投資ド素人が投資初心者になるための株・投資信託・つみたて NISA・iDeCo・ふるさと納税超入門

2021年9月30日

将来のために資産を築きたいけど投資ってなんとなく怖いし知識もない。そんな人にまずは初歩の初歩を学んでもらうための書籍。何もわからず投資を始めて不利益を被らないためにもまずは制度を含めて基礎から学んでみよう。

利回り・単利・複利って何？

「このような運用益を元本に加えて運用していく利益の取り方を『複利』と呼ぶわよ」

『複利』でどんどん利益が大きくなっていく

「単利の時は、毎年の利益が５万円だったのに、複利になると、運用益が毎年大きくなってるね」

「そう。得た収益を使ってしまわずに、ふたたび投資する『複利』を使えば、どんどん元本が大きくなって、それに伴って利益が大きくなっていく。利息が利息を生んで、雪だるま式に利益がふくらんでいくわ。

単利と複利では、最初は同じ100万円で投資をはじめても、時間が経てば経つほどに、得られる利益に大きな差が生まれていく」

「時間が経つほど、複利の方がお金が膨らむんだ」

「複利は時間が経てば立つほど、力を発揮するわ。

まるで雪の球が転がって大きな雪だるまになるように、長い時間をかけることで利益は膨らんでいくの。

複利計算の威力を知ることが投資における第一歩。試しに計算機を使って複利計算をやってみると良いだろう。単利との差が日を追うごとにましていく。まさに時間を味方につけた運用だ。

初心者の株の選び方

・短期投資…その日のうちに全銘柄を売却するデイトレードや、数日〜数週間程度の保有で売却するスイングトレードなどのこと

・長期投資…終わりを特に決めずに長期保有する手法

「デイトレードってこういうやつでしょ！？」

「そうね。そんな感じで、パソコンやスマホで株価の動きを表す、『チャート』とにらめっこして、株の売買をする人が多いわね」

「チャートってこういうのだよね？」

「うん。スマホアプリもあるから、今はスマホでトレードをしている人も多いよ」

「スイングトレードっていうのは？」

「デイトレードは、その日のうちに、全銘柄を売却してしまうトレードのことを言うんだけど、スイングトレードは、数日〜数週間かけてタイミングを読んで売買する投資方法よ。

あとで説明するけど、チャートと指値注文などを使って、あまり手間をかけずに売買することも可能よ」

「へぇ。じゃあ、長期投資はどうなの？」

「長期投資はその名の通り、一回買った株をずっと長い間持っておく投資手法のことだよ。数年なんて当たり前で、20年や30年以上も保有している人も多いのよ。長期投資の狙いは、大きく分けて

① 長い時間をかけて成長を見守り、最終的に売る

② ずっと保有することで配当金を貰い続ける

この２つになるわね。

どっちにしろ、長い目で見て優良な銘柄を選ばないといけない。

①のように長い目で見て成長を期待するなら、今はよくても10年後はなくなってそうな業界の銘柄は危ないし、逆にこれから発展しそうな業界の銘柄なら今はイマイチでも買っておく理由はあるわよね。

気をつけて欲しいのが短期投資。デイトレードで利益を上げるのは運以外では初心者には難しいかと思います。運よく最初に利益を上げることができた人が投資金額を上げてツッコミ、暴落などにより今までの利益を全部吹っ飛ばすなんてことはよくあること。

そうやって株式市場から退場する人が毎年います。年間30%の利回りを目指すなんてことを豪語しながら退場するのはいつも短期投資をしている人。もし単年で達成できたとしてもそれを十年間維持することができる人はまずいません。だから世の中に溢れる投資方法の書籍のほとんどは役に立たないと思っておくほうが良いでしょう。

投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットやピーター・リンチでもない限りそんなパフォーマンスは出せません。彼らの書籍を読んで自分がそのレベルの人間だと思えますか？ということです。初心者はインディックス投資を長期積み立て投資でドルコスト平均法の恩恵を受けながら行うのが賢明かと思います。

投資についてざっくり知りたい人のための書籍。NISAやiDeCoなどの制度も説明してくれているのでとりあえず投資を始めたいけど専門用語から学びたいという人向け。