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親がお金で失敗していても、お金の天才を育てられます!

おカネの話題が出るだけで不安になったり、ビビッてしまう親も多い。親自身が、おカネの扱いが下手すぎることを恥じていて、子供に自分のダメダメぶりを知られたくないと思っていたりする。それなりに経済的にきちんとしていても、おカネについて話すのはちょっと気がひけるという親もいる。おカネについてまったく話さない親も少なくない。そこが問題だ。子供がおカネをどう扱うようになるかに最も大きな影響を与えるのは親なのだ。それは研究でも明らかになっている。だから、子供が学校に入学する前に、おカネの話をした方がいい。ケンブリッジ大学の研究によると、おカネの管理に役立つ習慣の多くは、7歳までに決まると言われる。この本は、親が子供に教えるべきおカネの話だ。あなたの子供が3歳でも23歳でもかまわない。子供の年齢層を6つに分けて、各章で教えるべきことを書いている。就学前、小学生、中学生、高校生、大学生、そして社会人。 おカネの基本知識はもちろん、おカネにまつわるさまざまなトピックについての「ここだけの話」もある。

まだ早いと思う時期からお金の話を始める

子供は3歳にもなると、おカネの概念を理解できるようになる。すごく幼稚な理解ではあっても、価値や交換といった概念がわかり始める。ウィスコンシン大学マジソン校の研究がそれを示している。また、3歳になると目の前のものを我慢できるようになる。これらは基本的だが、日常生活でのおカネの役目を理解するのに重要な知識だ。

あなたのお子さんがまだ小さいなら早いうちからおカネの天才にするべく教育する時間がたっぷりあるだろう。数字を使って教えるのも良い方法だ。「若いうちから確定拠出年金にお金を入れることが大事なんだよ」と教えるより「22歳から毎月315ドルを確定拠出口座に入れておくと、65歳の時には100万ドル以上(1億円以上)になるんだよ」と言えばいい。子供はみんなこの1億円という言葉に心動かされるようだ。

セレブのリアリティ番組を見せないというのも重要。子供にそんなライフスタイルを真似させることになってしまうからだ。とはいっても、今はSNSなども普及しておりセレブの生活ぶりを覗ける環境は多い。そんなセレブの生活を真似しようとすると間違いなく借金地獄に。SNSと言えば最近よく見かけるのが優雅な生活ぶりを投稿し(コピペも多い)「一緒に稼ぎたい人はこちらへ」的な文言とともにLINEのアドレスへ人々(カモ)を誘引するもの。これはSNSでDMを送り怪しげなサイトへ誘引してアフィリエイト登録させ報酬を得るというもの。稼ぎたい人は投稿者が行なっているような人を騙すような行為を共犯者となって行わなければならない。こんなのに引っかからないためにも、うまい話はそうそうないことを子供のうちから教育すべきだ。

貯金しよう

就学前

6か月の赤ちゃんでさえ、最低限の自制心を働かせ、自分を落ち着かせるような行動ができることは、研究で示されている。たとえば、指しゃぶりがそうだ。3歳になるまでには、大変なことをやらかしてしまいそうな衝動を抑えられるようになる。

まず待つことはいいことだと覚えさせよう。前から目をつけていた欲しいものがあったりする場合だ。待った先にどんないいことがあるかを教えてあげよう。

小学生

7歳にもなると、子供は目標に集中できるようになる。そして目標達成に必要なことを受け入れる。そんな子供のほとんどは、おカネについての自覚があり、お小遣いやちょっとしたお手伝いでお金を稼いで(手に入れて)いる。

貯金の習慣をつけさせるには、子供に次のように教えるといい。「手に入れたおカネの4分の1を貯める」というルールだ。理由は簡単だから。もちろん子供が数字好きならばこの機会に割合について話してもいいし、パーセンテージを教えてもいい。歯磨きやシートベルトをする習慣と同じように貯金を自動的な習慣にして欲しい。

中学生

貯金を習慣にさせるのに、中学時代は最適だ。中学生にもなれば子供の時と違って貯金についてよく理解できるし、高校生と違ってまだ親の話を新鮮に受け止めておカネを差し出してくれる。それに、このころはおカネを貯めなくては買えないような、ちょっと高い物を欲しがり始める時期だ。

貯金を習慣にさせるには、次のような言葉で説得するといい。すっからかんになってはいけない。もしその買い物で一文無しになってしまうようなら、もっとお金を貯めてからそれを買うべきだ。いつおカネが必要になるかわからないのが現実だ。絶対に必要なものが出てきたり、大好きなバンドが地元に来ることになっても、お金に余裕があれば、チケットを購入できる。緊急の事態にも対処できるよう幾らかのお金を置いておいたほうがいいことを教えよう。

この後も高校生、大学生、社会人とどうおカネと付き合うべきかが記されている。テーマ別だと「努力には見返りがある」「借金を返そう」「賢くお金を使おう」「保険をかけよう」「投資についての単純な真実」「社会に還元しよう」「子供にとって何より大切な決断:大学の学費」が子供の年齢別にどのようにおカネと付き合うのがいいかが書かれている。最終章は「親へのお金のアドバイス」で締めくくっています。子供とどこまでおカネの話をしていいのか悩んでいる親は意外と多いと思います。この本は積極的に親がおカネについて教えることで子供がおカネに困らなくなる(おカネの天才に育つ!)という良書です。

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