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あなたは間違っている|小川 仁志

世の中の常識っていろいろあるけど誰がそう決めたのかわかりませんよね。そんな出どころのわからない常識なんてもの意識する必要があるでしょうか?多様性が叫ばれる時代、どんな考え方もあっていい。そう思わせてくれる哲学講座。

会社の方針には従わなければならないか?

私たちは組織人である以前に、1人ひとりが人格や個性を持った個人です。その個人として表現や行動の自由が制限されるというのは、いかがなものでしょうか。組織に属すということは、必ずしも「組織の犬」になることを意味しているわけではありません。全体主義国家ではないのですから、どんな組織であっても、表現の自由はあるはずです。また、おかしいと思うことについて、それに反する行動をとったからといって、解雇されたり、重い処分が下されたりするのは、ちょっといきすぎだと思うのです。組織というのは個性豊かな人の集まりだからこそ、さまざまな意見が出るのです。それが組織の方針に合わないからダメだといって抑えつけるのではなく、多様な意見を生かすという視点もまた、同じくらい重要なのです。

会社の方針に異を唱えると立場が危うくなるのではないかと思う人もいるかも知れません。でも考えてみてください。今のこの世の中で、多様な意見を吸い上げてくれない組織が後何年生き残れるでしょうか。スピードがものをいう時代、そんな会社は遅かれ早かれ化石化してしまうことでしょう。下々(現場)の意見を吸い上げる土壌のない組織はニーズを汲み上げることなく他社との競争に破れ、見当違いの古いものづくりで失敗するのは目に見えています。そう思ったら転職やらなんやら考える時期かも知れません。

会社に行くのは当たり前か?

会社に行かなければならない理由として、「仕事がチームワークだから」というものがあります。会社とは、経営者をトップに据えた「ピラミッド型」の組織であり、チームリーダーや先輩、後輩、同僚たちと協力しながら仕事をしなければいけません。だとすれば、やはり組織内の人たちとコミュニケーションをとるために、毎日会社に行かなければならないだろうというわけです。しかし、これはどうしても出社しなければならない理由にはならないでしょう。なぜなら、ネットやメールなどの通信手段を駆使すれば、離れた場所にいても、社内(社外)の人と十分コミュニケーションをとることが可能だからです。こうしたコミュニケーションツールを使えば、極端な話、地球の裏側とでも仕事ができます。かつて、自宅をオフィスにするSOHOというスタイルが流行ったことがありますが、最近では、「ノマド」というワーキングスタイルが出てきました。ノマドとは、もともとは季節ごとに居住地を移して生活する遊牧民のことを意味する言葉でした。そこから転じて、最近では、カフェや自宅などを転々としながら、オフィス以外の場所で働く人たちのことを指すようです。既成概念にとらわれない彼らの働き方は、もしかしたら、世の中の働き方を大きく変えるかもしれません。

一昔前はSOHO今はノマドやテレワークなんて働き方。子育てとの両立などの観点からも自宅勤務を推奨する動きはこれからもっと加速するだろう。そもそも会社に出勤する前の通勤ラッシュは著しく生産性を害します。脳のゴールデンタイムと呼ばれる朝の時間に通勤というストレスの多い行動をとるのは理にかなっていません。なので若い人を中心に、職場の近くに住居を構える動きが出てきています。それどころか、できるだけ会社に出勤せずに働くことを選ぶ人も。政府も本腰を上げてテレワークを推奨するようになってきていますし、会社には出勤するものという常識は今や崩れつつある状態です。

SNSを使えば本当につながれるのか?

ツイッターやフェイスブックなどの、いわゆるSNS(Social Networking Service)は、今や私たちの生活の一部となっており、幅広い分野で活用されています。実際、SNSは世の中をネットワークでつないでいると考えられています。共通のテーマについて問題意識や関心を持っている人たちを、住んでいる場所や立場の違いを超えて結びつけるもの、それがSNSというわけです。例えば、2012年に首相官邸前で行われた大規模な反原発デモが、SNSによる呼びかけで広がっていったというニュースは、記憶に新しいところでしょう。SNSが不特定多数の人の行動に影響を与えたのは、日本だけではありません。中東の民主化を実現した「アラブの春」も、アメリカの格差社会の問題に一石を投じた「ウォール街占拠」も、みんなSNSがなければ起きなかったのです。もちろん、政治活動の面だけで活用されているわけではありません。身近な例では、SNSによってマイナーな趣味を持った人たちが集まり、どんどん仲間を増やしているという事実があります。こんなふうに考えると、SNSを使えばどんな人ともつながれそうな気がします。でも、ちょっと待ってください。本当にそうでしょうか?SNSは、確かにそれまで孤立していた人たちを、点と点を結ぶようにつなげました。しかし、ひとつにつながれると考えるのは、やや楽観的すぎるのではないでしょうか。仮にアニメのコスプレをするのが好きな人たちがいたとしましょう。では、そこに空手サークルの集団が入れるでしょうか?実は、そこに大きな問題があるように思うのです。

SNSの運用していて、思うのは軸のブレた投稿をしているとフォロワーが減るということ。最近では僕のSNSは読書垢になってしまっています。本が嫌いな人はどんどん去っていきます。そして読書垢となった現在、本以外の投稿をするとその瞬間またフォロワーが減るという現象が。だからみんなアカウントを複数持ってアカウントの特徴にあった投稿をしてるのねとおじさんは今頃気付くわけです。

世の中の常識を疑ってみよう。常識や慣習の中には意にそぐわないものもあるはず、そんなものに振り回されないよう、自分の哲学を持つべき。というお話。

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