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ネガティブシンキングだからうまくいく35の法則|森川陽太郎

目標設定というのは人それぞれですが、性格によっては大きな目標と同時に小さな目標を積み上げていく方が成功しやすいことも。僕も1日1冊本を読むという目標を決めてから3年間実践していますが、調子がいい日は2冊読んだりして調子が悪い日には休むようにしています。それでもタスクを前倒しするのは気分がいいので年間365冊以上読むことに成功しています。1日2時間ぐらい読書に時間をさければ可能な範囲内の目標なので(分厚い単行本などは無理ですが)是非皆さんも。

向上心はそこそこで大丈夫

人には「いつかこのレベルを達成したい」という目標とは別に、「いま自分自身がこのレベルを満たしているならOK」と自己肯定感が持てる基準があります。 私はそれを「OKライン」と呼んでいます。OKラインを達成している「手応え」があるから、人は難しい課題に挑んだり、自分を成長させるための努力ができるのです。仮に長期間の努力が必要だったとしても、その都度、「いいぞ!」「できる!」と自分を肯定しながら進むことができます。逆に、自分が出した結果がOKラインを満たせなかったら、「なんでできないんだ!」と、今度は自分を否定し始めることになるでしょう。だんだん自信もなくなり、しまいには「自分にはムリなんだ」と望んでいることをあきらめてしまう原因にもなります。この三人の悩みは、いずれもOKラインを、非常に高いところに設定していることから生じているのです。 「完璧にプレゼンをしなければならない」 「ジャンプを完璧に跳ばなければならない」 「人と楽しくコミュニケーションしなければならない」  いずれも自分の実力を超えた高いところに、OKラインが設定されています。OKラインは「自分が確実にできること」に設定しておくことが大切です。確実にできることを積み重ねることで得られる「自己肯定感」によって、実力を発揮し続けることができるからです。 OKラインをしっかりクリアできれば、人は手応えを感じるようになります。

自分の中でOKラインをどこに設定するかで目標達成のプロセスは変わってくる。僕の場合、ちょっとだけ頑張ればできそうな目標設定しかしません。目標を高く保つことが大事だと言いますが、それだとなかなか達成できずに挫折してしまうという今までの経験からそのように変わっていきました。向上心はそこそこで大丈夫というのが僕のスタンス。

ポジティブシンキングをやめよう

ネガティブなことまでを含めて「予想外をなくす」ということに関して、有効なのは「感情の経験値を増やす」トレーニングです。実際にこれから起こす行動の中で感じるであろう感情を、あらかじめ具体的にイメージして書き出しておくのです。行動した後に書いたものを振り返り、「実際にはどんな感情を感じたのか」も書き出していきます。その違いを把握することで、行動を起こしたときに感じる感情について「予想外」の部分を減らすことができるのです。たとえば、プレゼンの本番の前に「緊張する」と書き出していたのに、実際には「緊張」という感情の原因に「失敗したら怖い」という場合もあることを知っておくことで、感情の経験値は上がります。本番では予期しなかったことも起こるものですが、そこで感じる感情はあらかじめ想定していますから、自分の感情の変化に動揺することもなくなります。また、「予想外」が減ることでいろんな状況に対応できるようになり、実力を発揮しやすくなるのです。この方法を使うと、私たちは「初めてやること」に対しても、恐怖感を感じていても、物事にトライすることができるようになります。

物事に取り組む際には、成功イメージを持つことが大事だと言いますが、その逆も大事だと思います。最悪の事態も想定していないと思わぬ災難にあたふたすることに。日常的なシーンから非日常まで、あらゆるシーンで最悪をイメージすることで危機回避のマインドが育つのだと思います。

モチベーションは無理に上げる必要はない

やる気を出すにはどうすればいいのか?モチベーションを上げるには、どうすればいいのか?これらは、仕事をしている人にとって、いまや永遠の課題のようになっています。ただ、やる気を上げる方法の大半は、テンションを上げる方法ではあっても、モチベーションを上げる方法ではありません。そのもっとも代表的なものは、「高い目標を掲げる」ということでしょう。たとえばスポーツのアスリートが、「優勝する」「メダルをとる」と目標を掲げること。企業が「日本一の会社になる」とか「売上何億円を達成する」とか、高い目標を掲げること。目標を立てたその瞬間は、とてもテンションが上がるのです。けれどもこうした高い目標は、必ずしも自分自身の頑張りだけで達成できるものではありません。 たとえば、柔道の団体戦のような試合形式だと、自分が勝っても、他のメンバーが勝てなければ結果としては敗れてしまいます。また、ビジネスであれば、営業マンがいくら頑張っても、同業他社の競合商品が強力であれば、売行きで劣ってしまったりということもありうるでしょう。高い目標と矛盾するような結果が出ることは、よくありますし、私たちのやる気だけではどうにもならないことが多いのです。

モチベーションは低くても物事は進んでいきます。とりあえずモチベーションを上げようと努力するのもいいですが、やっているうちに気分やテンションが上がってきてエンジンが掛かるなんてことも。無理にモチベーションを上げようと意気込まなくても気分は上向きになるものです。

ネガティブシンキングは思考の癖なので治そうとしてもなかなか治るものでもありません。そこでネガティブシンキングのままでもうまくいく法則を35個紹介。これでいいんだと思える書籍です。

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