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一流の人はなぜそこまで、靴にこだわるのか?|渡辺 鮮彦|一流が靴にこだわる理由とは

一流と呼ばれる人々はなぜ靴にそこまでこだわるのか?基本のスタイルやデザイン、製法などを学びTPOに合わせた靴選びからメンテナンス術までこの一冊でカバーします。靴に関する知識を詰め込んだビジネスマンのための必携本!!

靴に気を使えるのは有能である証

「メラビアンの法則」は、ご存知の方も多いと思います。アメリカ人の心理学者アルバート・メラビアンが1971年に提唱したこの法則によれば、人の第一印象は初めて会った時の3~5秒で決まり、その決定情報の 55%が表情・態度・姿勢・身だしなみ等の目から入る情報であり、耳から入る情報が 38%、話の内容等の情報は7%と言われています。言い換えれば、もしあなたが優れた資質と実力を持っているならば、それを〝見た目〟でも相手に率直に伝えることがとても重要であるということなのです。そしてその一つが「身だしなみ」であることは間違いありません。 「外見にはこだわらない」 「外見に惑わされない」こうした日本人特有の美徳は確かに非常に大切で、個人的にも素晴らしいと思っています。しかしその一方で、これだけビジネスの環境が国際的になると、それとは異なる価値観の持ち主と仕事を進める機会が増えているのも事実です。相手の価値観にしっかりと対応していくことも、正にお客様への気配りそのものとして不可欠になってきました。場合によっては、装いに無頓着であったことが原因で、疑われたり見下されたりすることだってあるでしょう。そうなれば、自らに不利なペースで仕事が進んでいってしまいます。身だしなみのせいで実力を発揮できないなんて、非常にもったいないことです。それでは身だしなみや装いのいったいどこに、何に、気をつけていれば良いのでしょうか。まず、相手に不快感を与えないこと。そして清潔であることはもちろん重要ですが、スーツ、腕時計、カバン……と、気を遣うべきアイテムは複数あります。業界や職種、職場の環境、そして個人の価値観によって、力点の置かれ方も異なるでしょう。しかし私の見る限り、 仕事のできる人たち、特に優秀なビジネスパーソンの誰もが気を遣っている共通のアイテムが、一つあります。実はそれが足元、つまり「靴」なのです。

人は自分のこだわっているアイテムに目が行きがち。もしあなたがスニーカーマニアだったとしたら相手のスニーカーは気になりますよね。〇〇のコラボモデルじゃんとか。それと一緒で多くの一流と呼ばれる人々が靴に気を使っている以上、自分も靴にこだわるべきなのです。

特に靴は長く履き続けるにはメンテナンスが必要だったり愛情を注ぐ対象としても情熱を向けやすい側面もあるかと思います。革のエイジングなどの経年変化を楽しんだり、靴磨きの道具を揃えたり。趣味としても秀逸かと思います。まずは革靴を履いたら帰って軽くブラッシングする習慣をつけるだけでも驚くほど靴は長持ちします。帰ってから1分程度でいいのでブラッシングをすることをお勧めします。

僕の初めての高価な靴はコール ハーンのスウェードのローファー。学生時代に買ったものでもう20年以上履いています。底はすり減って一度ソールを張り替えています。その後もクロケット&ジョーンズ(ブラウン)のストレートチップのものや、グッチのホースビットローファーなどカジュアルなものを中心に靴を買い揃えています。それぞれの素材によって手入れ方法も違い、新素材のものを買うたびに道具が増えるという謎の事態に陥りましたがそれも面白いです。

いい靴はいろいろな意味で劣化しない

構造的にも、美しさの点でも堅牢で耐久性の高い靴は、少なくとも 10 年、場合によっては 30 年以上履くことが可能です。特に底付けがグッドイヤーウェルト製法で作られたものはアウトソールの交換が複数回可能なので、そうなる確率はぐっと高くなります。履きはじめはやや硬く感じていたアッパーやインソールの革が、次第に足の形に馴染んでくる醍醐味こそ、その種の靴でしか味わえない熟成感でしょう。オールソール交換をする頃になると、心理的以上に形状的に自分の足の一部と化していることも多く、そんな無二の一体感は、男性の他の持ち物では得られないのではないでしょうか。また、長年同じ靴を適度な頻度で愛用してゆくと、靴を履くと必ず生じてしまう履き皺や、何らかのトラブルで付いてしまう傷やシミの類ですら、これまで自分の歩んできた道を象徴するかのように感じます。物理的には劣化ではあるものの、むしろ「なくてはならないもの」のように思えてしまうのですから不思議なものです。 履き潰すのではなく、履き尽くす。そんな姿勢で靴と向き合っていけば、値段以上の価値が必ず返ってきます。 ただし、そのためには「定期的なお手入れ」が必要不可欠です。これを怠ってしまうと、せっかく「素質のある靴」を選べたとしても、案外短命に終わってしまう場合もあります。靴に付いてしまった傷を完璧に修復し切ることはできませんが、お手入れを通じその悪化を最小限に食い止め、逆に一種の味、風合いにしてしまうことは十分可能です。この章のタイトルに「育てる」というフレーズを使ったのは、それもあってのことです。良い靴を「買う」だけでは、まだまだスタート地点。はじめの一歩に過ぎません。

皆さんも高価な靴を買うときはアウトソールの交換が可能なタイプのものを買うことをお勧めします。ソールが張り替えられるだけでずいぶん長く履くことができます。それに加えて日々のお手入れ。僕は10回履くごとにクリームなどを使ったお手入れをするようにしていますが興味のある方はこちらの『High Shine ハイシャイン(鏡面磨き)革靴の手入れ方法』を読んでいただけるとわかります。

靴の選び方からお手入れ方法まで指南。一流と呼ばれる人たちがなぜそこまで靴にこだわるのかが分かる書籍。あなたも革靴沼にハマってみては?

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