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「後回し」にしない技術|イ・ミンギュ|憧れの「すぐやる人」になるにはどうしたらいいのか?

やらねばならぬことを先延ばししないために必要なもの、それは「意志」ではなく「技術」だった。1%の変化を加えるだけで、人生は大きく変わるととなえる心理学者が「実行力」を身につける秘訣を「決心」「実行」「継続」の3つのフェーズに分け伝えます。

決心する

「切実に願えばかなう」 「生き生きとイメージすれば夢が現実に変わる」  ──この自己啓発の法則は、昔から聞き飽きるほど強調されてきたことだ。

ところが、このような話を絶対の真理であるかのように信じている人たちには申し訳ないが、ひとつ悪い知らせをお伝えしなくてはならない。残念ながら多くの場合、これは真実ではないということだ。 「切実に願い、生き生きとイメージしさえすれば、夢がかなう」といったプラスの自己暗示は、実際には思ったより効果がなく、目標を達成するうえでかえって邪魔になることもある。

心理学者のリエン・ファム(Lien Pham)は、ある大学生のグループに中間テストで高い点数を取った場面を「毎日生き生きとイメージしてごらん」と言って、そうでない大学生のグループと実際の中間テストの点数を比べてみた。研究の結果は予想を裏切るものだった。高い点数を取ったのは、イメージしなかった学生たちだったのだ。イメージした学生たちはかえって勉強時間も少なく、成績も低かった。

実際、切実に願えば必ずかなうとか、生き生きとイメージすれば何でも実現するということを法則のように信じる人たちの中には、大失敗をした人が意外に多い。

その理由を、2002年にノーベル経済学賞を受賞したプリンストン大学のダニエル・カーネマン(Daniel Kahneman)名誉教授はこう説明している。自信過剰になって計画を膨らませすぎた結果、「計画誤信(Planning Fallacy)」を引き起こすためだ、と。

願えば叶う系のことを言う人が世の中には多いが、それにも増して重要なのはきちんとした計画を遂行する力。なりたい自分から逆算して必要なスキルを得ていくプロセス。もしあなたの目標が高いのなら今すぐ後回しにせずやらなければいけないことが何かを考える。こうしたやる気にも勝る技術を使って難題に挑むのだ。

維持する

ある日、暴飲で入院したビルが意識を取り戻し、医師に尋ねた。「わたしは、とうとう酒のせいで死ぬのでしょうか?」  医師が深刻な表情で答えた。「ビルさん、残念ながら、あまり長くないようです」 「そうですか……。気分転換のために、1杯だけ飲みたいのですが」 「どうぞ。ところで、ひとつお願いがあります。隣の病室に今度入院してきた少年に、あなたのひどい姿を見せてやってもらえませんか?

彼を怖がらせて、もう酒を飲まないようにさせたいのです」  ビルは素直に同意した。そして少年を訪ねて、なぜ酒をやめるべきなのか、真剣に説明し始めた。その途中で、彼は自分の言葉に自分で感動を覚えた。自分の病室に戻ったとき、ビルは、医師に酒を飲みたいと言った事実をすっかり忘れてしまっていた。その出来事をきっかけに彼は完全に酒を断つことができた。彼こそが、後に断酒会を設立したビル・ウィルソン(Bill Wilson)だ。

どうしてこんなことが起こったのだろうか?  誰かを助け、他人に教えるとき、自分自身に驚くべき変化が起こる。他人を助けながら、助けをもらい、誰かに教えながら、より多くのことを学ぶのだ。 そこにはいくつかの理由がある。

第1に、教える過程でノウハウをさらに多く身につけるからだ。人間は自分が知らないことを他人に教えることはできない。また、自分を説得できない限り、他人を説得することもできない。だから誰かを教えなくてはならないとき、より多く学ぶことになり、誰かを説得するために、その理由をより多く探そうとする。結果的に、自分自身がずっと多くのことを学ぶことになる。実践する方法を教えれば、そのノウハウをより多く確保するしかないため、実践できる可能性も高まる。

第2に、誰かに教えると、それに見合った自分のイメージをつくるからだ。人は誰でもイメージに見合った行動をとろうと努力する。学級委員になれば学級委員に見合った行動を、将校に任官されれば将校に見合った行動をとる。誰かに教えれば、無意識のうちに「自分はこんなことを教える人間なのだから……」と思い、自分に対して以前とは違うイメージを持つようになる。自己イメージが変われば、行動も当然変わる。断酒会のメンバーはみな、他人を助けるうちにより実践の意志が固まったと語る。

第3に、言葉と行動を一致させようとするからだ。人は本心からでなくても、いったん言葉を口にすると、それに見合った行動をとろうとする傾向がある。自分が教えた通りに行動せずに、言葉と行動が一致しなくなると、不協和状態になってストレスを感じる。先に述べた「認知不協和理論」によれば、ストレスを逃れるもっとも効果的な方法は、自分が言った言葉に行動を一致させ、頭で認識している協和状態を維持することだ。そうすると実行可能性が高まる。

学生時代、人に教えるのが上手い子っていましたよね。テスト勉強を手伝ってくれる優しい子。彼らにあってその他大勢にないもの、それがわかる記述。勉強や仕事のノウハウを持った人ほどこれが上手い。そこに達することでより物事に対する理解度が増す。これは自分のためでもあるのだ。

後回しにせずすぐやる習慣を身につけるためのテクニックが満載。精神論ではなく技術にまで落とし込んだ方法論は必見。あなたのやる気をサポートしてくれるスキルになるはず。

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