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トップの教養 ビジネスエリートが使いこなす「武器としての知力」|倉山 満

超人気歴史家が語る歴史で人生が変わる本物の教え。古代ギリシャ哲学から織田信長まで、トップが歴史を変えてきた事実を現代に蘇らせトップの教養を学んでいく書籍。

教養こそ最強の武器だ!

自分の運命を自分で切り拓きたい人に向けてつくりました。先に述べた織田信長が生まれた戦国時代、日本は麻のように乱れた国でした。本来の責任者であるべき将軍の権威は失墜し、大名たちが好き勝手をやっている。政治家たちが利権をめぐって派閥抗争を繰り広げているあいだにも、民は飢えに苦しんでいる。そんな時代に、「天に代わって、世を正す」と決意、実行したのが織田信長です。信長は日本の政治や経済が乱れていることに、何の責任もない立場です。無理をしなければ、一生遊んでいける財産を若くして築き上げました。しかし、あえて「天に代わって、世を正す」を実行したのです。世を正すとは、「世の中のルールを知って、その誤りを正すこと」です。ルールを知らなければ、武器も使いようがありません。信長は学者ではありませんでしたが、教養人ではありました。「いまのルールはすでに制度疲労を起こしている。だからつくり変えなければならない」と理解し、実行したのです。その原動力となったのは、「こんなルールに縛られたくない」という気概であったはずです。他人の決めたルールに縛られるのではない生き方を知りたい人は、次のページを開いてください。そして本書を読み終えたとき、確信できることでしょう。「教養こそ、最強の武器だ!」と。

社会を変えてやるという気概はなくとも教養は武器になります。情報が溢れている現代において本物の教養を身につけることは自己防衛策の一つでもあります。生きていく上で欠かせない指針となる物を持っているかいないかで、その後の人生において有利不利が決まります。知らない間に搾取される側にならないためにも教養は大事。

教養を武器に戦う仲間を増やす

唯一の取り柄の経済は、三十年も続く慢性的なデフレ不況で虫の息。まともな軍事力をもっていないので、中国・ロシア・北朝鮮など周辺諸国の顔色を 窺って、殴らないでもらう。あげくの果てには韓国にまでコケにされ、頼みの綱はアメリカ合衆国サマだけ。安倍晋三総理は七年も首相をやっていながら、特段の実績がない。政治の世界には、その安倍さんよりマシな人が見当たらない。これでグダグダでなければ、何なのか。ひと昔前の日本は、「総中流社会」と呼ばれました。ものすごいお金持ちがいない代わりに、ものすごい貧乏人もいない。給料が上がる前に物価が上がって生活はたいへんだけれど、一所懸命働けばほしいものは買える。年功序列でなかなか出世もできないけれど、終身雇用だから真面目に働いていたらクビになることはない。つまり、頑張った人が報われる社会だったのです。いまはどうでしょう。すでに「格差社会」といわれて久しく経ちますが、努力すればなりたい職業に就けて、結婚して、子供をつくって……という、当たり前の幸せが当たり前ではなくなりました。二〇〇三年には「年収三〇〇万円時代」が流行語トップテンに入りましたが、これは非正規雇用者の平均年収ではありません。非正規雇用者の年収の上限のことです。年収三〇〇万円で、どうやって子供を育てられるのか。仮に子供ができても、塾に通わせ、私立の名門校に入れるなんて、とうてい無理な話です。ちなみに私は、一九七三(昭和四十八) 年生まれです。戦後最大の「負け組世代」といわれています。生まれた年に、第一次石油ショック。それまでの高度経済成長が、〝強制終了〟させられた年です。子供時代は、いじめと校内暴力の全盛期。第二次ベビーブームでもっとも人口が多い「団塊ジュニア世代」で自動的に競争率は高いので、受験戦争最激戦期。ようやく大学に入ったと思ったら、バブルの匂いだけ嗅がされて、就職活動の時期には就職氷河期。それでも正社員として就職できたらまだマシで、同世代の多くの人がフリーターとして過ごし、五十歳を迎えようとしています。もし他の年に生まれていたら、能力がなくてもすんなり就職できたかもしれない。生まれた年が悪かったばかりに、能力があっても、まともな幸せを摑めない人がいる。そこでは「どんな世の中でも真っ当に社会人をやっている人間はいる。おまえの生活が貧しいのは努力が足りないからだ」と叱咤激励され続けるのです。たしかに日本ではアベノミクスが七年ほど続き、緩やかな景気回復が訪れました。しかし、そこで「四十七歳フリーター、正就職経験なし」などという男性が、いまさら「チャンスをやるから再チャレンジしろ」といわれても、どうしようもありません。そうした人たちのほとんどは、あきらめています。結局のところ、気づいた人間が戦う。そのためには、どう戦えばよいかを学ぶしかないのです。では、どうやって戦うか。戦いには、兵隊と武器が要ります。いかなる名将も、兵隊と武器がなければ、戦いになりません。この場合、兵隊とは仲間のことです。あなたが起業して社長になるなら、社員です。トップたるもの、社員を顎で使うような態度は禁物であり、信頼できる仲間が必要ですが、仲間も最終的には兵隊です。なぜなら、最後に責任を負うものだけがトップで、その他は兵隊だからです。広い意味では、お客さんも兵隊です。あえていうなら、領民でしょうか。

リーダーとして手腕を発揮する場合も起業してトップになる場合も兵隊である仲間は必要。これを勘違いしている人が多い。ただ多いだけで役に立たない人脈を作るのに必死な人が多すぎる。その仲間はあなたがピンチになった時一緒に戦ってくれますか?

歴史に学ぶトップの教養。歴史的に有名な人たちを引き合いにだしトップとはどうあるべきか考えます。あなたの部下は任せられる部下に育っていますか?

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