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古典が最強のビジネスエリートをつくる|齋藤 孝

『論語』、『武士道』、福沢諭吉、吉田松陰、デカルト、ニーチェ…ビジネスに役立つ!“生きた教養”を伝授。

なぜビジネスパーソンは古典を読むべきか

古典を読む際には、一冊の本をどれだけ吸収できたのかがポイントです。つまり、どれだけ実際に使えるようになったかが大事です。 精神を受け取るということは、マネをできるということだと思います。例えば『聖書』は知っているけれど、うまく引用ができないのであれば、『聖書』を読んでいるということにはなりません。『論語』も同じです。他の本でも、一言一句同じでなくてもよいですが、例えば、「こういうことをゲーテは言っている」「宮本武蔵はこういう種類のことをこう言っていた」という話を、日常会話の中で無理にでも使っていく。それを私は「引用力」と呼んでいますが、引用をする力こそが教養であり、精神の力です。  引用力を意識して普段から読書をしている人は比較的少ないと思います。 引用を心がけてみましょう。文章を読んで、完全に理解していなくてもよいのです。一~二ページ読んだだけでも、すぐに引用してしまう。日常会話の中で無理矢理にでも使ってみましょう。 積極的に引用をして、「この人物がこう言っていたよ」と、友達に向かって、同僚に向かって、あるいは知り合いに向かって言うことで、引用した言葉が自分に身についていきます。

良書を読むとついつい人との会話の中でその知識を引用したくなるものです。読書を習慣にしていると色々な場面で様々な引用をすることが日常的になります。人前で引用するからには古い知識や間違ったことは避けたいところ。その点古典は長く皆に親しまれてきたものなので万能であると言える。古典は読むのが億劫という人はその古典の入門書からでもいいので読んで触れて見るとまた違った世界が見えてきます。

本で深い人間関係を培う

本は情報を得るためのものでもありますが、 一番大事なことは、深い人間性を培うということです。それが、ビジネスパーソンにとっても、実は人生における非常に大きな勝負の分かれ目になってきます。勝海舟が自分の中にずっと住んでいると、いざ何かを決断しようと思ったときに、勝海舟の決断力が自分を支えてくれることがある。例えば、勝海舟が薩摩の西郷隆盛と話して、江戸を血の海にしたくないと、江戸城無血開城を二人で決める。そういう決断の様子を自分のモデルとして持っていることで、日々の仕事のストレスを自分のほうから飲み込んでしまう。そのぐらいの大きさが、勝海舟にはあります。古典の著者たちには、そういった人間性が誰にもあります。古典から、その状況を飲み込んでしまうスケールを写し取ることができる。そんなふうに古典を利用できるまでには、時間が必要です。パッと読んで、パッとやめてしまうのではなく、例えば、一カ月の間でも持って歩いてみましょう。いつもかばんにこの本が入っていて重いな、と思うかもしれませんが、そのちょっとした重さが大事です。なぜこの古典をいつも持っているのか考えてみましょう。重さ自体にも慣れてきます。電車に乗っている時間、人を待っている時間、あるいは帰宅前にちょっと時間が空いてしまったなら、一五分でも三〇分でもカフェに入って、ページを開いてみましょう。ちょっとした時間を積み重ねていくことが大切です。

なかなか古典の本を一冊外出時に持っていくというのは骨が折れる。なので僕は、スマホのKindleアプリをダウンロードしてそこに未読の書籍やお気に入りの書籍をライブラリに追加しています。タブレットを持ち運ぶのすら面倒臭いという人には、画面は小さいですが文字の大きさとかも変えられるのでおすすめです。

古典を語れるぐらいになれ

現代人は、スマホやテレビなどいろいろなもので時間を消費しています。インターネットを通じて情報の波にさらされ、友達同士のSNSもやっています。この一年間を通して、本当に精神の柱になったものが何かと聞かれたときに、「あったっけ?」と首をひねる人も多いでしょう。消費する時間の一〇分の一でもいいから、古典に費やしてもらえれば、一年後には堂々と古典について話すことができます。誰に聞かれずとも、「マイ古典」を持つことで、自分自身が満足します。すると、大きな変化があります。自分の中に、偉大な精神を持った巨人たちが自分の味方として住んでくれるようになる。 自分個人はたいしたものではなくても、自分の中にいる勝海舟、ゲーテ、ソクラテス、そういう人間たちが後押ししてくれるような気分になります。そういう気分で一生を過ごせると、逆境に遭っても、自分の中では先へ進んでいくパワーを必ず感じることができる。 エンジンを搭載するようなイメージです。状況にただ流されているだけではなくなります。川の流れ、潮の流れで流されているのではない、あるときは錨を下ろし、あるときにはエンジンを身につけることができる。それが古典であり、人物を心の中に住まわせるということです。

先人から連綿と受け継がれてきた、古典を小脇に抱えて偉人の精神で戦い抜け!最強のビジネスエリートを作るための生きた教養がここに。

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