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引きこもり脱出支援マニュアル 家族で取り組める実例と解説

僕を含め「引きこもり」と言われる人は少なくとも国内で100万人いると言われています。もし家族や身近な人が引きこもりになったらどうすれば良いのかが書かれた書籍だが、引きこもり自身(僕のような人)が読んでもあまり効果はないといった印象。引きこもりでも明るく生きるといった程度のことなら実現できそうです。引きこもりは心地よい空間を長年かけて構築してきた実績?があるので、そう簡単に本を読んだぐらいじゃなおりません。

家族療法とは何か

日本国内のひきこもりの若者は七〇万人とも一〇〇万人とも言われています。この三十年間を振り返ると、ひきこもりの特徴も変わってきました。以前は十代の中学生・高校生の世代が中心でしたが、最近ではひきこもりの年齢層も高齢化が進み、二十代から三十代、なかには四十代も多くみられるようになりました。以前はイライラのほこ先が家族に向かい暴力をふるっていました。いまでもそのような若者はいますが、数は減っています。むしろイライラが自分自身に向けられ、リストカットや大量服薬などの自傷行為や、自死を考える若者が増えています。以前は母親が相談にやってくる場合がほとんどでしたが、最近は父親もよく相談に来ます。このような違いがあるものの、彼らの根底の気持ちは昔も今も変わりません。一日中家にいて好きな時間に起きて、好きな時間に寝て、やりたいことだけをやって、まわりからは自由気ままに楽をしているように見えます。しかし、心の中はまったく自由ではありません。人と関わる自信を失い、将来が見えない不安を抱え、悩み苦しんでいます。

僕も引きこもりがちなので、この問題には興味があります。会社での人間関係のトラブルと精神疾患によって人と関わる自信がなくなってしまい、社会との繋がりをたつ生活をして10年以上たちます。外出もいつもの場所(カフェ、歯医者などの医療機関、美容院)以外へ出かけることはほとんどなく、できるだけ人混みは避けて喧騒が苦手なのでヘッドホンで周りの音を遮断しないと外にも行けません。一度引きこもりになってしまうと抜け出るのが困難になるので家族や周りの人の協力が必要になります。

引きこもりは病気ではない!

ひきこもりは、心の問題ではあるのですが、心の病気ではありません。思春期・青年期において心が十分に成長しきっていない状態と、私は考えます。だから、病気にかかっているわけではなく、薬で治療するものではありません。ただし、なかには統合失調症や広汎性発達障害などが隠されていることもあります。その場合は、薬など病院での治療が大切です。病気か否かの判断は難しく、専門家の意見が必要です。しかし、ひきこもりの多くは病気ではありません。したがって医療がひきこもりに関わるには、限界があります。医療では、病気を治すことが求められています。ですから、病気でない人に対して医療は無力です。医者ができることは、どんな病気であるかを正しく診断して、治療することです。多くの場合、薬を処方することになります。精神科医などの医師の視点は、病気か否かということです。タロウ君のように、正常でなければ病気であろうと判断します。正常とは言えないし、病気でもない、ただ心の成長が十分でないという概念を医師は理解しません。したがって、正常でなければ、何らかの病気にかかっていると疑います。医者の使命は早期発見・早期治療です。ですから、このような視点しか持ちえない医者に行くと、無理に病気を当てはめるので、必要のない薬が処方されます。

引きこもり自体は病気ではありませんが、僕のように統合失調症や発達障害などに起因する場合もあるので精神科の受診もある程度効果があると思います。もし原因が病気だった場合は薬による治療が有効になってきます。

引きこもりは日本特有!?

ひきこもりがこれほど多いのは日本に特有で、ほかの国にはありません。欧米やアジアの専門家と交流すると、親から自立できないまま実家にとどまり、人々との交流を苦手とする若者は、どの国でも報告されています。それは文化の違いを超えた普遍的な現象です。しかしその数は日本ほど多くなく、一部の専門家の間で議論されているにすぎません。日本のようにメディアをにぎわす大きな社会問題となり、専門家だけでなく市民や行政なども巻き込んで対策が講じられているのは日本だけです。あえて言えば韓国がそれに近く、インターネット中毒とともに若者の問題として注目されています。日本文化にはひきこもりを誘発しやすい要因がいくつかあります。それは、日本的な親子関係のあり方、学歴志向、そして集団指向性という日本独特の関係性の持ち方です。

引きこもりでもネット上で社会との繋がりを持っていればまだましです。インターネット中毒は問題のような気もしますが、ネットを通して現実世界に興味を持てば外出の機会となる場合も。

引きこもりの家族や友人を持つ人に読んでほしい一冊。もし身近な人が引きこもりになっても諦めることはありません。親や周りの人間ができることは案外多いです。脱引きこもりを目指してまず一歩目を。

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