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仕事を面白くする法 自分を伸ばす生き方|畠山 芳雄

人によって幸福の尺度は違うがざっくりというと「伸びる収入」「面白い仕事」「私生活の満足」の三つが揃っていると比較的幸福と思われる。その一つである仕事を面白くするという点に着目し自分を伸ばすことを目指した書籍。

高い収入より伸びる収入

「なにを言ってるの。はじめから全部そろっているほうが、いいに決まってるじゃない」という声も聞こえてきそうですが、いまでも発展途上国の若いカップルは、二人でつぎに買うものを考え、収入の向上にあわせて買うものを決め、生活が少しずつ向上するプロセスを楽しんでいます。これは一つの例に過ぎませんが、どうも物質的な意味での幸福感というものは、その絶対水準がいくら高くても、それが上がらずに同じ状態が続けば幸福を感じにくく、むしろ不完全な状態から出発して、それが年々向上していくプロセスを味わうほうが大事なのではないか。そして、その変化の回数が多いほど、幸福を感じる全体の量は大きくなるようにも思えます。所帯道具を一度に買いそろえれば、楽しみの回数は一回きりで、あとは当たり前になってしまいます。最近は新婚夫婦への贈り物を、事前に親戚友人などと予約して、はじめからワンセット揃えてしまう例も多いようですが、そうやって楽しみを一度に「浪費」するのではなく、お金でお祝いをもらい、自分たちで何度にも分けてその都度、生活の変化を楽しむほうがいいのかもしれません。これは車を買うときでも同じです。あこがれの高級スポーツカーに無理して飛びつくよりは、まず安い大衆車から出発して逐次上級車に買い替えていくプロセスを楽しむほうが、幸福感は大きくなるでしょう。収入には不釣り合いな無理をすると、それはあとあとまで尾を引き、意外に重苦しい感じになります。

宝くじのようなものが当たると一時的に金持ちになりますが、それで数ヵ月も経てばお金があるのが当たり前となってしまい、徐々にお金が目減りしていく。そんな状況とは違い、貯金ゼロから夫婦で暮らし始めたような場合は、徐々に収入が上がってライフステージをこなしているうちにこう収入になったりして伸びる収入が得られれば満足感もひとしおだと言う。しかし、高度成長期も終わり、普通に勤めているだけでは収入が上がっていかないこの世の中ではこのような伸びる収入を実現するのは難しいのではないだろうか。のほほんとサラリーマン生活を送っているだけでは収入は上がっていかない世の中になっているのです。

充実した私生活を持つために

成功の多くは自分が努力したときに得られ、失敗は自分が気を抜いたときに起こりがちなものですが、よく知っていなくてはならないのは、成功や失敗には必ず、運というものがつきまとうことでしょう。それほど努力しなくても、偶然うまくいくことがあります。それには、自分の力のほかに、時の運、つまり、たまたまタイミングがよかったにすぎないこともあります。陰で力になってくれた人がいたり、先輩が築いてくれた信用がものを言ったケースも多い。ですからうまくいっても、それが全部自分の力だと思い込まず、これは運がよかった、あるいはいろいろな人のお陰だと考え、気を緩めず、謙虚に受け止めるのがいいようです。自分を過大に評価しないこと。そして自分がやったことでよかった点、まずかった点を反省し、どんなことがここから学べるか。仮に、もう一度同じ仕事をやる機会があったら、さらにどんな工夫をするか。そして陰になり、ひなたになって心を尽くしてくれた人々にお礼を言うこと、このように考えるのがよいでしょう。

努力でなんでもなんとかなればいいが、実際には努力の方向性が違っていたりすると、徒労に終わることも。成果が出た時もそれが外的要因ではないかときちんと分析し、自分を過大評価しないこと。サラリーマンだと会社組織というチームで成果を挙げているわけで、あたかも自分一人の成果であるように感じてしまいがちだが、そこには多くの人が関わっていることを忘れないこと。ここをきちんとしていないと会社で生きづらくなってしまいます。

仕事というのはなかなか面白いと感じることができないもの、それを面白くしようという書籍。自分を伸ばす生き方を習得して楽しく仕事に取り組みましょう。

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