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なぜ<ことば>はウソをつくのか? 理性と直観の哲学バトル!

言葉は時に嘘をつく。言葉に囚われすぎるとつまらないことにこだわる事に。理性と直感で言葉を操る術をあなたは持っているだろうか?思考を巡らせるよりもよっぽど嘘が少ない直感に任せた言動こそ人の心に残るものだと僕は思う。

自分にはできない?

「じぶんにはできない」とかんたんにいってのけるひとがいる。やれるかやれないかは、やってみなければわからない。できない、というひとは、やる気がないのである。エイッととびこえると何でもないのだが、その勇気がなければ、新しいことがきびしい障壁となって立ちはだかる。 「じぶんにはできない」というのは、大抵の場合、異物や未知のものからじぶんをまもろうとする悲鳴である。新しいことに挑戦できないのは、新しいことにぶつかってゆく覇気がないのではなく、古いことを捨てる勇気がないからである。ぐずぐずと文句をいうこと自体、過去へしがみつくことだが、考えるほどに臆病になってしまうのは、そもそも考えることが、後ろむきにできているせいであろう。過去を考えることはできるが、明日にむかって思考を練り上げることはできない。いま思ったことが気づいた瞬間には過去になっているように、考えるということは、すでに過去の時制である。「わたしはつねに未来にむかって考えている」というひともいるが、考えること自体、過去の時制なのだから、たんに未来を過去に送りこんでいるにすぎない。

とりあえずやってみてから出来るか出来ないか考えるぐらいがちょうど良い。仕事で安請け合いするのはよくないが、一度自分には出来ないと断った仕事は次回までに出来るように自己研鑽するぐらいの気概が必要だ。学習する人ならば次に頼まれた時はお時間をいただけるならと仕事を受けることができるかもしれない。

議論を好まない訳

小泉首相は議論を好まないらしい。盟友との会合で議論が白熱しても一人、黙して語らず。議論にくわわらない理由は「議論をすると感性がにぶくなる」からだという。これは正しい。感性はことばや理屈に先立ってあらわれる直接的な知である。先にことばがでてくると、ことばをこえたものが見えなくなる。ことばをこえているのは、直観力や芸術性、ひらめきや創造力だけではない。生きるというふるまい自体、ことばの外側にある。身体や五官、感覚は、沈黙している。われわれの生をささえているのは、この沈黙である。ことばや文字に右往左往しているのは言語中枢だけだが、そもそもことばや文字は、世界のものであってひとはそれを借用しているにすぎない。ことばの外側というのは「よい考えが外からやってきた」とかんじるときの、外である。ことばはことばの内陸を、直観は、ことばの外に広がっている地平をながめる。ことばの外は、じつはじぶんの内である。じぶんの内部でうまれたアイデアが外からやってきたようにかんじるのはそのせいだ。ところが、ことばに慣れてしまったひとは「じぶんの外側にことばがある」のではなく「ことばの外側にじぶんがいる」とかんじてしまう。

言葉を超えたところに先進性や新しいアイデアがある。議論の中からは大したアイデアは出てこないと僕も思う。言葉で表現できることは実現したとしてもそこに目新しさはないように思う。言葉にならないものを大切にしたいものです。

色恋沙汰が芸術に与え続ける影響

恋愛には特有の情感がはたらく。恋愛物語が飽きることなく小説や映画、芝居にとりあげられてきたのは、この恋愛感情がことばをこえているからである。哲人ピカートは「愛のなかにはことばより多くの沈黙がある」といった。そしてこんなキャッチフレーズを残した。 「黙って! あなたのことばが聞こえるように」愛は魂や身体からうまれた直観である。愛を語ることばは、その直観を追想するものでしかない。ひとはことばの世界を生きているが、身体感覚や生命の躍動は、沈黙する直観のなかにひそんでいる。人々がせつなく恋歌をうたい、恋愛小説を読み、テレビのラブ・ストーリーに夢中になるのは、恋愛感情という直観がことばをこえて身体感覚や生命感情に迫ってくるからであろう。恋愛は冒険でもある。身体にみなぎる生の力やよろこびは、恋のように、理屈抜きの直観が運んでくる。子どもが元気で毎日たのしいのは、小さな冒険者だからである。若者はだれもが五官や身体感覚がとらえる直観的な世界に身をおき、偶然と未知、憧憬にハラハラ、ドキドキしながら生きている。

太古の昔から男女の色恋は芸術と密接な関係を持ち続けてきた。恋愛の形がSNSやインターネットの発達で新しい形をとるとしても変わらぬ興味の対象であることは間違いない。そうでなければ雑誌の恋愛特集や婚活サバイバル番組が興味を引くことはないだろう。

言葉にできることはある意味才能だと思う。言葉を介すことでニュアンスが変わってきたりするため、正確に物事を伝える技術はスキルとなる。多くの人はそれがわからないから嘘がはびこることに。言葉の大切さとその限界を知るための書籍。

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