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「何を捨て何を残すかで人生は決まる」で右肩下がりの現代を生き抜くサバイバル術を身につける

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人生を身軽に生きる。持ち物を減らす断捨離やミニマリズムといった言葉をよく聞くようになったが、この本では自分にとって必要なものを見極め、自分の意思で選び取り、見た目ではない豊かさを手に入れることを提案している。例えば、満員電車に揺られるのが嫌な場合、朝9時始業の会社(最近では始業時間を朝9時より早い時間にシフトするの会社も増えてきている)を避けたりするとか。捨てる勇気を持ち、実践すれば「自由に幸せに生きている」と実感できるようになる。

無駄を削ぎ落とすには実験が必要

都心の会社で働く人が「海の側で暮らしたい」と願っているとしましょう。思い切って海の側に引っ越してしまう手があります。また、家賃の安い地方の物件を借り、週末だけ海の側で過ごすという方法や、逆に海の側の町に仕事を見つけるという道もあるでしょう。

しかし、たくさんの選択肢があるにもかかわらず、実行しない人が多いのが現実。そこで著者は「実験」と称して海の側の物件を探してみたり、現地に足を運んでみたりしてみることを勧めている。お金に余裕があるならば半年だけ賃貸物件を借りてみて都会と海辺のデュアルライフを始めてみて、その体験(実験)を通し本気で海の側に住みたいのかどうか、生き方を変えるための指針となる。他にも通勤経路を変えてみたり1ヶ月の生活費を半分にしてみたり、ネット環境のない場所で過ごしてみたりと生活に変化をつける試み一つ一つが実験で、そこで得た経験は財産になる。

人の目を気にすることのリスク

周りから「いい人」「常識的な人」と思われたいばかりに過剰に頑張ったり、周りに気を使いすぎて自分の意見が言えなかったりするのは、やり過ぎだ。そんな人を揶揄して、「ぼくのりりっくのぼうよみ」というアーティストの『sub/objective』という曲で「人からどう見えてんのか それだけ気にしてる 何て素晴らしい人生だろう」という歌詞がある。気を使うのもほどほどにということだろう。

持つことが幸せだった時代と持たないことで幸せになれる時代の違い

ぼくが生まれた頃は車や家電など持つことにより幸せになれる時代だったが、幸せに生きるうえで本当に大切なことってなんだろうと言うフェーズにまで来ているからか、「持てるけど、持たない」という価値観が重要だと言う。便利に生活するうえで欠かせないツールを使いつついらない物を選別する。これは人間関係でもそうで名刺交換だけして、その後コンタクトを取らなかったような相手も無駄な知り合い(知り合いと呼べるのかも疑問だが)として捨てるの対象となる。

物は、増えれば増えるほど、整理整頓にかかる時間と労力は増大し、取り掛かるのが面倒くさくなります。

物をため込まないために、「リデュース」(物を減らすこと)「リセット」(ルーティーンを壊す勇気を持つこと)「リビルド」(自分のライフスタイルを定期的に見直し作り直すこと)を提案している。本当に必要なことは、足ることを知ることです。

最後に決めるのは自分自身

何かを決めるとき、すぐネットの向こう側に答えを求めるのは、外部のアドバイザーに判断を丸投げしているようなもの。ネットでは不正確な情報や誤った情報に触れる機会も多々あるので鵜呑みは危険を伴う。あくまで情報の一つとして、最終判断は自分の意思でというのが鉄則だ。

「やらなくていい仕事」を持たない

労働時間が無駄に長い人は2タイプいて一つは成果につながらない作業の多さとそれにかける時間が長い場合。もう一つは、やらされ感を持って仕事をしていること。人は時間があると思うと、効率化の努力をしなくなり、時間をどんどんかけるようになる。「定時に帰る」と決めて仕事にかかることで、だらだら仕事を減らし効率的に働けるようになる。

どこまで稼いでもお金への「不安」と「欲求」は消えないワケ

お金がいくらあったら安心か?という問いに「今の倍欲しい」という人は本当に必要なものが分かっていない。お金を使いものを得て、他人から「すごい」「羨ましい」と認められる幸せが続くのはわずかな時間でしかない。現在のようなものが売れない時代、この虚しさに気付いた人が多くなってきている証だろう。右肩下がりのライフプランを形成しておくのが人生の自由度を高める秘訣。毎月の生活費を半分にして生活してみること等は具体的に現代を生き抜くサバイバル術として役立ちそうだ。

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