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超ポジティブな二人が人生をもっと楽しくする為の方法を伝授

ネガティブというと何かと悪者のように扱われますが、ネガティブな感情が強ければ強いほど、ポジティブに向かうエネルギーは増します。それだけ脳にエネルギーが湧いているということ。物事をネガティブに考えがちなのも、個性のひとつ。いろんな人がいるからこそ世の中のバランスが取れているのです。

ポジティブとネガティブは実は表裏一体

修造 僕はピンチのときに根性論で解決するのが好きじゃなくて。どちらかというと、具体的に動きたい。だから、どうやったらマイナスからプラスに持っていけるのか、どうやったら脳が喜んで前向きになってくれるのか、考えながら言葉をつくっているんです。

茂木 僕も根性論はどうかと思うなあ。マイナスを根絶やしにするポジティブはよくないからね。マイナスとプラスは表裏一体。そもそも脳は、ネガティブとポジティブを区別できないからね。これは、最先端のポジティブ心理学の常識。

よくアイドルやタレントが華やかな世界に身を置きながら、意外とネガティブというのを共感材料としてキャラを位置付けたりしていることがある。それだけネガティブな感情は多くの人の脳内に存在する。このネガティブな部分がないとそれをエネルギーとしたポジティブな反応も得られないのだと思う。僕自身は、基本ネガティブで内向き趣味もインドアと根暗な感じだが、その反動がたまに出て大胆な行動をとることもままある。いわゆるポジティブな人には見られないほどの大きな力がそこで醸成されるのだ。

マインドフルネス

茂木 修造さんは、教えなくても実践してるよ。マインドフルネスとは、いま、ここに、いかに浸るか。余計な過去とか未来とか考えないで今に全力を尽くすこと。

僕の経験だと、部活などのバレーボールの試合で、均衡した試合中、「一本、一本、ここだよここ」と集中する様子などは、無我の境地やゾーンに入るといった状況を生み出すいい例だろう。今ここに集中しないと、パフォーマンスは上がらない。僕の場合背が小さかったので、サーブをこの状態で打つことが良いパフォーマンスにつながった。将来のことを計画したりすることは悪くないのだが、いきすぎると、「いま」が未来のための手段に成り下がってしまう。こうなると「いま」の価値が薄れるのでマインドフルネスによって「いま」を意識することは大事だ。本を読むときなどでも、客観的に自分を見て、自分と対話することでメタ認知が鍛えられるのだという。このメタ認知がマインドフルネスを行う上でも一役かうのだ。

感動こそ脳を変える最高の方法!

茂木 いま注目のアドラー心理学における幸福の条件として、共同体感覚という言葉があるんだけど、自分と友人とのつながり、あるいは家族との絆、地域の人、国、地球‥‥、そして最後は宇宙まで行っちゃう。宇宙全体との一体感がないと幸せになれないんだって。

何かに没頭して時間を忘れるという経験をしたことがある人は多いだろう。それが何であれ一体感を感じることができれば、それがアドラーの目指している共同体感覚となるように思う。ビル・ゲイツも高校の頃からプログラミングに没頭して現在のマイクロソフトをつくった。脳が持つ可塑性により人間はいくらでも進化できる。その変わるために必要なのが感動である。これまで宇宙に行ったことがある人は少ないが、宇宙に行って人生が変わる人もいる。宇宙に行くと脳の状態が変化し、神様を見る人もいるという。僕は宇宙を誕生させたビックバンを起こしたのは自分だという神様的な幻聴や幻覚に襲われたことがあるが、この状態が病気でなければある意味宇宙と一体化した状態と言えるのかもしれない。

成功の方程式は「賢さ×愚かさ」

茂木 成功ね。僕が最近思っていることは、成功の方程式は「賢さ×愚かさ」じゃないかなってことなんだよね。

スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学の卒業式での有名な言葉を聞いたことがある人は多いだろう。〝Stay hungry , stay foolish〟愚かなだけではダメだけど、成功するための要素として、自分の中ではよく考えて練られた行動だが、他人から見ると馬鹿げているぐらいがちょうどいいということか。「バカだなあいつできるわけないよ」と言われるところからイノベーションが生まれるのだと思う。

Think different

茂木 スティーブ・ジョブズが一度追い出されたアップルに復帰した直後、「Think different」というキャンペーンの構想を練り始めるんだよね。で、アインシュタイン、ボブ・デュラン、エジゾン、モハメド・アリ、ヒッチコック、ピカソとか独創的な個人が出てくるコマーシャルをつくった。それをアップルの車内で発表するミーティングが感動的なんだよ。

Appleファンでなくとも「Think different」のフレーズが頭に残っている人は多いだろう。僕は自分の価値はどこにあるのか考えるときこの言葉を思い出す。ダイバーシティー(多様性)が認められつつある社会では精神障害者であることを隠す必要はないんだと、勇気をもらうことができます。

ネガティブな要素をポジティブに捉え直す習慣が身につく、そんな書籍でした。

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