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力の抜きどころ 劇的に成果が上がる、2割に集中する習慣|古川武士|完璧主義から脱却してそこそこの成果を得る方法

いつでも全力!そんな生き方もいいですが、適度に力を抜いて効果が得られれば尚良いですよね。力を抜いて2割に集中する習慣で完璧主義から脱却してそこそこの成果を得る方法。

戦略的に力を抜く

2014年9月、テニスの世界四大大会、USオープン。アジア人としては初となる、グランドスラム準優勝を果たした錦織圭選手の戦い方は、まさに上手に力を抜く人の象徴です。準決勝で、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)と対戦した試合が象徴的でした。まず、結果を見てみると、次の通りです。 第1セット 6─4  第2セット 1─6  第3セット 7─6  第4セット 6─3    ここで着目するべきは、第2セットでわずか1ポイントしか取らずにセットを失っているところです。試合の様子を見ていると、無理にボールを追いかけていないのが明らかです。まるでやる気を失ったかのような動きに見えるほどです。しかし、これは彼の作戦で、戦略的に体力を消耗するのを防いでいたのです。テニスの試合は、長いと4時間にも及ぶ長期戦になります。すべてのラリーで全力を尽くすとスタミナ切れを起こします。錦織選手は、勝つべきセットでは全力を尽くし、相手ペースで不利だと思ったセットでは徹底的に「力を抜く」のです。 一方、第3セットは接戦で、競り勝っています。いざ接戦となった時の勝率は、錦織選手は世界ナンバーワンなのです。彼の強さの一つはここにあります。第3セットのような接戦での勝負どころで猛烈な力を入れて勝利を得られるように、その他の部分では力を温存するのです。このメリハリが彼の真骨頂だと専門家は言います。つまり、「力の抜きどころ」が絶妙なのです。もしも、すべてのプレーで全力を尽くしたら、身体の小さな彼が世界でトップランクのプレイヤーと対等に戦うことはできないでしょう。そして、仕事で高い成果を出す人も、同じく「力の入れどころと抜きどころ」を知っている人です。

戦略的に力を抜くことは日常生活にも落とし込めます。例えば僕の場合午前中の頭がクリアな状態の時に複雑だったり億劫な作業を集中して行うことで午後はゆったり作業することができています。自分のペース配分ができるようになると適度に力を抜くことができるように。最終的に出来上がった成果物が重要で、それを生み出す過程で力を抜いていようが、きちんと結果が出ていれば誰も文句は言いません。僕の場合ブログ記事なので、Googleにおける評価(掲載順位や広告収入)で自分のスキルの評価が容赦なく突きつけられるわけです。

完璧主義の人は全てのリスクに備える

システムエンジニアのAさんは、完璧主義でとても心配性です。リスクに敏感で、トラブルが起きないように小さなリスクにも備えます。プロジェクトメンバーの仕事もミスがないかどうか念入りにチェックします。しかし、深夜残業を繰り返した挙げ句、疲れ果てた目でチェックしたため、とても重要な項目を見逃してしまい、新システム稼動時に初日からトラブルが頻発しました。Aさんは、自分を責めて挽回しようとがんばりましたが、精神的に限界を迎えて休職することになりました。 一方、上手に力を抜くBさんは、大きなプロジェクトをいくつも抱えながらも、構築したシステムはほとんどトラブルが起きないことで有名です。いつもオフィスを散歩するように歩いている姿には余裕を感じます。彼の仕事の仕方を見ていると、大きなトラブルの原因になりうる箇所を念入りにチェックして、多くの社内の知恵者にアドバイスをもらっています。いざ、構築する時には、メンバーが作業を間違わないようにチェックリストを作って配布することで人為的ミスを防いでいます。このように、大きなリスク箇所に集中的に対処することでトラブルを防ぐことができています。

リスクに備えることはいいことですが、度を過ぎると仕事が一向に前に進みません。トラブルを避けたい気持ちはわかりますが、根を詰めて行う作業には限界点があります。適度に力を抜いてパフォーマンスの質をとった方がミスは少なくなるいい例です。

完璧主義の人は念のためとモノを溜め込む

デスクの上にはどんどん書類が溜まっていく。引き出しも、もういっぱいで置くところがない。雑然とした仕事環境では、モノを探すのに一苦労。探す時間だけで、一日どれぐらい時間を消費しているのだろう。これが十年前の私でした。「念のため取っておこう」 「捨てた後で後悔したくないから」この心の声に負けて、どんどんモノが溜まっていきました。一方、課長のデスクはいつもモノがなく、すっきりとしていました。片付けの心得を聴いてみると、「必要になったら、お前たちに聴けばいい」 「情報は頭の中に入れておいて、忘れたらまたネットから引けばいい」 「必要なものはすぐにファイルしているよ」その場で、取捨選択が的確にできているのです。

デスクの上は最小限必要なモノで構成されている方が効率が良い。僕は書籍20冊(BEST20)とMacBookPro16と周辺機器。充電中のiPhoneとiPad計3台、ノイズキャンセリングヘッドホン、スタバのタンブラー(グランデ スターバックス ラテ アーモンドとフィーシロップ追加 氷少なめ ミルク増量をスタバで朝食を食べた帰りに買って帰ります)それ以外は作業中に必要ないので収納しています。書籍を置いているのはアイデアの源泉となる事があるから。

自分の力を全て出そうとするなら力を抜いて散歩などを仕事の合間に入れる余裕ぐらいあった方が良い。80対20の法則のように20%に集中する事でパフォーマンスは上がります。

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