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外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術|山口 周|独学だけで外資系に転職した著者のメソッド

読書が実を結ぶかどうかは「どう読むか」で決まる。現役コンサルが使える読書術をレクチャーする。完全独学可能な成果に結びつける読書の技術。それを教えてくれるお得な一冊。

成果を出す2種類の読書

ビジネス書の名著を読むことはもちろん必要ですが、それで十分というわけではありません。ビジネス書の名著はいわば「規定演技」のようなもので、これを知らなければ及第できないわけですが、知っていたからといって、他人から抜きん出ることは難しい。特に、レベルの高い集団になればなるほど、こういったビジネス書の知識は「知っていて当たり前」になりますから、差別化の源泉にはなりにくいでしょう。

そこで、求められるのがリベラルアーツ=教養に関連する知識です。これが、いわば「自由演技」となり、ビジネスに関連する知識と組み合わさることで「その人らしい知的成果物」につながることになります。もちろん、ビジネスに関連する基礎的な知識がない状態で、教養に関連する知識だけがあっても、これはこれでビジネスにおける知的生産性にはつながりにくい。

つまり、ビジネス書の読書と教養書の読書は、両輪となって初めて、その人らしい知的成果へ貢献するということです。ここで注意しなければいけないのが、両者はまったく読み方が異なることです。

「狭く、深く」と「広く、浅く」  

ビジネス書の読み方について言えば、基本は、名著を繰り返し読み、読書ノートはとらない。 狭く、深く読むのがビジネス書 ということになります。

一方で教養書の読み方は、基本は、雑多な本を幅広く気の向くままに読み、読んだら読書ノートをとる。 広く、浅く読むのが教養書 ということになります。

なぜ、このように「違う読み方」が必要になるのか?

理由を簡単に述べれば、ビジネス書は定番・名著と言われる本の数がそれほどないので、基本的にそれらの定番・名著を押さえておけば大概の場合は大丈夫だからです。狭い範囲を繰り返し読むので忘れる恐れもないのに加えて、当たり前ですが内容はビジネスに対する示唆に直結しているので、自分で「読書して考え、記憶する」ために読書ノートをとる必要性は低い。

一方で、リベラルアーツ関連書籍については、ビジネス書と真逆になります。定番・名著と言われるものが確定しているのは同じですが、ジャンルが多岐にわたるため、こういった定番・名著をすべて読むわけにもいきません。また、必ずしもビジネスへの示唆に直結していないこともあるため、後でどんなかたちでビジネスに役に立つのか、いま現時点ではよくわからないことも多い。そのため、後で立ち返って考えたり、参照したりするための読書ノートの作成が必須になります。

「狭く、深く」と「広く、浅く」リベラルアーツとビジネス書の名著など、この2つの読み方を使い分け知識を蓄積していく。日々更新される情報や知識については最新のものを随時アップデートしていく。特に名著と呼ばれるものの中には普遍のものも多いが、時代が変わりアップデートした方が良い知識には注意が必要。

9割の普通の人と1割の成果を出す人

合理性を求める人たちの中でも、特に活躍している人は、共通してリベラルアーツの本を読んでいます。

この状況は、どのように理解すればいいのでしょうか?

モノゴトをトコトン理屈で突き詰めて考えていくというのは主に理数系・自然科学領域の頭の使い方であり、そのような人々が哲学や心理学、歴史といったリベラルアーツ、つまり文化系・人文科学領域の知見を学ぶために日夜努力をしている、というのは一見すると矛盾しているように聞こえるかもしれません。

しかし、そんなことはないのです。コンサルタントを含め、知的生産に従事する立場にある人であれば、リベラルアーツを学ぶことには大きな意味があります。

リベラルアーツの読書を勧める一番の理由。それは、今まで会ったすごい人たちは皆、リベラルアーツについてさまざまな本を読んでいたからです。

週次のミーティングで社長室に伺うと、いつも机の上に歴史書が積み上がっていたSBIホールディングスCEOの北尾吉孝さん。社会学の新刊をお持ちしたら、発売後2~3日だったにもかかわらず「それ、もう読みました」とおっしゃったファーストリテイリング(ユニクロ)社長の柳井正さん。個室がいつも雑多な本のタワーで埋めつくされていた電通の白土謙二さん……。

筆者がここ 10 年籍を置いている外資系コンサルティングの業界だけでなく、これまでお会いした経営者や 20 代を過ごした電通でも、エースと呼ばれる人は皆、ビジネス書だけでなくさまざまな分野の本を読んでいました。

一方で、一流のビジネススクールを出て新刊のビジネス書もよく勉強しているにもかかわらず、言うことや書くことがどうも陳腐で切れ味がない、知性も感性も感じさせない、という人も少なくありませんでした。こうした違いは知性の幅の広さによって生まれているのではないかというのが、筆者の考えです。

読書はさまざまな知識をもたらしてくれるもの。自身に必要と思われるものばかりではなく興味のあるものは他ジャンルでも積極的に読む習慣をつけておくと何かアイデアを出す際に役に立ったりする。1割の成功者のほとんどがこうした読書の習慣を持っている。読む量もそこらへんの一般人と比べると圧倒的に多かったりする。1割の人を目指して頑張ろう。

読書のもたらす恩恵を最大限享受できるようになるには読み方も大事。有用な知識を適切な方法で!!

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