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伝説の7大投資家|桑原 晃弥|数々の異名を持つ男たち、マネーマスターたちが世界を支配してきた

数々の異名を持つ個人投資家の枠を超えた伝説の投資家たち「ウォール街のグレートベア」(リバモア)「イングランド銀行を潰した男」(ソロス)など。彼らの持つ影響力はどこからきているのか、偉大なる投資家に学ぶ投資の極意。

超成長株を見つけて永久に保有しろ

フィッシャーの投資方法を端的に言えば、「 10 年、 20 年で株価が 20 倍、 30 倍になるような成長力のある少数の企業の株を見つけ出し、それが驚くほど値上がりするまで長期間、ほぼ永久に持ち続ける」というものだ。

フィッシャーは最も多い時期でも 30 銘柄ほどしか保有していないように、とことん絞り込んだ「超成長株」にしか投資をしていない。なかでも有名なのが1955年、小さなラジオ製造会社だったモトローラに投資したことで、 25 年間で株価は 30 倍になっている。同様にテキサス・インスツルメンツなどもよく知られており、こうした超成長株を発見し、そして長く持ち続ければ人は誰でも驚くほどの利益を手にできるというのがフィッシャーの考え方だ。

そしてこうした企業を発見するためにフィッシャーが行っていたのがバフェットも利用した「周辺情報利用法」で、その企業に関係する人たちに徹底して聞き込み、「 15 のポイント」に注目することでその企業の成長性や競争力、本当の価値を見抜くというのがフィッシャーのやり方だった。フィッシャーは言う。 「安く買って高く売ろうと派手な動きをするよりも、真に優れた企業を見つけ出し、市場がどれだけ激しく変動してもその企業の株を保有し続ける方が、実際のところ、はるかに大きな利益をはるかに多くの人たちにもたらしたのです」

アメリカの株式取引所に上場している企業の中には 25 年から 50 年前に1万ドルを投資していれば、その価値が 25 万ドル、あるいはそれ以上になっている企業は決して少なくないという。フィッシャーが注目したモトローラやテキサス・インスツルメンツなどもその一つだが、同様の企業がほかにもいくつもあるということだ。

大切なのは日々株価の動きを追いながら、頻繁に売り買いすることではなく、真に成長し続ける企業をしっかりと選び抜き、どんな時にもしっかりと持ち続けることである。フィッシャーの成長株投資はバフェットを始めとする投資家にとても大きな影響を与えることになった。

超成長株を見つけてと簡単にいうが、素人がそこまでの成長株を早い段階から見つけるのは困難。ならば長期で見ると一貫して成長を続けているアメリカを買ってみる。バフェットも遺言で大部分の資金をS&P500に投資せよといっているぐらい長期にわたって成長している。個別銘柄を選び取る自信がない人にはお勧めです。日経平均が長期で見ると横ばいなのに対しアメリカの指数は伸び続けています。今後もその傾向は続くと思われるので買いだと言うこと。

ゴルフ場で学んだ株式投資の魅力

ピーター・リンチは1977年に1800万ドルに過ぎなかったフィデリティ・マゼラン・ファンドの運用資産を退職する1990年には140億ドルにまで育て上げた 凄腕 のファンドマネジャーである。その素晴らしい運用実績に対して『タイム』はリンチを「全米一のマネー・マネジャー」と評したほどである。

それほどの凄腕でありながら、リンチはウォール街のプロには持ちえない「アマチュアの視点」を大切にすれば、ごく普通の人でも株式投資で成功すると提唱することで人気を博してもいる。

1944年生まれのリンチによると、リンチの家族や 親戚 は1929年の大恐慌を経験しており、株式投資について根強い不信感を持っていたという。「株式投資=ギャンブル」とさえ思い込む人もいて、幼いリンチもしばしばこんな警告を耳にしていた。 「絶対に株には手を出しちゃいけない。危険すぎて、お金を全部なくしてしまうぞ」

そんなリンチが株式投資に興味を持つきっかけをつくったのは家計を助けるためにアルバイトをしていたゴルフ場での人々の会話だった。数学の教授だったリンチの父親はリンチが 10 歳の時に亡くなっている。生活のために母親が働きに出て、リンチも 11 歳の時からゴルフ場でキャディのアルバイトをするようになった。

リンチによるとゴルフ場を歩くだけでお金がもらえるキャディは理想的な仕事であり、バフェットが推奨する新聞配達よりも多く稼ぐことができたという。そこでリンチはアルバイト代とは別の報酬「成功した株の話を聞く」というチャンスに恵まれた。「株のことを知りたいなら、大きな証券取引所の次に良いのはゴルフ場である」とはリンチの言葉だが、キャディをしながらリンチは成功した株式投資の 秘訣 をいくつも聞くことができたという。

それ以前のリンチにとって株式投資は「すべてを失う」ものだったが、いくつもの成功話を聞くうちに家族や親戚の話に疑問を持ち、少しずつ株に関心を持つようになった。もっとも、当時のリンチに若き日のバフェットのように株式投資をするお金はなかったが、リンチは高校を卒業して奨学金を得てボストン・カレッジに進学してからもキャディのアルバイトを続け情報収集に努めている。

金融に対するリテラシーは周りの大人たちによって変わってくる。自分の周りを見渡してみて資産運用をしている人が見当たらないなら書籍を買うなどして株や債券に関する書籍を読み漁るぐらいの貪欲さが必要。日本では株式投資というとFXなどと同じでギャンブル的な印象を持つ人は多いが、キチンと恐れればそれほどリスクを伴うものではない。実際に株式投資を始めて一年以内に退場していく人たちは売買をなんの根拠もなく繰り返し手数料で赤字に。損切りができず利益の最大化もできずに小さい額で利益確定したがる人にも退場する人は多い。

過去の市場で成功してきた人たちから学ぶことは多い。アメリカではお金に余裕がある人たちは皆、金融のスペシャリスト、アドバイザーの意見を聞いたりすることが常識になっていて、総じて金融リテラシーが高い。こうした知識を身につけて定年前にリタイアすることだって可能な世界を覗いてみませんか。

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