お金に縁のある人、ない人の心理法則｜内藤 誼人｜お金がどんどん寄ってくる29の心理習慣

最近だと〇〇Payという電子決済が浸透してきてスマホで気軽に使えるお金として利用している人も多いのではないだろうか。これは〇〇経済圏という言葉にもあるように運営会社系列で利用すると得する仕組みに。PayPayならYahooショッピング（PayPayモール）、楽天も同様の使い方ができます。ポイントが増える日に買い物を集中させることでポイントがもらえたりと賢く使えば随分お得に。しかし、必要のないものまで買いがちになってしまうデメリットも。Amazonで買い物すればAmazonプライムに入っているので送料が無料なのにPayPayモールだと送料がかかる。しかしPayPayで貯めたPayPayボーナスが使えるので送料が高くても利用してしまうといった矛盾も。

選んだつもりが、選ばされている？

何かを選んだり、自分の行動を決めたりしなければならないとき、そこにどうしてもつきまとうのが時間の制限である。

どんな決断も、時間からは逃れられない。

ファミリーレストランでの注文、スーパーでの買い物、テレビ番組の選択、デートに行くときの服装、長年つき合ってきた恋人との結婚……。

一瞬で選ばなければならないものもあれば、時間をかけて熟考できるものもあるが、どの決断も、いつまでも先延ばしにできるものではない。

だが、ここにひとつの真実がある。

急いでした決断は勇気ある決意になり、時間をかけて下した判断は臆病なものになるという心理法則だ。

まずは、次の文章を読み、 ３秒以内 に回答を選んでほしい。

絶滅に瀕しているウミガメを救うには、次のどちらの方法がよいと思うか。

①浜辺で産卵させる（安全性は高いが、卵をたくさん産まない）

②小島で産卵させる（危険性もあるが、卵をたくさん産む）

さて、あなたは①と②のどちらを選んだだろうか。

ここで再度、その回答を検証してみてほしい。今度は、 ゆっくり時間をかけて、納得のうえで選んでほしい。

さて、あなたは考えを変えて、違う回答を選んだだろうか。

じつは、この設問はスイスにあるフライブルク大学のオスワルド・ヒューバーが実際におこなった心理実験である。

被験者は 40 人の学生で、それによると、短い時間で判断させると、 75％が②の回答を選び、時間に制限をかけずに考えさせると、 45％が①の回答を選んだそうだ。

つまり、急いで決断させると、リスクの高い選択をしたのに対し、じっくり時間をかけて考えさせると、安全性の高い選択が増えたということだ。

人は、一瞬で行動をとらざるをえないときに、何が得られるのか、何を獲得できるのかにまず注目する。時間に限りがある場合には、リスク面まで考える余裕はないのだ。