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私は株で200万ドル儲けた|ニコラス・ ダーバス|投資家ではなく投機家として実績を残してきた男の意思とスタイル

「ボックス理論」の発案者、トレーダーのニコラス・ダーバスによる書籍。投資家ではなく投機家として実績を残してきた男の意思とスタイルが満載。常人には真似できないその伝説的なパフォーマンスの裏側を垣間見れる書籍。

ウォール街に乗り出す

一.投資顧問の言うことを聞いてはいけない。彼らは絶対的に信頼できる存在ではないからだ。これはカナダでもウォール街でも変わらない。

二. ブローカーのアドバイスには用心しなければならない。彼らも間違えることがある。

三.ウォール街の格言は、どんなに古くからのものでも、またどんなにありがたがられているものであっても、無視すべきだ。

四.「店頭株」に手を出してはいけない。取引するのは、売りたいときには必ず買い手が見つかる上場株だけにする。

五.どんなに根拠があるように見えても、うわさに耳を傾けてはいけない。

六. ギャンブル的手法よりも、 ファンダメンタルズに目を向けるやり方のほうがうまくいった。 ファンダメンタルズの勉強をしなければならない。

七.いちどきに一〇種類の銘柄を短期間で売買するよりも、むしろ値上がりしている一銘柄を長期間保有すべきだ。

こうした信念の元、ウォール街で生きることを選んだ彼はのちに200万ドル稼ぐことに。これは株式を取引する人に知っておいてもらいたい内容のもので今でも色あせることがない真理だ。

ボックス理論の開発

銘柄の選択や投資の方法については進歩があったが、ウォール街の仕組みについてはまだほとんど知識のなかったわたしは、ブローカーに問題をぶつけてみた。株価が六一ドルをつけたとき、不幸にもわたしが電話でつかまらなかったことについて議論した。ブローカーはわたしに、株を買うときは自動的に執行される「ストップ・オーダー」(逆指値注文)を出すべきだと言った。そうすれば、六一ドルになった時点でこの株が買えたはずだった。ある銘柄について買いを決めたときには、常に特定の価格を指定して買いの注文を出せと言うのだ。そうしておけば、株価がその数字に達すれば、ブローカーはそれ以上わたしに相談することなく、その株式を買い付ける仕組みだ。わたしはその提案に同意した。自分がちょうど良いと思うタイミングで自動的に買い付けるという問題はこれで解決した。この時期までにボックス理論とそれを応用する方法はしっかりとわたしの頭のなかに定着して、連続三回の成功を味わった。わたしがアレゲニー・ラドラム・スチールを買ったのは、ちょうどその株価が[四五/五〇] のボックスに突入するように見えたときだった。二〇〇株を四五 三/ 四 ドルで買って、三週間後に五一ドルで売った。また、[八四/九二] のボックスに入りそうに見えたとき、ドレッサー・インダストリーズを三〇〇株買った。八四ドルで買い、期待したようにこのボックスを突き抜ける動きが見られなかったので、八六 一/ 二 ドルで手放した。その後、クーパー・ベッセマーを三〇〇株、[四〇/四五] のボックスの底に近い四〇 三/ 四 ドルで買って、四五 一/ 八 ドルで売った。この三回の取引の利益合計は二四二二・三六ドルだった。これで大きな自信がついたが、その後ひとつの理論だけでは不十分だとわたしに悟らせるように、頬をひっぱたかれたような事件が起きた。八月、ノースアメリカン・エビエーション株を五〇〇株、九四三/八ドルで買った。それはこの株式がすぐに一〇〇ドルを超す新たなボックスに入るのは確実だと思ったからだった。しかし、そうはならなかった。買った直後に、株価の向きが変わって下落し始めた。一ポイント下落したときに売ろうと思えば売ることはできた。さらにもう一ポイント下がったときも売ることはできた。しかし、わたしは売らずにおこうと決意して頑固に持ち続けた。わたしの誇りが売ることを許さなかった。わたしの理論の威信にかかわる問題だったのだ。この株がこれ以上下がることはあり得ないと、自分に終始言い聞かせた。マーケットにはあり得ないなどということはないということを、このときのわたしはまだ分かっていなかった。どんな銘柄であっても、あらゆることが起こる可能性があるのだ。翌週末までに、先の三回の取引で稼いだ利益が飛んでしまった。また、元のもくあみになった。考えてみると、この経験はわたしの株式市場での経歴における重要な転機だった。

株式市場で戦っている人なら自分なりの売買方法の一つや二つ持っているもの。最近ではトレーディングツールに数々の指標が実装されておりその使い方を勉強したりして売買タイミングをはかっている人も多いのではないだろうか?移動平均やボリンジャーバンド、一目均衡表、RSI、ストキャスティクスなど挙げればキリがないほど数多のものが活用できます。自分の銘柄にこれらを適応させると相性が良いものがあったりしてそれが売買シグナルになったりすることも。自分でこのようなものを開発するには相当の研究が必要でそんなの専門的に金融工学とか学んでないとほとんど無理。でもアプリなどでこうしたものを取り入れれば素人でも簡単にその世界に触れることができるので是非とも売買タイミングのシグナル用に使い方を覚えることをお勧めします。

真似する事は困難で再現性は低いが読んでいて自分が株式投資に対して無知だったことを思い知らされる内容となっている。ここまで努力と研究ができてこそ株式市場で生き残れるのだと。

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