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ゾーン 最終章|マーク・ダグラス|トレードにおける心理状態を分析し、勝ち続けるためのメンタルを作り上げろ!

トレードにおける心理状態を分析し、勝ち続けるためのメンタルを作り上げます。トレードにおいては損切りは素早く、利益確定の売りはギリギリまで我慢してできるだけ上昇局面を利用するのが定石。リスクを理解し、正しく恐れることが勝利への第一歩。投資をかじったことがあれば理解できる程度の優しく読みやすい書籍となっています。

勝てない人が多い訳

成功するには、「損切りは早く、利は伸ばせ」というトレードの格言をだれもが一度は耳にしたはずだ。トレードの知恵を表す名言には、簡単そうに思えるが、けっして簡単には習得できないし、実践するのはかなり難しいものがあるが、これもそういう名言のひとつだ。一般論として言えば、トレードで着実に利益を積み上げていく人が極めて少ない理由は、勝ちトレードでの平均利益よりも負けトレードでの平均損失をずっと小さくしておく、ということの実際の意味を彼らが把握できていないからにすぎない。これは本当にそれほど単純な話だ。トレード人口のうちで、この成功原理を身につけていない九五%の人たちは大きく二種類に分かれる。一つ目でおそらく最も多くの人が属するのは、「儲けては損する」と私が名付けたグループだ。彼らの資産曲線はたいてい、利益と損失を不規則に繰り返して上下しているだろう。このグループに属する人が何度か連勝し、かなり長い間着実に成功し続けることも珍しくない。しかし、着実に利益を積み上げたあとには必ず、とてつもなく大きいか急激なドローダウンを被るか、何度も連敗する。「儲けては損する」人にとって良い話もある。彼らは成功方程式を少なくともある程度は身につけているということだ。彼らの資産が増え続けている期間があるということは、利益を積み上げていく能力がそれなりにあることを示す。言い換えると、彼らはトレードで資金を積み立てる方法を学んだということだ。彼らが学んでいないのは、あの手この手で損切りを先延ばしにさせようとする心の声に対抗するすべである。例えば、現代では有り余るほどのトレード手法やシステムが利用でき、トレードで勝ち目があるかどうかを判断するのに必要なテクニカル面の知識を得ることができる。言い方を変えると、うまくいきそうかどうかを見極めるのにかかるコストを考えると、そのトレードが利益になる可能性は極めて少ないので、続ける価値はないと分かる。

何か上昇局面を迎えるニュースがあって、株価が爆上がりしたとき飛びついて買ったものの、大量の利益確定の売り注文に押されて、一気に暴落するなんて場面に遭遇した人は多いのではないか。ここで下がりはじめを素早く察知して売り抜けられればいいが、塩漬けにして、また売り注文を全て消化するだけの買いが入るのを待つなんて人も多いのでは。そんな他力本願ではやはり常勝には程遠い。一度利益を確定し、売りが落ち着くところまで待ってそこで新たな大量の買い注文が入るようならまた買えば良い。板に張り付いてトレードすることができないならば、こんな芸当はできないので逆指値を指定しておくのも良いだろう。そんなリアルな取引が日々行われており、そこで資金を目減りさせてしまうなら、さっさとデイトレードやスイングトレードはやめて長期投資や、積み立て投資、投資信託などに切り替える方が精神衛生上良いだろう。

トレードで犯す典型的な誤りの例

プロトレーダーの考え方とほかの皆の考え方で最も大きな違いは、プロは相場がどう見えようと、リスクはけっしてなくならないと知っている点だ。そのため、彼らは茫然自失に陥るような経験に影響されにくい。ほかの皆は多かれ少なかれ、何が起きているか分かっているという幻想を抱きながら動いている。そのため、自分たちの判断が正しいときにはリスクが取り除けたと思う。しかし、相場が思惑どおりに動かないときには、自分の思い込みのせいで経済的にも心理的にも非常に大きな代価を支払うはめになりかねない。次の話は、あるトレーダーが自分のルールに従わなかったときでも勝ったせいで、相場がどこに向かっているか分かると思い込んだのだが、実際に何が起きているのかまったく分かっていないことに気づく例である。マービンはニューヨーク市立大学の数学教授だった。彼はその大学に二五年くらい勤めていて、教えることを楽しんでいた。結婚をしていて、娘が三人いた。彼女たちは全員がほかの大学に通っていて、授業料は彼持ちだった。また、キャンパスにある広々とした家に住み、三五万ドルほどの住宅ローンを組んでいた。妻は優しく献身的だった。一九八〇年代後半のことだが、学生の一人から株式トレードでリスクを取り除くための数式について尋ねられた。マービンは株式トレードをした経験がなく、どんなポートフォリオも組んでいなかったが、その質問には大いに興味をそそられた。それで、株式市場での「トレード」に関して入手可能なあらゆるデータを調べ始めた。

リスクをどのように考えるか?どんな取引にも100%はないと理解する。人の予想なんてそんなに当たるものではないが、自分と同じ心理状態の人間が数多く市場にいることを考えれば、少しばかり有利に働くかも。人がまだまだ上がると思っている局面で売る勇気ともう返しはな無いと損切りする決断力が必要。そういうメンタルが無いのなら投資はやめておいた方がいいだろう。しかし、リスクを正しく恐れることができればあなたの勝率は上がるはず。

トレード心理学の大家が教える投資の心得。これから投資を始めようと思っている人に最適。専門用語が出てくる場面もありますが、ググればOK。投資に必要なマインドセットが学べます。

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