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買う5秒前|草場 滋

買い物の衝動は誰にでもあるもの。少額な商品から高額商品まで、買う決定権を握る5秒前の正体とは?様々なヒット商品とともに買い物の真理を読み解く書籍。

彼女のマネをしたいワタシ

普通、ファッションリーダーというと、渋谷や丸の内あたりに生息するカリスマ的な女子大生やOLを連想するのではないかと思う。ファッション誌の編集部にしょっちゅう出入りしたり、ブランド店のプレスパーティーに招かれたり──。 でも、実のところ、真のファッションリーダーは彼女たちじゃない。もっと身近なところにいる。 どこにいるかって? ほら、学校や職場で仲のいい女の子5、6人のグループがあるでしょ。真のファッションリーダーは、大抵その中にいる。彼女は別にファッション誌に読者モデルとして登場することもないし、山の手に住むお嬢様でもない。どこにでもいる、ごく普通の女の子だ。でも、そんな〝普通っぽさ〟が、逆に希少価値なのだ。 どういうことか。 例えば、「女子大生」と聞いて、あなたはどんな人物像を連想するだろうか。恐らく──上智や青山学院、立命館あたりの私大に通い、いわゆるキレカワなファッションに身を包み、週に2日程度スタバでバイトして、英会話サークルで知り合った1歳上の彼氏がいる──みたいな〝平均像〟を思い浮かべるんじゃないだろうか。 でも、実際の女子大生は、そんなステレオタイプじゃない。いや、むしろそういうのは少数派。多くの女子大生は、例えばアニメ好きだったり、体育会系だったり、居酒屋で泥臭いバイトをやっていたりと、ちょっと定番のイメージから離れている人たちばかり。 そう、平均というのは、あくまでバラバラな個性の中間値。平均的な女の子が一番多いわけじゃない。

平均的な女子大生ってww 女子大生に幻想を抱きすぎなような気もするが、おっさんの頭の中といったらそんなものかとも思う。港区在住の男に寄生しパパ活する港区女子みたいなのを想像する僕もちょっと変わっているのかもしれない。自分が大学生だった頃を考えれば、そんな幻想はおじさんの妄想だということがわかる。平均的な女子大生像というのは大学生活でうまくいかなかった人たちの頭の中で繰り広げられる理想なのかもしれない。

小ネタが欲しいワタシ

ツイッターやフェイスブックなどが登場する前、ネット好きの人たちがこぞって利用したのがブログだった。眞鍋かをりが「ブログの女王」と呼ばれたり、大相撲の普天王が「ブログ力士」と呼ばれた、あの時代──。 当時の総務省の情報通信政策研究所の調査によると、日本国内のブログ数は2004年から急増して、2008年1月時点で約1690万。 その後、2010年代になるとSNSが普及して、一時ブログは勢いを落とすが、またブログが盛り返しているという。要は、様々なSNSを試した結果、やっぱりブログが一番自分の性に合うと思う人たちが戻ってきたということ。定期的に何か情報を発信するツールとしては、一番使い勝手がいいのかもしれない。 では、そんな彼らは一体、何を毎日書いているのか?芸能人でもないから、そう毎日、新鮮な話題があるわけでもない。かと言って、趣味の成果を発表するわけでもない。そういうのは、もっと年配のブロガーに多い。じゃあ、ケータイ小説?いや、それも3日で飽きてしまった。 そう、若い人たちがブログに書くネタ──それは大抵、日々の「お買い物」情報だ。話題のお菓子、ファストファッションの店で買ったスカート、行列店で食べたランチ、LINEの新しいスタンプ、etc。 ただし、購入した商品なら何でもいいわけじゃない。彼らなりにニュースバリュー……要は情報性がないと載せられない。ミスタードーナツで買ったスタンダードなドーナツは載せられないけど、プランタン銀座で買った新種のドーナツなら載せられるという具合。要はネタとして面白いかどうかである。そうなると、いつしか彼らは日々の買い物も「それ、ブログに載せて面白いか?」目線で選ぶようになる。もはや自分の嗜好よりも、ネタとして面白いほうを優先する。 本末転倒だ。

僕もブログをやっていて、そうそう毎日ブログに書く記事のネタがないことに気づく。そして行き着いた答えはレビュー記事だ。それもがジェッド系は商品を手に入れるのに元手がかかる(有名ブロガーにでもなれば案件で商品を提供されることもあるのだろうが)ので書籍に行き着いた。僕もInstagramでバッグの提供を持ちかけられたことがあるが、特にそのバッグを欲しいと思わなかったので丁重にお断りした。案件を断るなんて勿体無いと思うかもしれないが、自分がいらないものを他人に勧めるのには抵抗がある。書籍の献本も同じ。その時読みたい本であれば自分で買うので献本はお断りしている。

ショッピングの科学を例を交えて解説する書籍。日頃商品のネーミングや見た目によって購買意欲を刺激され続ける僕らの痛いところをついてくる書籍でもあります。

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