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あなたの才能があなたを苦しめる|大嶋 信頼|他人の嫉妬を「無効化」すれば、能力を無限に発揮できる!

仕事ができないうちは優しく協力してくれていたのに、実力がついてくると蹴落とすように協力体制がなくなる。うまくいっている時ほど足元をすくわれる。それでやっぱり自分はダメなのかもと卑下するように。そうならないための教科書。

嫉妬を恐れて、自分の才能を封印?

カウンセリングの仕事をしていると、すごい才能を持っているのに、私と同じように「自分には才能がまったくない」と本気で思い込んでいるクライアントさんにたくさん出会います。

そんな方にたくさんお会いしているうちに、「才能がある人ほど、周りに足を引っ張られて才能を潰されている」 ということが見えてきました。

わかりやすい例が、ものすごく仕事の才能がある人が、上司から仕事をちっとも認めてもらえないせいで、抑うつ気分になり、仕事ができなくなるケースです。 周りから才能を認められて期待されていたのに、上司がその才能に嫉妬して潰しにかかる。

才能があるせいで、周囲から足を引っ張られることは日常茶飯事です。 そして嫉妬された側は、才能のせいで不快な思いをするので、無意識のうちに自分の才能はなかったことにします。

「え? 嫉妬されるから、というだけで才能がなかったことになんかしないでしょう。才能があるなら、それを堂々と使えばいいでしょ」と思いますよね。

でも、 才能があればあるほど周囲に足を引っ張られるので、自動的にそれをないものにしたくなる のです。

美しいのに「自分は醜い」と思ってしまう

あるクライアントの女性は、容姿が美しいにもかかわらず、「私は醜いんです!」と真剣に主張します。彼女は容姿にまったく自信がなくて、「自分はブサイク」と思っていました。

この女性は、実は子どもの頃から「容姿」という才能で足を引っ張られてきたため、気づかないうちに、「自分の美しい容姿はなかったこと」にしてしまっていたのです。

容姿のせいで、足を引っ張られるのが不快だから、「自分は醜い」と頭の中で自動的に変換していました。

その女性は、子どもの頃、「みんなと同じかわいい服を着たい」と母親におねだりしたのに、逆に「ものすごくみっともない服を着させられた」という足の引っ張られ方をしていました。 さらに、女性の母親は「あなたは髪型が変」とか「○○ちゃんのほうが可愛い」という形で、女性の足を引っ張っていました。

嫉妬させるほどの才能や容姿を持っているなら他人には言わせておけばいい。それによって足枷をはめられたなら引きずってでも走ればいい。そうしているうちに認めてくれる人も現れる。世の中捨てたもんじゃないと思えるようにバランスが取れるもんだと信じて!!

「出る杭は打たれる」世界から脱出!

私はこれまで心理学の勉強をしてきて、さまざまなカウンセリングの手法に興味を持って実践してきました。

カウンセリングの現場でもひとつのテクニックとして、「あなたの欠点こそが才能です」と悩んでいる人に言ったりしていたのです。

これは「ブリーフセラピー(短期精神療法)」の「リフレーミング 」というテクニックで、「否定的な枠組みで見ていた症状をちがう枠組みで見る」という方法です。

ちがう枠組みで見てみると、欠点だと思っていたことは、才能だったんだ!と気がつきます。

欠点だと思って忌み嫌っていた才能が、実はすごい才能で、使ってみたら人生がどんどん変わっていった、というケースはこれまでもたくさん見てきたのです。

でも、私自身は「自分の欠点はちっとも才能だと思えない」という現実に直面していました。

人の欠点は「才能です!」と断言できるし、本当にそう思えるのです。

しかし、自分自身については、自分の容姿とか、ビビリな性格とか、よけいなことをいつも考えてしまいます。

すぐ不安になったり、周りの人を不快にさせちゃうのって、「才能じゃなくて呪いだよね!」と思っていました。

いや、正直な話、「リフレーミング 」などの手法を勉強して、「自分にも使ってみよう!」と思って使ってみた、そのときはいいのです。

でも、ラクになったぶん、すぐに「倍返しじゃ!」という感じで、さらに自分の欠点を思い知らされるような不快な出来事が起こって、「やっぱり才能じゃなくて呪いじゃん!」という現実に直面してしまうのです。

リフレーミングは大事。引きこもりで家から出なかった人はコロナ禍でのリモートワークのような生活を既におくっているためアドバンテージに。お家時間をどうやって楽しむかを知っているということは自粛ムードの中で有利にはたらく。違った視座からものを見れる習慣をつければ今置かれている状況が俯瞰できるため自分に自信が持てます。

なんであの人はいつも攻撃的なのだろうと嘆く前に、自身のスキルをいろんな視点から見ることをお勧め。これを読めば才能を潰すことなく発揮できる環境をきっと見つけられます。

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