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定年破産絶対回避マニュアル|加谷珪一|50代で考える資産形成・マイホーム・保険・年金・介護・仕事

人生100年時代ということはどのようなことが変わってくるのか?定年後破産しないために50代から考える資産形成・マイホーム・保険・年金・介護・仕事。国の制度をきちんと理解し活用することで乗り切っていきましょう。

株式での資産運用は必須の時代

グローバルな金融市場の動きを考えた場合、そして、長期的な視点に立った場合、日本は今後、デフレよりもインフレになる可能性の方が高い。

もしそうならば、国内の物価はジワジワと上昇していくことになるだろう。

物価が上昇する局面において、現金を保有していたり、債券中心の投資を行っていることは大きな損失につながる。筆者は公的年金の本格的な株式シフトについて全面的に賛成する立場ではないが、インフレの進行を考え、公的年金の運用をリスク資産にシフトしていくことについては、一定の合理性があるとみてよいだろう。

公的年金の運用が株式にシフトした以上、私たちは、株価の動向に応じて年金積立金の収益が上下にブレることについて、ある程度、覚悟しなければならない。これは個人の資産運用についてもまったく同じであり、わずかのマイナスも精神的に耐えられないということになるとリスク運用を続けるのは難しい。

一方、株式会社は利益を上げ続けることが宿命であり、企業というものが存続する限り、株式への投資は相応のリターンをもたらしてくれる。投資に対する一定のリターンが確保されないと、企業に投資する投資家はいなくなり、企業は自由に資金調達を実施することができなくなってしまう。

その意味では、今も昔も資産形成の基本は株式投資であり、その傾向は今後も変わらないと考えられる。

年金という国民にとっての最後の砦となる資産がリスク運用にシフトしている以上、個人の資産形成が現金一辺倒ではバランスが取れない。

これからの時代においては、できるだけ資産を分散することでリスクを抑えつつも、株式に対する投資を徐々に増やしていくのが望ましい。寿命100年時代における投資戦略の基本は、国内外の優良株に対する長期投資ということになるだろう。

インフレ懸念を払拭するにはやはり株式への投資は避けられない選択となっている。国内でも主要な銘柄を新たに選抜しなおし新たなインデックスを作る動きもある。これにより米国のS&P500のような優良なインデックスが誕生することを期待する。現段階では米国株投資(S&P500)一択で投資をしているが、税制の問題もあるので国内で同じような基準で集めたインデックスが誕生すれば国内回帰も広がるかも。

いざという時はどんな時?保険を見直していこう!

保険にはさまざまな商品があるが、もっとも一般的なのは生命保険だろう。生命保険にはたいていの場合、医療保険の特約が付いているほか、貯蓄性を兼ね備えた商品も多い。このため保険商品は複雑で分かりにくく、これが消費者の選択を難しくしている。

保険がさまざまな顔を持っているということは、それだけ評価が難しいということを意味している。これは保険に限った話ではないが、投資や金融の世界において、複雑で多機能なことは、基本的に良くないことだと思ってよい。

資産運用の世界では、為替やオプションなどを組み合わせた、いわゆる 仕組債 と呼ばれる商品が、投資の初心者向けに売られていたりする。

しかしながら、どんなに複雑な仕組みにしたところで、根本的にリスクを減らせるわけではなく、個別商品が持つリスクの組み合わせで最終的なリスクは決まってしまう。むしろ、商品が複雑な分だけ、リスクの計算が面倒になるだけだ。

保険についても、これとまったく同じことがいえる。

生命保険は生命保険であり、医療保険は医療保険、運用は運用なので、複数の商品を組み合わせたところで、何かが変わるわけではない。

保険会社のセールストークとしては、「病気も保障してくれますよ」「貯蓄にもなりますよ」「あらゆるリスクに対応できますよ」といったところになるのだろうが、商品の有利不利を比較するためには、単発の商品に分解して評価する以外に方法はなく、多機能な分だけ、評価は面倒になる。

具体的な商品選択の前段階として、保険はできるだけシンプルなものを選び、かつ優先順位を付けて加入することを心がけた方がよい。

保険契約をする際問題となってくるのが様々な特約。これをいろいろトッピングしていくと結構な保険料に。保険会社のセールストークとしてありがちなのが様々なリスクに備えなきゃというもの。しかしよく考えてみれば払った保険料から諸経費と保険会社の利益を差し引いた分が保険として支払われるのでどこまで行っても損をする仕組みなのを覚えておかなくてはならない。そこそこ投資に回すお金があって資産運用の知識を得たならば、そちらにお金を回したほうがいざという時の備えになります。保険は最低限でわかりやすいものを選ぶのが賢いかと。

定年を見据えてやっておきたい下準備を詳しく解説。知識さえあれば保険も投資も怖くない。苦手意識が抜けないあなたもこれを読めば今から老後の準備が楽になります。

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