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『職業としての地下アイドル』2ショット写真500円!?

      2017/11/01

あなたは、地下アイドルの世界をどのように思っていますか?また、地下アイドルになるような女の子を、どんな女の子だと思いますか?なんかいかがわしい、売れなくって過酷、ちやほやされたくて面倒くさい女の子。こうしたイメージを持たれている地下アイドルの世界と、そこに身を置く人々について詳しく考察。「有名になりたい/人に認められたい」という願望を強く持つ彼女たちの間にはトラブルが後を絶ちません。そうした地下アイドルの世界にみなさんをご案内。

オタク市場の30%を占めるアイドル市場

アイドル市場は、オタク市場の30%をも占めており、その額なんと1550億円にのぼります。2008年11月10日に、同じく矢野経済研究所が発表した調査によると、2007年のアイドル市場は505億円だったので、10年間で3倍にまで急拡大したことがわかります。ちなみに、先の「『オタク』市場に関する調査(2016年)」に関連した調査中で、「自分を『オタク』だと思いますか、もしくは第三者から『オタク』と言われたことはありますか」と言う質問に対し、日本国内在住の15歳から69歳までの男女9876名のうち、19.1%の人が「はい」と答えています。

僕もオタクだと言う自覚がある人間のうちの一人だが、本気度は薄い。テレビなどでアイドルを見て「可愛いな」とは思うが、ライブまで見に行って応援しようとまでは思わない。CDも買わないし、AppleMusicで聞けないなら楽曲をダウンロードもしない。ファンとは呼び難い距離の取り方をしている。タダならいいがお金を落とそうとは思わない。市場が拡大した昨今のアイドルシーンは「アイドル戦国時代」とまで呼ばれるように。きっかけはAKB48グループの登場です。姉妹ユニットとして、いくつもグループがあり、公式ライバルグループとして、乃木坂46や欅坂46などもありグループによっては研究生と呼ばれるアイドル見習いの女の子たちも大勢。AKB関係グループだけでもかなりの数のアイドルが存在する。これらAKBグループ間での競争に加え、その他のグループ(ハロー!プロジェクト関連など)との競合によりファンの奪い合いが熾烈を極めています。

なぜお世辞にも歌やダンスが上手とは言えない子までステージにいるのか?その理由の一つは日本には「ヘタウマ」という文化があることが関係してそうです。つまり技術的未熟さが応援したくなり、逆に魅力となっているのです。アメリカではディーヴァ(歌姫)と呼ばれる圧倒的な歌唱力のある歌手が人気ですし、韓国ではお金と時間をかけて技術的に完成されたアイドルグループをデビューさせるのが一般的。未熟さを売りにする日本は稀有な文化とも言えるでしょう。

膨張する地下アイドルシーン

ゼロ年代後半には、あるふたつのことからアイドル活動を始める女の子が急増し、彼女たちは地下アイドルと呼ばれるようになりました。ひとつは、 AKB48が社会現象と称されるほどブレイクしたことです。ふたつめに関しては第三章で詳しく後述しますが、同時期にスマートフォンとSNSが普及したことにあります。このふたつの要因によって、インディーズでアイドル活動をする女の子が膨大に増え、容姿と技術のクオリティに振り幅がでてきたこと、人数の多さから陽の目を見るのが難しそうなことを揶揄して、地下アイドルと呼ばれるようになったとも言われています。

今現在では、地下アイドルを自称する人も増えており、蔑称の度合いは和らいでいる。最初から話題性のある、監査英されたアイドルを見るのもいいですが、ファンが応援することでグループが成長していくのを見守るのも魅力的であるというのが定着したのもAKB48の影響が強いでしょう。今ではすっかりメジャーになってしまいましたが、初公演にはお客が7人しか訪れなかったことはファンの間では語り草になっています。

国民的アイドルとしてAKB48が地位を確立すると、ライブハウスが地下アイドルに対して寛容になっていきました。どんな地下アイドルでもその知名度にかかわらずゼロではない集客があり、同時にバンドよりもチケット代が高いことから、知名度がないアイドルでもライブイベントが成立することにライブハウス側が気づいたのです。インディーズバンドが1500円でライブをしているとしたら、同じくらいのキャリアの地下アイドルは3000円ほどの入場料でライブを開催。実に倍!ライブハウスにとってリスクの低いライブであることがわかると一気に地下アイドルの活動の場は広がりました。

平均年齢21.6歳、チェキ1回500円

地下アイドルには誰でもなれます。もちろん、あなたでも。(中略)チェキとは、富士フイルムが発売しているフイルムのインスタントカメラで、地下アイドルとファンの人が、その場で写真が出てくるチェキを使ってツーショットの撮影をすることを指します。価格は500〜2000円程度(サインをしてもらうと会話をする時間が長くなるため、サインの有無で価格が変わる地下アイドルもいます)で、地上のアイドルや深度の浅い地下アイドルの場合、チェキ単体では販売せずに、CDを買ってくれた人にだけチェキ撮影ができるように設定することもあります。

後半では様々なアンケートから得られる地下アイドルの生態が明らかにされていて、案外普通の女の子が地下アイドルになることで承認を得ようとする実態が明らかに。地下アイドルを副業と考えれば平均月収12.7万円は結構な額だ。SNSなどで誰でも発信できるようになった現代だからこそ、地下アイドルはインスタグラマーなどと大して変わらない存在なのだとわかる書籍でした。

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