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結局、男の服は普通がいい 世界一かんたん、一生使えるオシャレの方程式|山田 耕史

ストリートスナップを研究分析し続けた著者が導き出した男性の服の正解、それは「シンプル」。新しいことを始める時、重要なのは基礎、それができていてこそ上達がある。それはメンズファッションも一緒。基本にして王道は「普通の服」。番人に向けた本当の服選びをレクチャー。

普通服

「普通服」とはオックスフォードシャツやチノパンツ、キャンバススニーカーなどを代表とする、シンプルで本質的なデザインの服やアイテムのこと です。

オックスフォードシャツもチノパンツもキャンバススニーカーも、誕生したのは100年以上前。つまり、これらのアイテムは 100年以上もの長い淘汰の歴史を経て、「定番もの」として生き残り、多くの人に着用され続けている のです。

服だけに限らず、 時代を超えて愛される定番ものには、いずれも普遍的な価値があります。 例えばフォルクスワーゲンのビートル タイプ1や、アップルのマックブックのように、本質的な機能に優れたものは時代を超えて長く愛されています。

ファッション業界は流行を追わせて消費を煽る傾向にある。そうして「〇〇はオワコン」ということで今まで来てきた服を捨てさせ新しい服を買わせる。そんなファッション業界に振り回されないのが「普通服」。これを押さえておけばとりあえずOKという服が世の中にはあります。流行に左右されないのでへたらない限りそれほど買い換える必要はありません。まずはそんな定番アイテムから揃えていきましょう。

「おしゃれですね」と言わせたい

僕の経験上、「オシャレですね」と言われるようになるのはかんたん です。

周りの人が着ていない、ちょっと風変わりな服を着ていれば、人の視線は服に注がれ、服を褒められる ようになります。つまり、 この場合の「オシャレですね」という言葉は、「変わった服を着ていますね」とほぼ同じ意味 です。

また、ブランドものを身につけていればオシャレ、という価値観の人も少なくないでしょう。風変わりな服を着ていれば「オシャレ」だと言われるのと同じように、誰もが知っている ブランドの服を着ていれば、「あのひとはお金持ちでオシャレなんだな」と思ってもらえる でしょう。とはいえ、それは 自分自身にではなく、服が「オシャレ」っぽい人、あるいは「お金持ち」っぽい服を着ている人、と思われている に過ぎません。

もちろん、そういった状況で幸せを感じるのなら、それを否定する権利は誰にもありません。僕は、「自分が着たいと思う服」を着ることが一番のオシャレだと思っています。「ブランドものを着たい!」という人は、ブランドものを着ることがその人にとっての一番の正解でしょう。

一方、 本書で紹介するオシャレとは、「お金も」「気合も」「時間も」かけずに、誰にでも似合う というものです。

次に紹介する「オシャレな人」の定義はあくまでも僕が考えた、僕なりの定義です。それには、3つの種類があります。

▼ オシャレな人の定義その1:身だしなみがきちんとしている人

▼ オシャレな人の定義その2:体系的な知識がある人

▼ オシャレな人の定義その3:独自の個性がある人

ハイブランドを着ていればおしゃれかといえばそうでもない。確かにハイブランドには上質な素材を使っていたりして洗練されたデザインのものも多いが、全てが正解かといえばそうでもなかったりする。僕はハイブランドのものをチェックはするもののほとんど買うことはありません。たまにこれは絶対僕のワードローブに欲しいというアイテムが出ると買いますが、ブランドで固める財力はないので。

「普通服」は、「白いごはん」のような存在

ファッションのジャンルを料理で喩えましたが、同じく料理で喩えると「普通服」は、「白いごはん」のような存在です。ごはんは、たいていの料理をおかずにして食べることができます。「普通服」は、全てのファッションのジャンルと親和性が高く、どんなジャンルの服とも合わせられる汎用性 が特徴です。また、「普通服」は全てのファッションのジャンルのルーツとも言える存在なので、第3章でご紹介したような「普通服」を一通り揃えておけば、どんなファッションのジャンルにも気軽に挑戦ができる ようになります。

将来的に違うジャンルの服を着るようになっても「普通服」は無駄にはなりません。僕がファッション企画コンサルティング会社で働いていたときは、そのときどきのトレンドデザインの服を買って着ていました。先述の通り、トレンドは半年周期で目まぐるしく変化していきます。極端ですが、去年は《アメカジ》がトレンドだったのに、今年は《ロック》がトレンドになる、というくらいがらりと変わることもあるのです。

つまり、「トレンドが変わる」ということは、「ファッションのジャンルが変わる」ということと、ほぼ同義なのです。

ドラスティックに変わるトレンドに追随して服を買うのは、本当に大変です。これもまた料理に喩えられますが、今年は和食を出すが半年後にはフレンチを出す、という状況に対応できる料理店はどれくらいあるでしょうか? 和食からフレンチに変わるためには、食材だけでなく調味料や食器まで変えなくてはなりません。つまり、それまで使っていた食材も調味料も食器も、そのほとんどが使えなくなってしまうのです。

トレンドを追いかけて服を買うということは、半年ごとに服を買い替えなければならないということです。

トレンドを追うというのはなかなか金銭的に辛いと思います。ファッション業界は最近ではリユースを心がける方向へ進みつつあるもののまだまだ消費傾向が強い。半年ごとに買い換えなくてはならないようなものはアクセント程度に考え、基本は普通服というのが良いでしょう。

若い頃は尖った服装でも違和感はありませんが、歳を重ねるほど、この普通服に落ち着いていく。ファッションを楽しむのにお金がいるとしたら、それは一流のものを身につけているという安心感や満足感を得るためのもの。それらの自己顕示欲を排除した普通服で質の良いものを揃えたいところ。

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