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外資系コンサルのリサーチ技法──事象を観察し本質を見抜くスキル|宮尾 大志

世界最大級のコンサルティングファームで日々蓄積されたリサーチとテクニックを豊富な実例をもとに公開。Web検索、統計調査、インタビュー、文献検索、ソーシャルリスニングなど断片的な事実から意思決定に関わるインサイトを抽出するプロの調べ物テクニックを披露。

情報を探す技法と作る技法

手早く基本的な常識を吸収して仮説を立てる手がかりを得る際には、Web検索や文献検索、あるいは記事検索といった技法が主に使われます。全体の傾向を体系的・定量的に理解する際には、公的調査・統計や調査レポート、アンケート調査がよく使われます。常識を超えた専門知識や深い気づきを得る場合には、ソーシャルリスニングやフィールドリサーチ、インタビュー調査といった技法が用いられます。

そしてリサーチの技法は大別すると、情報を「さがす」技法と、情報を「つくる」技法に分類することができます。例えばWeb上に公開されている情報や、政府の公刊情報のように「すでに存在し、誰でも取得可能な情報」(「二次データ」)については、情報を「さがす」技法を用います。「さがす」技法のポイントは、いかに効率的に取得し、そこから独自の考察を広げられるかということになります。

一方、インタビュー調査を実施することによってはじめて得られるような「現在存在せず、自ら作り出す必要がある情報」もあります。そのような一次データについては、情報を「つくる」技法を用います。「つくる」技法では、「そのデータをどう作るか」という設計が極めて重要になり、この設計次第で、リサーチ結果は大きく変わってきます。

リサーチ方法で結果は大きく変わるということはデータは思うように変えることもできるということ。あらかじめ予想される結果から逆算してリサーチを行いお望みのデータを作り上げる方法などもあるだろう。特にデータの一部を切り取って説明された場合注意が必要というわけだ。

Web検索

□あらゆるリサーチの起点となるWeb検索

今の時代、Web検索はあらゆるリサーチの起点になると言っても過言ではありません。リサーチの手掛かりとなるキーワードを見つけるにしても、そのキーワードを使ってより具体的な事実を見つけるにしても、グーグルを始めとした検索エンジンの活用はリサーチにおいて絶対に欠かせない手法となっています。

すでに読者の皆さんもWeb検索は日常的にお使いだとは思いますが、ちょっとしたコツでより効率的に、上手く使えるようになりますので、そのワザをいくつかご紹介しましょう。

□Web検索の主な使用シーン

検索エンジンを通じて得られる情報は、言うまでもなく「誰でも容易にアクセスできるもの」ですから、差別化できる情報が手に入るわけではありません。むしろ、当然知っておかなければいけない基本的な事実を確認したり、クイックに概況を把握したりといった場合に使います。

例えば、「○○国での○○事業のマクロ環境をざっくり知りたい」「○○業界における新商品や技術のトレンドをざっくり知りたい」「○○社の会社概要と最近のトピックスを知りたい」といった場合が考えられます。

ビジネスにおけるリサーチは基本的に、「こういった事実があるのではないか」というなんとなくのアタリ(コンサルティング業界では「初期仮説」と呼びます)があり、その仮説を具体的数値や事例で検証する、あるいは反証し新たな事実を発見する、という流れで進めます。しかし、それまでほとんど見聞きしたことがないような、全く新しい業界・商品・企業等について調べようとする場合、初期仮説そのものが浮かびにくいこともあります。Web検索は、そういった際に初期仮説を構築するためのインプットとすべく、その業界・企業・商品等についての基本的な事実を把握する、いわば鳥の目で土地勘を摑むために有効な手法なのです。

また、Web検索を進めるうちに、初期仮説構築の手掛かりだけでなく、「どのくらいの手間や時間をかければどのくらいの深さの情報まで取得できそうか」といった、リサーチに必要な時間や手間についてもある程度「アタリ」をつけることができます。

Web検索がやたら上手い人とか友人にいたりしますよね。僕は苦手な方でいつまで経っても望む結果に辿り着かないなんてことも。誰でも気軽にアクセスできるネットの表層部から一歩踏み込むとそこにはネットの深淵な世界が(笑)そうしたところから得られる情報の中には有意義なものもある一方、大抵必要のない私見が混ざったものとなり公では使えない情報ばかりだったりもする。Webをうまく自身の知りたいことのために使えるようになれば快適な検索ライフが。

リサーチ方法を新入社員に勉強させるために最適な書籍。まずはどのような方法があるかを理解しそれを使いこなせるようになるまでひたすら調べ物をする。これで一人前に一歩近づきます。新入社員の人は嫌がらずにこなしていきましょう。

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