿命」に関して語る際には、「正直者が長生きする」「憎まれっ子はあの世に近い」などと、言葉を変える必要がある ようです。

人生の過ごし方と寿命の関係について、近年明らかになったことがあります。

世界各国の人々の人格と死亡リスクとの関連について調査された7つの論文を、フィンランドのヘルシンキ大学の研究者らが統合し、その解析結果が発表されました。研究者らは、調査対象者(合計約7万6000人)の質問票に対する答えをもとに、その人格的傾向を①外向性、②神経質、③同調性、④寛容性、⑤実直性・誠実性のカテゴリーに分け、それぞれ5段階で評価したうえで、それらの人格的傾向が死亡リスクと関連性があるかどうかについて調べました。

そして明らかになったのは、⑤の実直性・誠実性(conscientiousness)のみが、死亡リスクと有意に関連性が認められるということです。

より具体的に言えば、セルフコントロール力があって、計画的に物事を進め、何事にも手を抜かずまじめに取り組むなど、 人格的に実直性・誠実性が強いと判定された人々は、それが希薄と判定された人々よりも、死亡リスクが30%以上も低くなりました。

つまり、個人の人格的傾向の中でも「実直性・誠実性」が、とくに生活習慣によく反映され、ひいては寿命にも影響を与えるということがいえるのです。

正直者の方が嘘偽りがなくてストレスも小さいのだろうか?自分に素直でいることもその要因かと思います。裏表がある人ほど死亡リスクに晒されているというと言い過ぎかもしれませんが、正直者が馬鹿を見ないという結果は歓迎すべき。

長生きに役立つ情報が満載。世に溢れる間違った健康法などにメスを入れながらわかりやすく良い習慣が学べます。

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