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世界で最もクリエイティブな国デンマークに学ぶ 発想力の鍛え方|クリスチャン・ステーディル,リーネ・タンゴー

北欧の小さな国から世界最高峰のレストランが生まれました。レゴなども同じくアイデア次第で成功した例と言える。資源がなくてもクリエイティブ、アイデア次第で十分世界と戦える。デンマークに学ぶ発想力の鍛え方とは?

私たちが考えるクリエイティビティとは?

私たちが考えるに、クリエイティビティとは、新たなものを有意義な形でこの世に生み出すことである。突飛な考え方をすること、あるいは巨大なエネルギーだというだけでは不十分だ。クリエイティビティの研究者によれば、クリエイティビティの核は、問題を新たな視点でとらえる能力、もつれた状況でも目標を達成する能力、物事を反対側から見る能力にあるという。これを受けて、クリエイティビティとは「既存の枠にとらわれずに考える」ことだと言う人がいるが、それには賛同できない。そうではなく、「既存の枠の限界ぎりぎりのところで」考えることだと主張したい(クリス・ビルトン著『経営とクリエイティビティ[ Management and Creativity]』も参照)。クリエイティビティとは、既存の枠の限界に立ち、そこを探索し、限界をさらに押し広げることである。既存の枠の限界は、既存のものと新たなものの間、異なる業界、異なる知識領域、異なるスキルの間に現れる。そこに踏み込めば、他者の業績を手本にすることができる。だが、既存の枠の外側に出てしまってはどうにもならない。既存の枠から外れたものは、売り物にならないおそれがある。宝飾品メーカーのジョージ・ジェンセンが最近、北欧デザインの父、ヘニング・コッペルがかつて考案した有名な水差しを再発売した。その際、デザインの変更を担当したトマス・ルゲは、インタビューでこう述べている。「私たち人間は、見覚えのあるものを好みます。デザインがあまりに変わりすぎていると、たいていは否定的な気持ちになります」

クリエイティビティとは突拍子のないアイデアを指すものではなく問題を新たな視点で捉え、混沌とした状況から脱し目標を達成すること。それはもともとある何かと何かを融合、混ぜ合わせただけというシンプルなものだったりする。iPhoneなんかはいい例だ。電話とインターネット、カメラやその他の数々のアプリケーション。元々あったものを一つのパケージにしたことで消費者はあらゆる便利を手に入れた。

10年もすれば世界は変わる

クリエイティビティは通常、法律家がかかわる類のものではない。クリエイティビティには長髪やサンダルといったイメージがある。しかし、とミカエルは言う。 「一〇年もすれば、法律事務所にもまったく違った視点が必要になる。法律問題よりもソリューションに重点を置かなければならなくなる。だからこそ私たちも、司法の台座から降りてきて、クリエイティブになろうと努力することが強く求められているんだ。私の強みは間違いなく、自分を法律家と見なしていないことにある。私が利用する自分の経験といえば、法律家の顧客だった時の経験だけ。ユーザー主導のイノベーションと呼んでもいい」さらにミカエルは続ける。「とにかく、違ったやり方ができるということがわかった」将来は法律事務所も、安全地帯を抜け出して顧客を獲得する努力をしなければ、他社に顧客を奪われてしまう。ミカエルはそう考えている。「顧客としての経験を大いに利用する。その際に大切なのはソリューションだよ。これは、表面上は簡単に見えるけど、実際はけっこう大変だった。最初からチームワークに頼っていたら、何も達成できなかっただろうね。私がまず行動を起こし、違ったやり方もできるということを、従業員に少しずつ教えていったんだ。事業変革プロセスが徐々に結果を生み出すようになると、その従業員たちも、次の段階へ向けて意欲的に取り組んでいいんだという自信が持てるようになった」クリエイティビティは、いつも内側から生まれるとは限らない。時には仕事に対する新たな視点を、ほかの場所から探さなければならない。LETTの場合、それは顧客の視点だった。ミカエルによれば、いちばんの問題は、顧客はソリューションを求めているのに、法律家は法的な問題ばかりに拘泥しているところにあるという。ミカエルはまた、最初の段階ではチームワークは有効ではないと主張する。法律家はチームワークが得意中の得意だ。どんなアイデアも、正当な論拠を持ち出して拒否し、つぶしてしまうだろう。そのため、事業変革プロセスでは早々に結果を出す必要があった。誰もが、変革が魅力的なものであることを望んでいる。法律事務所の世界では、その魅力とは新たなビジネスを生み出すことにある。

10年前のことを思い出してほしい。今とは比べ物にならないくらい不便だったはず。今、10年前に戻って生活しろと言われたらちょっと閉口する。

クリエイティビティとはどの業界に属して居ても必要なものでそれは新たな視点を与えてくれる。そんな発想力を鍛えるためデンマークでの成功事例などをもとにクリエイティブとはなんぞやを学びます。

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