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なぜかうまくいく人の気遣い 100の習慣|藤本 梨恵子|気遣いがその場に合わせて自然にできる方法

気遣いは相手に合わせて臨機応変に対応することが求められるもので、これだけやっておけば良いといったただ一つの方法があるわけではありません。そこで「気遣いがその場に合わせて自然にできる方法」を100項目でまとめたのがこの書籍。

偉そうに聞こえない言葉を選ぶ

気遣いができる人は、出会った人のテンションを上げることができます。でも、そんなことを言われても難しいと感じる人も多いでしょう。テンションを上げることが難しければ、不快にさせなければいいのです。相手を不快にさせるリスクを一番回避できるのは、誰に対しても丁寧な言葉遣いで接することです。

飲食店のスタッフさんに向ける言葉には注意したいものです。注文を聞かれたときに、  A「コーヒー」  B「コーヒーお願いします」  というのでは、どちらが、感じがいいでしょうか?

また、新幹線のチケットを購入するときも、  A「大阪〜名古屋の指定席、1枚」  B「大阪〜名古屋の指定席を1枚お願いします」  ではどうでしょうか?

自分がお客様の立場のときに、偉そうに聞こえない言葉遣いができる人は、気遣いができる人です。

働く人の気分が良くなるように振る舞える人も、気遣いができる人です。  私がコンビニでまとめて公共料金などの支払いをした際に、店員さんから「領収書をまとめてホチキスで留めましょうか?」と聞いてくれたことがあります。そこで、私は「お願いします。素晴らしい気遣いですね」とお伝えしました。すると店員さんも笑顔で「ありがとうございます」と言ってくれました。

素敵な気遣いをしてくれた店員さんに対して、感謝の言葉を伝えることで、店員さんの気分も良くなります。すると次のお客様にも感じ良く接客してくれる可能性が高まります。

気分がいい人が、いい仕事もできるのです。  気遣いとはエネルギーです。自分がいいエネルギーを放てば、それが相手に伝わり、循環します。 気遣いがいい気分を生み、それがいい人間関係を生み、いい仕事を創造します。 気遣いは思いやりのバトンを相手にわたすことです。だから、究極は世界平和につながっているのです。

相手を不快にさせないように振る舞う!

よくこんな人は嫌だという項目に店員さんへの態度が高圧的な人というのが言われている。裏を返せば、店員さんに配慮ある言葉をかけられれば好感度も上がるということ。気持ちよく仕事して貰えばまた次につながる。そして他のお客さんにも同じような配慮あるサービスをした場合みんながハッピーになりますよね。連鎖の効果です。そうやってバトンを渡すことで良い世の中になるとは思いませんか?

時刻は早めに

イギリスの海軍軍人ホレーショ・ネルソンは「私の人生における成功のすべては、どんな場合でも必ず 15 分前に到着したおかげである」と言っています。

日本マクドナルドの創始者である藤田田さんも「短時間に大きいことをやろうと焦るよりも、時間をかけて大きなことをなすべきである」と言っています。

時間に余裕がないと大業をなすこともできず、他人を気遣う余裕もなくなります。  朝の通勤ラッシュの駅で道を聞いても、教えてくれる人はごく僅かです。みんな先を急いでいるからです。これが休日なら、もっと多くの人が親切に道を教えてくれるはずです。

子供の頃、親から「早く、早く」と急かされて育てられた人は、交流分析で言う「急げのドライバー」を持っています。それが一旦起動すれば、焦り、イライラし、物事を冷静に行ったり、他者を気遣うのは不可能です。  私にはこの急げのドライバーを体験してもらうために、講座で行うワークがあります。

受講生にペアになってもらい、一人は折り紙で鶴を折ってもらいます。ペアの相手にはかけ声をかけてもらいます。制限時間は3分。1回目は「早く、早く、もう時間がないよ! 早く鶴折って!」と急かします。2回目は「ゆっくりやればいいからね。自分のペースでやればいいよ」とはげまします。すると、結果的に、多くの人は1回目は鶴は途中までしか折れず、2回目は鶴が完成します。同じ制限時間でも、心にゆとりがなければ、ことをなすことはできないのです。

人は焦ると心理的圧力を感じ、目の前のことに集中できません。「早くやれ」と急かすのではなく、「落ち着いてやればいいよ」と声をかけた方が結果的に物事が早く完了します。 相手を急かさないのが気遣いです。  そして、自分自身の「急げのドライバー」を機能させないためには〝時刻は早目に〟を徹底することです。時間の余裕は、気持ちの余裕につながるからです。

時間に余裕を持って行動する!

時間に余裕を持つことは大事。僕は約束の時間の30分前には集合場所付近についています。そして余った時間は付近の散策やカフェでのコーヒータイムに使います。言ったことのない場所では付近を散策することが多いです。時間にゆとりがあると思わぬ発見もあったりして良いですよ。

気遣いができる大人になるためのTips集。同時に残念な大人にならないためのものでもあります。気遣いができれば自然と高評価につながり結局自分に返ってきます。誰も傷つかない習慣なのでぜひこれを機に!!

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