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世界一豊かなスイスとそっくりな国ニッポン|川口マーン惠美 |日本との共通点の多さにビックリ

ドイツ在住の35年の著者が隣国スイスとの違いを具にみていくと意外なほど日本との共通点を発見。世界一豊かな国スイスと同じならば日本人はもっと幸せを感じてもいいのでは?そのヒントを提示。

零下が続く地で

スイスの原動力は国民そのものにあるような気がする。それは、いわゆる「人間力」で、スイスは世界のなかでも、おそらく国民一人一人の力が 秀でている国の一つだろう。だからこそ、強国に挟まれた山あいの小国でありながら、生き馬の目を抜かんばかりの世界でも、堂々と、確固とした地位を保ってきたのである。 「人間力」というのは、いろいろな意味がある。まず、純粋に体力。酷寒に耐える 強靱 さ。急峻な山道で鍛え抜かれた持久力。そして、粗食で生き抜く力である。

首都のベルンは、冬の三ヵ月間、最低気温の平均が零下だ。日中も、氷点下の気温が延々と続くというのが、冬の日常である。

ダボスは 山麓 の街なので、さらに寒い。毎年一月、ここで世界中のビジネスと政治のトップが集まる「世界経済フォーラム」という世界会議(ダボス会議)が開かれるが、一〇月から四月までは、最低気温はずっと零下のまま。七月や八月という一年で最も暑い月でさえ、最高気温の平均は、たったの一六度なのである。

ダボスの冷たく 清廉 な空気には肺結核の療養効果があるとされ、昔から高級サナトリウムが栄えた。トーマス・マンの『魔の山』の舞台になったのもここ。主人公の青年カストルプは、いとこの見舞いでサナトリウムを訪れたところ、自分も結核にかかっていることが判明し、その結果、 贅 を尽くしたサナトリウムで、永遠のような 倦怠 の時を過ごすことになる。

いまのダボスはサナトリウムよりもリゾートで、ダボス会議の映像も、街全体が雪のなかにひっそりと沈み、ロマンチックこのうえない。とはいえ現実には、半年近くも雪に閉ざされる 憂鬱 は計り知れないし、本来ならば経済的にも不利益は多いはずだ。それは、日本に置き換えてみればよくわかる。雪深いところに豊かな街はあまりない。

ところがスイス人は、強靱な体力で過酷な自然のなかを生き延びただけでなく、この寒い国に高度な文化を誇る豊かな社会を作り上げた。これは紛れもなく、彼らの能力の賜物といえる。

雪に閉ざされる地域があるのは日本も同じ。雪国ではスイスと似たような生活を数ヶ月強いられる地域もある。違うのは都市部ではあまり雪が降らないと言ったところか。共通点を探る上で気候の点も外せない。

山と海に閉ざされた地で

さて、スイスはといえば、こちらも間違いなく観光大国だ。この国は、夏も冬もこよなく美しい。しかし現在、一般のドイツ人のあいだでは、バカンス地としての人気はそれほど高くない。一番の理由は何といっても物価が高いこと。現在、世界の観光地では、安全と物価の安さは両立しないようだ。

二〇一五年の一月、スイスの国立銀行は、それまでユーロと連動させていたスイスフランのレートを切り離した。そのとたん、当然のことながら、スイスフランは高騰した。

もともと物価が高かったところに持ってきて、突然、さらに高くなったのだから、こんな国でバカンスを過ごそうとは、貧乏人は考えない。貧乏人でなくとも、限られた予算でより楽しみたい人は、ほかの選択肢を探るだろう。

ただ、スイスに好んで滞在する人たちもたくさんいる。「去年の冬はダボスに滞在してスキーをしました」とか、「今年の夏はエンガディンのロッジを借りてトレッキングです」というような人たち。いずれにしても、その一言で、彼らがお金持ちだということが明白になる。

おそらくそのせいだろう、世界のお金持ちはとにかくスイスが好きだ。お金持ちがお金持ちらしく、 慇懃 に 丁重 に扱ってもらえ、最高の贅沢を満喫できるのがスイスなのだから、当然だろう。

また、彼らの多くはここに秘密口座を持っていたりするため、さらに深い 絆 を感じるのかもしれない。スイスの銀行はこれまで、顧客情報については絶対に口を割らないことで、世界のお金持ちの並々ならぬ信用を取り付けてきた。スイスでは、顧客が脱税で得たお金は犯罪で得たものとは見なさない、ということもすでに書いた。

スキーをしにスイスへなんてなんてリッチな金の使い方(笑)日本の雪国へも南の国から多くの観光客が訪れる。特に北海道は雪質も良いらしく絶好のウィンタースポーツスポットとなっている。こうした海と山に国土を覆われていると言った点でもスイスとの類似点が。

スイスとの共通点が結構あるのになぜ日本は幸福度が低いのか。それは国民性なのかもしれない。バブル世代と今の若者たちとでも感じ方は違うのだろうが、どうだろう。日本の魅力を他国と比べることで再認識するための書籍。

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