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今日も言い訳しながら生きてます|ハ ・ ワン |戦わずに生きたらラクだ。

適度な言い訳を許容することで人間関係に悩まず、自分らしく生きることが可能に!そのストレスフリーな生き方は多くの共感を呼びクスッと笑える。心を解放するヒントの詰まった一冊です。等身大のストレスフリーな生き方が見つかる人生エッセイ。

言い訳しながら生きたらラクだ

〝客観〟という言葉は、自分ではない第三者の視点を意味する。客観的に人生を見つめるということは、すなわち他人の視点から推し量るという意味だ。

もちろん、客観的な観点は必要だ。

しかし、そんな見方にとらわれすぎると、主体的に生きられないどころか、他人に引きずられてしまう可能性が大きい。

自分が心から望んだものではない他人の基準に合わせた人生、他人に突っ込まれない程度のそこそこの人生を追いかけるような、むなしい人生になってしまう。

そんな人生、僕たちはもう十分に生きてきた。 だからこれから先の人生くらい、主観的に生きたって悪くないだろう。 自分だけのものさしと観点で。

そうしなければ、自分とは何ら関係のない結婚相談所のランク付けテストに挫折させられ、自分を見失ってしまう。

それはそうと、僕の本に対して否定的なレビューより、肯定的なレビューのほうが圧倒的に多かったにもかかわらず、ずっと頭から離れないのは否定的なレビューのほうだった。

肯定的な言葉はやわらかいのに対し、否定的な言葉はとがっているせいだろうか。するどい言葉には傷つけられるものだ。

何よりも悪意に満ちた言葉というのは、強烈なエネルギーをもっている。発した本人たちは軽い気持ちだったかもしれないが、一人の人間を不安にさせ、壊してしまうには十分な力だ。

だから僕はレビューや記事を読むことをやめた。それ以降、自分の名前や本のタイトルで検索をしていない。どれだけ多くの共感や好意、応援の言葉があろうと、悪い意見だけが目に焼き付いてしまうからだ。

レビューを書く身としてこれが作家さんの本音なのだと知りちょっと考えさせられた。アンケートと同じで書く人のほとんどは肯定的なのだろうが、批判の方が大きな声として聞こえてくるのは僕自身も感じているところ。

YouTubeやこうしたレビューはSNSのように「いいね!」ボタンだけではなく「BAD」ボタンがあったりして動画作成者や作家を傷つける。肌に合わなければ観ない読まないという選択肢があるにもかかわらずだ。そして、こういう人たちはわざわざご丁寧に観て読んで批判や「BAD」ボタンを押すのだから不思議な人種だ。

人に振り回されるくらいなら、誰にも認められなくてけっこうです

そういえば、以前は、平日の昼下がりにひとけのないカフェで何やらパソコンに向かっている中年男性を目にするたびにうらやましく思っていた。

何をやっている人なんだろう? よくわからないけど、お金の心配をしなくていい金持ちなんだろうな。じゃないと、こんな時間にカフェなんかにいられるわけがない。僕もいつか、そんな年齢になったら同じように余裕のある日々を送ってみたい──。

そして今、僕はそれをやっている。お金持ちじゃないけれど、平日の午後、カフェでコーヒーをすすりながら窓の外をぼんやり眺めている。

もしあなたがカフェでそういう男を目にしたとしても誤解なきよう。仕事のないフリーランスの人間である可能性が高い。

ハハハ……やれやれ。

でも、お金はないけれど、なんとなく僕が思い描いていた未来に近い日常を過ごしているんだから、これを成功と言わずしてなんと言おう。

成功というのは、人によって基準が違うのだから。

僕は人混みが苦手なのでカフェには平日の早朝、映画も観劇も平日に行く。仕事のない暇人なのでこういう優雅なことができる。でもお金があるかというとそうでもないので平日に暇そうな人を見るとホッとする。

戦わずに生きること、それは案外快適な生活だったりする。お金と引き換えに自由を手に入れ、その暇な時間というリソースをフルに生かしてお金を生み出した著者はある意味天才。暇なフリーランスが溢れる世の中で成功した脱力の最新作。

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