独身40男の歩き方｜木村隆志

独身40男の歩き方｜木村隆志｜男性のうち3人にひとりは生涯未婚、分かれ道の40代

2021年8月12日

男性のうち3人にひとりは生涯未婚だそうです。子供を作ることを諦めたり、会社では出世が見込めず心が折れたり。趣味にお金をかけるあまり貯金ゼロで、ある日我に返って老後の資金が不安になるなんて人も多いだろう。このまま先の見えない50代に突入するかの分かれ道の40代、今が方向転換の時期！！

汚部屋に引きこもる休日

40 代男性に限らず、独身者が最も孤独を感じやすいのは、何も予定のない休日。「人と会わないどころか、誰ともメールやＳＮＳのやり取りすらせずに一日が終わった」「特に何もしないまま時間が過ぎ、夕陽が沈んでいくのを見た」「テレビ番組に反応したひとり言がむなしく部屋に響いた」。そんなときは孤独感に襲われるのではないか。しかし、 40 代の独身男性は、長期にわたる独身生活の中で、「できるだけ孤独を感じない」思考回路を構築している。「寂しいかも……」と思った瞬間、思考を自動停止する人、お酒を飲んで酔っ払う人、ゲーム・ギャンブル・アイドルに没頭する人、キャバクラや風俗へ行く人……。あなたはこのいずれかにあてはまらないだろうか？多くの友人や大好きな恋人がいれば、それなりに孤独感は薄れるが、私の知人や相談者さんでそれを実現させている 40 代の独身男性は、わずか１割にも達していない。むしろその逆で、「友人そのものが減った」「恋人は一応いるけど惰性でつき合っている感じ」という声が多数派だ。そんな心の乱れを象徴するように、少しずつ部屋が汚れていく。服を脱ぎ散らかし、ゴミが山積し、気がついたら足の踏み場もない状態に……。汚れに加え、臭いもキツくなり、友人や恋人を呼べる部屋ではなくなってしまう。私の相談者さんにも、部屋の汚さで隣人から苦情を受けた人がいる。怖いのは、会社にも苦情電話が入って噂が広がり、自宅周辺でも会社でも嫌われてしまったこと。しかし、「掃除もままならず、宅配業者にも嫌な顔をされるほどで、息を潜めるように引きこもり生活をしていた」という。

家にいる時間が長くなると、気付いたらSNSや配信アプリを開いて寂しさを紛らわすなんてことが多くなっています。僕はキャバクラや風俗に行かないのですが、アイドル好きだったり、女優の卵の配信に課金してアイテム投げたりして反応してくれるのに満足感や自分の居場所を感じたりと、もう独身まっしぐらな生活を送っています。貯金は切り崩さない程度に節度を持ってやっているのでまあいいのですが、自分への投資を削りがちになってしまうのがちょっと。

自分を守る言い逃れが上手くなる

40 代の独身男性は、自分に関する質問への返事に慣れている。あらかじめ決められた想定問答集があるように、「ああ言えばこう言う」ことができるのだ。さらに、その質問が自分にとって都合の悪いものでも、返事はテンポよく、よどみない。たとえば、

「何で結婚しないの？」と言われて、

「仕事が忙しくてタイミングを逃しちゃった」※やんわり責任転嫁

「いい人がいたらしようとは思っているんだけどね」※暗にリクエストする

「どうしていつも家にいて、出かけないの？」と言われて、

「外へ行くと、仕事の疲れが取れないから」※不可抗力のような言い訳

「俺って、家にいるのが一番楽しい人なんだよね」※自由を気取る

「もう少し身だしなみに気をつかったら？」と言われて、

「オシャレしたほうがいい場所に行くときはそうするね」※架空話で逃げる

「それでモテるようになるなら、キミが服選んでよ」※他人に委ねてしまう

「○○にお金かけすぎじゃない？」と言われて、

「ここにお金かけなきゃ俺らしくないでしょ」※自分らしさをにおわす

「そのうち、やめると思うよ」※他人事でかわす

誰がどう見ても、みっともない言い逃れでしかなく、周囲の人を「トホホ……」と残念な気持ちにさせてしまうのだが、悲しいことに本人だけがそのことに気づいていない。小バカにするように繰り返し聞いてくる人もいるが、それでも 40 代の独身男性たちは、自分を守るかのように平然と言い逃れを続ける。だからニュアンスとしては、「逃げたい」というより、「ほぼ無意識のうちに言っている」ほうが強い。 40 代になる現在までこんな質問をさんざん受けてきたせいで、条件反射的に言い逃れの言葉が出てしまうのだ。

この問答、結構当てはまる40代未婚男子は多いのではないだろうか？僕も3つ当てはまりました。それ以外にもされたら困る質問はありますが、そういう質問に対してはもう聞き飽きているので、想定問答集的に受け答えするシーンが増えてくるのが40代未婚男子。

40代、仕事ではある程度責任ある立場に立ち、周りはほとんど既婚者になって遊びにも付き合ってくれなくなった。そんなあなたの人生をスイッチングするために一度自己分析してみては？今が充実した50代への分かれ道。

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