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おどろきの心理学|妹尾 武治|人生を成功に導く「無意識を整える」技術

人に必ず好かれる方法や感情を自在にコントロールする方法、特定のブランド推しにする方法、SNSを使った世論操作。科学としての心理学が明らかにした研究結果を面白おかしく解説。

賢くなりたければ、脳を活性化させるな

フジテレビの大人気番組「ホンマでっか⁉ TV」でも、番組の最後に毎回必ず「あくまで学者の一説であるので、ホンマでっか⁉ というスタンスでお楽しみください」という注意書きを出している。つまり、テレビで科学を伝えることは原理的に無理があるのだ。それは、科学は元々テレビのために作られたわけではないからである。

よって、読者の方々には、テレビで見聞きする科学的言説に対しては常に「半信半疑」の態度をとるようにしてもらいたい。

例えば、テレビのどっきり企画を見るときには「これはヤラセだな」と心の片隅に入れておくのがテレビの正しい見方だろう。今の時代、大人がどっきり企画を完全にガチだと思って見てはいけない。どっきり企画は原則ヤラセと思いつつも、それを頭の片隅に追いやって、その上で、どっきり企画の様式を楽しめる人が、正しいテレビリテラシーを持っていると私は思う。

ダウンタウンのシチュエーション・コントは、作り物だとわかっていても楽しい。テレビの世界は、すべてがコントだと思って見るのが正しいと思う。科学者が、知見を披露しているのもコントなのだ。正しい科学は、テレビではあり得ない。それは、NHKのサイエンス番組やBBCの特集番組でも同じである。

テレビが面白いのはこうした作り物であるからだと思う。しかし、それを見抜いた人にとっては現実とのギャップが本物ではないと敬遠される結果に。そこのところがネックになってみなリアルに引き戻される。血の通ったリアルがある場所を求めて各種SNSに没頭するわけだ。

血液型診断という亡霊

血液型診断は数年ごとに日本で流行る。そして、ないことの証明は原則できないため、それを否定する言説はどうしても歯切れの悪いものになる。ダダモ博士の血液型別ダイエットについても、本書では明確に否定してはいないし、できないのである。この歯切れの悪さゆえに「もしかしたら、本当は血液型って何かあるかも?」という疑念を消し切ることができない。ダダモ博士の次は、5年後か 10 年後か、いずれにせよモグラ叩きのように、新しいフォーマット、新しい外見で血液型診断は不死鳥のようにリバイバルしてくるだろう。

心理学者は、血液型診断はまやかしだとわかっているが、業界全体として世間の認識を正そうとする努力をほとんどしていない。もちろん、私個人もそういった努力をほとんどしてこなかった。それは、ある種の信念に対して否定的な意見を述べる際に必ず付いて回る「面倒さ」「大変さ」ゆえのことである。この心理学者の態度と、世間一般の血液型診断を遊びでもよいから信じていたい、という態度があり続ける限り、5年後も 10 年後も、下手をすれば100年後も、日本では血液型診断のブームが繰り返し起こるだろう。果たして、それでよいのだろうか?

ちょっとした占いレベルの話ならば、血液型診断を野放しにすることは全く問題ないだろう。本気で信じ込んで人生を棒に振るような人は、ほとんどいないはずだからだ。しかし、就職の場面や幼稚園のクラス分けなどで、血液型に対する思い込みが深刻な差別につながる可能性がある。これについては、心理学者として傍観できない事態だといわざるを得ない。これから先、心理学を世に啓蒙する中で、このテーマは避けては通れないものだとも思う。私個人としては、血液型診断は「エセ科学である」と、声高に主張していきたいと考えている。皆さんもぜひとも、この輪に加わっていただきたい。

最後に、血液型診断が数年周期でリバイバルする原因に、「金」が絡んでいることを指摘しておきたい。つまり、血液型診断は金になるのだ。そこそこの発行部数が見込める本のトピックだし、そこそこの視聴率が稼げるテレビのネタにもなる。この金の匂いが、心理学のうさん臭さを助長している。うさん臭い心理学を卒業して、科学としての心理学の面白さを伝えるためには、本章の話は避けては通れない重要なトピックだといえるだろう。

血液型診断、それは各種占いと一緒で大多数の人が当てはまる特徴を言い当ててさもそれが血液型によるものだと信じ込ませるもの。それでも日本人はなぜか血液型診断が好き。最近ではブラハラといって血液型による決めつけを嫌がってハラスメントだとする考え方も出てきて逆に注目されたりもしている。結局金が動くものには人が群がるという現実が、定期的に血液型占いを流行らせる原因と考える。

心理学があやふやなものとして訝しがる人も多いが、それを科学的視点で紐解いていく。テレビで日々繰り返される心理学に基づくあれこれはホンマでっかという姿勢でみるのが正解というのは金の匂いのするところに群がる人たちによるものが大きいから。

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