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「読むだけでさみしい心が落ち着く本」誰にでもこの要素はあるLook at me 症候群とは?

何もかもが自由であるようで、目に見えない高い壁に取り囲まれて、不自由な生活を強いられている現代日本。そこに発生した現代病ともいうべき病態を「Look at me 症候群(Look at me syndrome、以下LAMSと省略します)」と名付け、本能とも言える、「私を見て」「私の存在に気づいて」という欲求を解説する。

Look at me 症候群のチェックリスト

  1. 自分は「おとなしい無口な子」だと思われている
  2. みんなから「注目されたい」と思うことがあるが方法がわからない
  3. 友人が多い人を「うらやましい」と思う
  4. 自分の意見を人前でしゃべれる人を「うらやましい」と思う
  5. 自分にはとりたてて他人に誇れるものがない
  6. 自分の容姿に自信がない
  7. 目立つことをしていじめられるのがとても怖い
  8. 自分が自殺したら周囲の人がどんな態度をとるのか考えることがある
  9. 大皿料理に最初に手がつけられず、好きなものをとられて悔しい思いをすることがよくある
  10. ズルをして上手く立ち回っている人は絶対に許せない
  11. 読書が好きで主人公に感情移入することがよくある
  12. 他人の嘘がよくわかるが、いつも聞き流している
  13. 「親友」と思っていた人にひどく裏切られたことがある
  14. アイドルに憧れている(憧れていた)
  15. 「女優としての素質がある」と思う(思っていた)
  16. 子供のときに褒めてもらったことをよく思い出す
  17. 親は好きだが「自分の気持ちを理解していない」と思う
  18. 家で願望が強いが実行できない
  19. ときどき自分の身体を傷つけたくなる
  20. 自分のことがどうしても好きになれない

いかがでしたか?

12項目以上に当てはまった方は可能性あり、15項目以上の方は要注意です。

承認欲求は強い方なので危ないかなと思いましたが、僕は8個にチェックが入りました。とりあえずLAMSではないようです。ここからは、LAMSの9つのタイプを見ていきます。

LAMSの9つのタイプ

タイプ①:目立たずおとなしい人に見えるLAMS

  • 特徴 いい子である、孤独感が強い
  • チェックリスト項目の1、2に該当
  • ある分野で恵まれているように見えても、異なる分野で優れた人たちに対してLAMS特有の渇望感を有しているのです。このようなタイプの方は、いじめの加害者になる場合もあります。

タイプ②:強い劣等感にさいなまれるLAMS

  • 特徴 自己主張が少なく、優しい。自分に自信がない
  • チェックリスト項目の3、4、5、6に該当
  • このタイプのLAMSの人は「自分を見て欲しい」「自分に注目して欲しい」という気持ちはさらに強くなるのに、まわりの人は全く構ってくれない、気づいてくれないという悪循環が起こります。

タイプ③:まわりの目が気になって仕方がないLAMS

  • 特徴 まわりの人に対して従順、自己肯定感が極度に低い
  • チェックリスト項目の7、8に該当
  • 他人の目に怯える一方、そのような自分が嫌いになっていきLAMS特有の感情を「異常である」と思いはじめ自己卑下につながります。まさに「自己嫌悪の悪循環」です。

タイプ④:自己表現が苦手で臆病なLAMS

  • 特徴 いつも何美化にビクビクしている、人と打ち解けるのが苦手
  • チェックリスト項目の9に該当
  • 「好きなものをとられて悔しい思いをする」のは普通の人にもあることだが、それが病的に強いのがLAMSの方に多く見られる傾向です。

タイプ⑤:正義感が強いが、それを表現できないLAMS

  • 特徴 真面目でしっかり者、善悪の判断基準がしっかりしている、正義感が強い
  • チェックリスト項目の10に該当
  • 「私の意見を聞いて欲しい」「私の気持ちを理解して欲しい」という感情が周囲に伝えられないと、強いストレスを自分の中に溜め込むことになる。

タイプ⑥:ロマンチストで読書家、夢想家のLAMS

  • 特徴 感受性豊か、想像力に富んでいる、嘘を見抜くのが上手
  • チェックリスト項目の11、12、13に該当
  • 感受性の高さはとても重要な資質なのですが、LAMSの方の多くは、読書から離れて現実世界に戻ると、それが恥ずかしいものと思い、自己卑下する場合も。

タイプ⑦:アイドルに憧れるLAMS

  • 特徴 自分の好きなところ、嫌いなとことの差が激しい。完璧主義者
  • チェックリスト項目の14、15に該当
  • 思い切ってアイドルを目指して行動しようとしても、多くの場合失敗に終わります。思い込みが強すぎるために、失敗の反動は強烈な心の傷となって残ります。その結果、重篤なLAMSになる可能性が高くなります。

タイプ⑧:家族との関係に悩むLAMS

  • 特徴 家族思いである一方、家族への不信感が強い。家出願望がある
  • チェックリスト項目の16、17、18に該当
  • 家庭内で深刻な状況にあるわけではないがLAMSの家出願望は「私を見て(=Look at me) 」という気持ちの裏返しとなります。

タイプ⑨:自分の心と身体を傷つけていくLAMS

  • 特徴 思い込みが激しい、常に心が満たされない、自己評価が低い
  • チェックリスト項目の19、20に該当
  • 満たされない家で願望などが強くなると、「自分が自殺したらどうなるか」という危険な気持ちになり自分を傷つけたくなるという強い誘惑にかられるように。

他の精神疾患との違い

統合失調症では幻視や幻聴、僕の場合ひどい時は幻臭までありましたがLAMSにはそういった症状はあらわれません。躁鬱病(双極性障害)では異様な気分の高揚、社交性の増大、多弁傾向などが見られますがLAMSとは全く異なる症状です。うつ病はとにかく元気が無く、疲労感が強いのが特徴ですがこれとも違う。こういった典型的な精神疾患ではないので、「神経症」「適応障害」といった幅広い概念を持つ病気と診断されることが多いLAMS。治療は基本、投薬はしないでカウンセリングを行います。思い込みの力を利用する「プラセーボ薬(偽薬)」を使用することはあるそうだ。これで症状が改善した場合一連の精神疾患ではないということ。

本書では3人のモデルケースとなる女性たちを取り上げ回復までの道のりを紹介しています。自分はどうしてこんなに寂しい気持ちになるのだろうと感じたら上記のチェック項目をチェックして見て『Look at me 症候群』が疑われる場合カウンセリングを受けに病院に行くことをお勧めします。病院に行くといろんな患者さんがいるので自分だけじゃないと思えるし、カウンセリングを受けるだけでも回復する方もいます。もちろん重篤な方はそれなりの治療を受けて回復を目指すわけですが。

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